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リアルな被災を学ぶ 〜出来事編〜
まず初めに、この記事は2023年11月に作成したものです。2024年元日から石川県で地震が発生し、こちらの更新予約をキャンセルしようかとギリギリまで迷いました。
しかし地震が誘発される可能性も充分にあり得るため、他の地域でも警戒が必要なのは間違いありません。少なくとも国内はしばらく地震や噴火に普段以上の備えを意識しておくべきタイミングです。
こんな時にそんな記事はやめろと言う人もいるかもしれませんが、こんな時だからこそ、あえて予定通り公開することにしました。改めて意識的な見直しをしてもらえればと思います。
知っておいてもらいたいため更新します。
自然災害などでは被災エリアの大変さを訴えるテレビ番組が非常に増えます。実際に衣食住にはかなり困ることになるでしょうし、嘘ではありません。
しかし実際の被災地の裏側は、災害への恐怖よりも「人間への恐怖」が大きいということをご存知ですか?
私自身はまだ被災生活をしたことがないので、知らないことばかりでした。イメージしてみても無法地帯になるのは容易に想像がつきますが、現実はイメージよりも悲惨な様子。
自衛官や警察官、報道関係、etc専門知識をもつ友人達から教えてもらえる機会があったので、たくさんの裏側を聞いてきました。ずっと知りたかったことですが、なかなか人には尋ねずらい内容ですから、非常にありがたい機会でしたよ。
女性の性被害が何よりも深刻。
3.11被災地での女性相談窓口には360,000件の相談があり、うち半数以上が強姦などの性被害。避難所やトイレ、街中などどこでも起きていたことですが、もちろんメディアではほとんど取り上げられません。
「お子さん達もいるから、食料品を多めにあげるよ」と避難所の仕切り屋に交換条件と共に迫られたケースも“あるある“だそう。断れば食料を減らされたりするので、子どものためにやむを得ず…というシングルマザーの話も複数ありました。
また、避難所内で堂々と事に及ぶケースも非常に多かったそうです。パーテーションの向こう側(人のエリア)は見ないようにする意識から、周囲も気付きません。
被害にあっても、声をあげると「大勢に見られる」「恥ずかしい」と女性は黙ってしまうし、余計に多くから目をつけられるかもと怯える。そうして被害者になってしまう様子。
若い方はもちろん要警戒ですが、50代60代だから大丈夫というわけではありません。被害者層は、子どもからご年配まで実に幅広かったのです。
これは関東の場合、さらに深刻なのではないかと警戒されています。人口や密集率の高さからでしょう。
トイレは複数人、声をかけ合って!
連れションは本来、正しい防衛本能だと言いますが、それがまさに活きる場面。子どもや女性は必ず複数人で、そして行く前と戻った時には声がけで第三者に確認してもらいましょう。
子どもは男の子でも危険なようなので、とにかく監視し合いながら、うまく危機を脱してください。
そういう事情はあらかじめ知っていたので、我が家の防災バッグには、防犯グッズも含まれています。家族に近寄ったら56してやるくらいの気持ちで実は備えているんですよ(^^;)
女性1人に対し、犯人が複数人だったケースも多いようですので、やはり予防のためにも男性の見張りは必要でしょう。
被災経験者に「避難所はそういうギラギラしたやつが多くて気持ち悪かった」なんて話も聞いたこともあります。これは絶対に知っておくべき話だと思うので、紹介させて頂きました。
泥棒や強盗はそこらじゅうにいる。
普段は常識人という皮をかぶってるけど、本当はヤバい人なんて、そこら中にいることは解っています。
探偵をやっていれば、人の裏の顔なんて毎日見ているので、私にとっては普通の話。表と裏が大きく違うなんて珍しいことではありません。
被災時は誰もが余裕を無くし、表の皮を脱ぎ捨てる人が急増してしまうのも危険因子。なぜなら泥棒や強盗へと走ってしまう人が多かったからです。
遅くても被災翌日にはATMは全て破壊され、無人と化した店舗のレジも荒らされ放題。食料品などの売り物も店舗からは姿を消します。
個人宅も例外ではありませんから、何か取りに戻るなどの際は複数人で動きましょう。バッタリ出くわせば危険が伴うのは言うまでもありません。慣れ親しんだ場所も、普段とは勝手が違うことを忘れずに。
ボランティアの一部は偽物。
被災しているのだから衣食住に関連するものは多少、店舗から持ち去る等、仕方ないのでは?と聞いてみたら、実情は違いました。
食料品については暗黙の了解だそうですが、車や貴金属、電化製品、どういうわけか被災生活とは無縁の物も消えるのだそう。
まさかと思いましたが、ボランティアで駆けつけた人(一部)が盗難しているのも極普通の出来事。
普段は真面目な会社員…というのも全然珍しくないし、こういう場では「普段の顔」はアテになりません。だからこそ見分けるのも難儀な様子。
※女性目当てもいるそうです。
ニュースでは「真っ先に支援に駆けつけた反社会組織」と称えられて、それを鵜呑みにする人もたくさん。しかし目的はATMや銀行、住宅侵入でしたから、そういう事情も頭に入れておきましょう。
備蓄を見られたら奪われる。
個人で備蓄していたものを無理矢理奪われるケースや、威圧的に渡すように迫られるケースも多発。
被災用に備えていたテントや保存食を強引に持ち去られたり、盗まれたりするのは極々当たり前に起きるのだそう。
備えてなかったお前が悪いんだろ!と抵抗したら、リンチにあったなんてケースもあったほど。
また、集団での仕切り屋が「弱者のために」という名目でそういうことをするのも当たり前にあるらしいですね。
みんなに分配するべきだ!とイキるやつが必ずどこにでもいるんですって。聞いてるだけでも腹立たしい傲慢さ(ꐦ°᷄д°᷅)
そういうやつ消してやりたいね♪と自衛官の友人と意気投合しながら、暗殺を妄想していたのは公表できないサイドストーリー。
暴行や殺人、遺体の切断。
そんな会話をする私達を見て、警察官の口から出た話は想像以上のもの。
こういう事態では、どうしても無法地帯化は避けられません。日常的に暴行事件や、強盗などが頻発してしまうのは防げないのだそうです。
つまり殺人をしても気付かれにくいために「これは…だな。」という事案もちらほら。しかし証拠も集められなければ、そればかりに介入する余裕もない状況です。ほとんどが犯人野放し。
亡くなったご遺体から財布や時計など、持ち物が無くなっていることも頻繁。中には指を切断してまで指輪を持ち去っている形跡さえもあったんだとか。
もはや治安の悪い外国や、紛争地帯と同じ状況に陥ってしまうのだそうです。自衛隊の滞在によって、ある程度の落ち着きが取り戻されるため、被災地派遣はとても重要だそうですね。
仕切り屋は要注意。
普段から当てはまることですが、どんな場面でも必ず現れる“仕切り屋“には要注意。避難所の所長だろうが、エリアのリーダー的存在だろうが、安易に信じないことも大切。
「君の備蓄は足りない家族に少しわけてあげなさい」と持ち去る。「少し手伝ってくれるかな?」と女性を連れていく。こんなのは当たり前に起きるので、疑うことが身を守る術です。
かといって敵意むき出しにすると、適当な噂を流されて追い出される方向に仕組まれたりすることも。結局、いつでも面倒臭い存在なんですね(^^;)
集団心理の恐ろしさは個人的によく知っているので納得でした。17〜19歳まで2年間帰らなかった時、実家付近では“私は刑務所(少年院?)に入っていた“となってましたし。笑
どんなに適当な事を言っても信じる人は一定数いるものです(^^;)もちろん噂を鵜呑みにしない人もいましたが、どうしても少数派です。ストレスの多い避難所等では特に気をつけましょう。
物の貸し借りNG。
これ、知らなかったらやらかしてたかも…と思ったのが「物を貸す」という行動。もちろん善意以外のなんでもないのですが、貸したら帰って来ないというのがテッパンらしいですね(~_~;)
借りパクや盗難が最も多かったのはモバイルバッテリーや充電コードの類。その他にも便利な物を持ってると、あの手この手で持ち去ろうとされるそうです。
持ってるのを見られると「緊急事態だから少しだけ貸して」とか「子どもが大変で」とか借りパクされるそう。
借りパクや盗難の連鎖で、貸したものが返ってくることはないのだそうです。そもそも持ってると知られないことが一番安全なので、誰にも見せないのが最重要。
とことん人を信用しないのもちょっと悲しいけど、家族第一ですから仕方ない。自分自身で備えておきましょう。
周囲が過敏になることも。
インフラがまだ生きていて買い物などができるような被災地でも、多くの人が過敏になります。
例えば買い占めに対する過敏反応で、水を2箱買っていく人にケンカをふっかけたケース。オムツを2袋買っていく主婦に詰め寄ったケース。色々な事例が問題となりました。
我が家では水の箱買いは普段通りなので他人事ではないなと思わされた話。しかし人によっては「普段そんな買わないだろ」とケンカ腰になるんですね。いや、あなたの家はそうなんでしょうけど…というアレです(^^;)
オムツだって子どもが何人いるかわからないし、2袋なんて普通の範囲だと思いますが、人によっては過敏反応するそうです。
絶対数が足りてない物をまとめ買いするのはいかがなものか…と思うのはわかります。しかしそうではないものでも、このようにトラブルに発展してしまう事案が絶えないそうですよ。
いい顔しても裏切られる。
みんなのためにと善意で行動できる人は一定数いるようですが、それが吉と出た例はほとんど無いのが現実だそうです。テレビの良い話は本当に極稀な部分だけを抜粋してるんですね。
車で避難所に来た家族が「娯楽が無いとみんなキツいだろうから」と毎日少しだけラジオを流していたそう。それは多くの人が集まって談笑できる貴重な時間でした。
しかしガソリンが尽きてラジオが聞けなくなった途端、みんなの態度が急変。突然「使えねぇな」「ゴミ家族がっ」などの暴言を浴びさせられたのだとか。何人かに石を投げつけられて、車の窓にヒビが入ったのだそうですよ(ʘ言ʘ╬)
普段ならドン引きするようなことだけど、これがそこら中で起きるようになるなんて…。これは色々聞いた中でも不愉快度10点中1点の“入門レベル“です。
みんながギリギリ。
みんな生きることに必死になりますから、人に優しく…なんて余裕はありません。被災生活を期に「人が怖くなった」と病んでしまった人もかなりの数でした。
そもそも役所や警察なども現地では“同じ被災者“なのに、要求や文句ばかり言われる、というのも問題だった様子。
被災地域のリアルは、蓋をしたいような話ばかりでしたが、知っておくことは必要かと思い記事にしました。
次回は「備えておきたい意外なもの」を紹介します。防災はとても奥が深いので、是非ご一読ください。
災害対策としても役立つアイテムや知識を過去にブログ記事として公開しています。知っているというだけでも不安が軽減されるかもしれません。
次回更新日:1月26日
【アイビー探偵】
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