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確実な証拠で裁判に勝つ!
Air Tagの活用実験
iPhoneユーザーなら一度は購入を迷ったことがあるでしょう。コインサイズの発信機を持ち物に付けておく、いわゆる”紛失防止タグ”です。
活用術は多岐に渡り、職場で財布がよく無くなるからエアタグを入れておいたら、犯人が誰だかわかった。
大勢集まるイベント会場などで自分のテントに置いておけば、戻る場所がわかる等々、アイデア次第。
CR2032というボタン電池を使用し、1年は交換不用というコスパの良さもメリット。
セルフ調査で使えるのか?という問い合わせも多く、探偵的にも「調査に活用できるのか?」と気になるところです。
そこでAirTagで追跡は可能か、行動軌跡の確認はできるのか?など、実験してみました。
GPSではない
まず初めに、エアタグはGPS発信機とは違う仕組みで位置情報を取得していることを知っておきましょう。
エアタグから位置情報を発信してきて、自分のiPhoneに知らせてくれているわけではありません。
エアタグの周辺10m圏内にある第三者のiPhone(またはiPad)を経由して、位置情報を確認し、その情報を表示しているという仕組み。
もちろん第三者に位置情報を知られることはありません。しかし、エアタグ周辺にiPhoneを持つ人がいない場合、位置はわからない…となってしまうのですね。
半径10mに誰もいないような空き地に置けば、位置情報は”最後に確認できた位置”までしか表示されません。
街中では心配無用。
iPhoneの普及率を考えれば、人のいる街中では特に心配ないことがわかります。
田舎エリアに入ってしまうと不安は残りますが、ある程度は人がいる場所であれば問題ありません。少なくとも都内の街中であれば、反応が途絶えることはないでしょう。
ではいよいよ「エアタグを活用して対象者の追跡が行えるのか」の検証結果を見ていきましょう。
※使用前に自分のiPhoneまたはiPadと紐付けして「持ち物」として登録必須。
移動軌跡は記録されない。
通常、GPSで検索していれば、検索した際にどこにいたのか?が記録され、上のサンプルのように後々確認した時もデータを振り返ることができます。
例えば8:00〜17:00の移動を知りたければ、その時刻を指定しておけば、後でデータで確認できるもの。
しかしエアタグは、持ち主が「探す」のアプリから持ち物を確認した時、または持ち主からエアタグが離れた時しか、記録されません。
つまり「今どこにいるのか?」をアプリから確認して、いちいちスクリーンショットしないと、データの確保はできないということです。
証拠集めの道具としては少々扱い辛く、手間がかかりすぎると感じました。1日中、スマホの「探す」アプリを更新し続けていなければなりませんからね。
正確さに欠ける。
付近にiPhoneユーザーがいたとして、位置情報を確認できていても、正確な位置までは把握できません。
対象者を画面越しに追跡したとして「◯◯というマンションに入った」と思ったら、そこから20m離れたカフェだった…などが起きます。
エアタグの位置情報は精度が悪く、あくまで参考程度とするのが無難。おおよその位置を知ることはできるけど、そこから先は探し回ることが必要と思っておきましょう。
10〜30mの誤差は日常茶飯事で、正確な位置情報を掴める確率は40%以下という感じです。
おそらく都内など人混みの中では精度が上がるようですが、それでも正確さには欠けていました。
持ち主以外に通知される。
調査において一番重要なのは「バレない」ことだと言えますが、対象者がiPhoneユーザーなら、それは難しいでしょう。
登録した持ち主がエアタグを持っていても特に何も表示されませんが、それ以外の人が携帯すると通知が来ます。
つまり、あなたが登録したエアタグなのに、パートナーの持ち物に忍ばせた場合、パートナーのスマホには通知がいきます。
「AirTagはあなたと一緒に移動しています」という警告と共に、確認するか?と問われるので、ほぼ確実に気付かれるでしょう。
500円玉と同程度のサイズ。
コインサイズなので邪魔にならないように使えるけど、気付かれないように忍ばせる用途では作られていません。
Appleは安全対策として正しい選択をしているのですから、通知があることも責められるものではなく、むしろ好印象です。
調査への利用という点では「ほとんど使えない」
「リスクが高すぎる」というのが結論。
元々「紛失防止タグ」ですから、正しい使い方で利用しましょう。
次回更新日:7月18日
【アイビー探偵】
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