ブログ
浮気問題のスペシャリストによる無駄のない調査!
確実な証拠で裁判に勝つ!
赤い葉の光合成
◉本日の隠しアイビースタンプ4つ
★マークの写真内に「アイビー探偵」の文字が隠されています。探してみよう!
ただの性格かもしれませんが、植物オタクだと、普通は気にならないであろうところまで気になり出します。
昔、ふと「なぜ植物の葉っぱは緑なのか?」と気になったことがありました。
これにはまず、光の三原色の基礎を知る必要があります。赤、青、緑の3色の光は、組み合わせ次第で様々な色に変化するため、”全ての色の元”だという話です。
葉が緑に見えるのは、光の三原色である赤、青、緑のうち、緑だけを反射しているから。
裏を返せば、赤と青の光を吸収して光合成しているということが解ります。だから植物ライト(育成ライト)は赤と青なんですね。
植物ライトは赤と青が混ざってピンキーで夜のお店的な雰囲気を出してしまうのがデメリットでしょうか。笑
赤、青、それぞれに効能がある。
基本的に赤は生育を促進し、青は花や実を成長させるそうです。緑は植物自体が持つ色素のため吸収しない(反射する)ということみたいですね。
この基礎知識がある上で考えた時、なんのために紅葉しているのか気になりました。
ただの突然変異なんて意見もあるようですが、人類より遥か昔から生き残ってる大先輩ですよ?数多くの種が淘汰される中で、あらゆる生存戦略を練ってきた植物様ですよ?
理由はない。突然変異というだけ。そんな意見はセンスゼロとしか感じません(^^;) 何かしらの理由が必ずあるはずです。
紅葉するのは落葉樹。
そもそも紅葉する植物は”落葉樹”と分類される樹木で、冬は葉がありません。1年中葉っぱをつけている樹木は”常緑樹”と呼ばれています。
これは生存戦略の違い。植物にとって厳しい冬を生き残るため、葉を落とすか否かの判断がそれぞれ違っただけ。
冬に葉を落とせば、葉を維持する体力を必要とせず、低燃費で休みながら冬を越せます。動物でいうところの冬眠と同じ仕組みと言えば解りやすいかもしれません。
対して、常緑樹は冬も休まずエネルギーを消費しながら生きています。もちろん品種ごとの耐寒性なども関係あるので、向き不向きもあって冬のあり方が異なるのでしょう。
☆多肉植物の貯水システムと同じ。
落葉樹は、葉を落とす前に葉っぱに蓄えた栄養分を吸い戻します。多肉植物が水に困った時、プニプニの葉っぱから水を得る貯水システムと同じです。
ところが、栄養を吸い戻してしまうと、葉にら緑の色素(クロロフィル)が残ります。
葉に他の栄養素がある時に光を取り込んで光合成するぶんにはうまく機能し、糖などの栄養分に変換してくれる存在。
しかし吸い戻してしまってクロロフィル単体で光合成すると、活性酸素が生み出されてしまうデメリットがあるようでした。
人間も活性酸素で細胞が傷つけられたり劣化するように、植物もこれがNG。大きなダメージを受けることになってしまうのです。
そこで「じゃあ遮光すりゃ良くね?」と赤く染まることで、ダメージを減らしている…というのが、1つの説。
迷彩効果もある?
植物を育てる人が悩む害虫の代表は「アブラムシ」ですね。吸汁被害によって栄養を失い、植物が枯れたり病気になってしまうので、厄介な存在。
そしてアブラムシの天敵はテントウムシ!おや?テントウムシって赤やないかい!
そうなんです。アブラムシは赤い色が認識できないと言われており、テントウムシはそれを理解して、ご馳走に見つからない迷彩を着ているということ。
そして、紅葉もまた、アブラムシから見つからないための対策だという説もありました。害虫対策としても紅葉する話も納得のいくものですね。
☆アブラムシも越冬できない。
どうせ葉を落とすなら、別に吸汁されたってそこまでの痛手にはならないのでは?そんな疑問もありました。
しかしアブラムシの生態が大きく関わります。成虫のまま冬を越すことはできない彼らは、秋に産卵して冬はタマゴだけが幹に生存。春になると新世代アブラムシが生まれてくるというサイクル。
春に新しい葉を増やしていく落葉樹にとって、アブラムシに産卵されることは非常に危険。
新たに芽吹く若い葉が被害にあってしまったら、樹木の生存そのものが危ういですからね。
だからこそ、そもそもアブラムシが近寄ってこないように紅葉するという説も有力なのです。
実際、紅葉する植物とアブラムシ生息の分布図は面白いくらいズレていたデータもありました。
☆我が家のもみじは赤い葉のみ。
冬に紅葉する理由はなんとなくわかったとして、常に赤い葉っぱの植物はなんなのでしょうか?
我が家のもみじは常に赤い葉だし、庭で育てる赤紫蘇(赤しそ)も常に赤い。それでも育っていくということは、赤い葉っぱでも光合成をしている証拠。
これは「遮光調節」しているようです。植物ごとにちょうど良い光の量が違うため、赤い色素(アントシアニン)を生成して、ちょうどいい具合に調整。
常に赤い葉の植物の場合、そういう理由のようです。
たしかに赤紫蘇を太陽テリテリの場所で育てた年は、いつもより赤くて分厚い葉っぱになりました。
あれは「やべぇ!テリテリやん!」って、より赤くして光を取り込む量を調節してたのですね。可哀想なことをしてしまった…。笑
☆ポインセチアは目立つため。
常に赤い葉っぱで光を取り込む量を調整してる植物もいれば、葉を落とす前作業として紅葉させて光を遮断する植物もいる。これが現代科学での結論。
クリスマスに出回るポインセチアも、赤い葉の部分は光合成してないそうです。光合成を犠牲にしてでも、目立って受粉のための虫を呼び寄せたいということですね。
虫を避けるためでもある一方、他の虫を呼び寄せたいから目立ちたくて紅葉する植物もいる…実によくできています。
基礎知識の有無や深さは人それぞれのため、今回もなるべく多くの方が理解しやすいように大雑把に紹介しました。
もっと深く知りたい方はご自身で調べてみてくださいね!めちゃくちゃ奥深くて面白いですよ。
次回更新日:5月24日
【アイビー探偵】
新着情報
過去の記事
- 2025年2月 (2)
- 2025年1月 (5)
- 2024年12月 (4)
- 2024年11月 (5)
- 2024年10月 (4)
- 2024年9月 (4)
- 2024年8月 (5)
- 2024年7月 (4)
- 2024年6月 (4)
- 2024年5月 (5)
- 2024年4月 (4)
- 2024年3月 (5)
- 2024年2月 (4)
- 2024年1月 (4)
- 2023年12月 (5)
- 2023年11月 (4)
- 2023年10月 (4)
- 2023年9月 (5)
- 2023年8月 (4)
- 2023年7月 (4)
- 2023年6月 (5)
- 2023年5月 (4)
- 2023年4月 (4)
- 2023年3月 (5)
- 2023年2月 (4)
- 2023年1月 (5)
- 2022年12月 (5)
- 2022年11月 (4)
- 2022年10月 (4)
- 2022年9月 (5)
- 2022年8月 (4)
- 2022年7月 (5)
- 2022年6月 (4)
- 2022年5月 (4)
- 2022年4月 (5)
- 2022年3月 (4)
- 2022年2月 (4)
- 2022年1月 (5)
- 2021年12月 (5)
- 2021年11月 (4)
- 2021年10月 (5)
- 2021年9月 (4)
- 2021年8月 (4)
- 2021年7月 (5)
- 2021年6月 (4)
- 2021年5月 (4)
- 2021年4月 (5)
- 2021年3月 (5)
- 2021年2月 (4)
- 2021年1月 (5)
- 2020年12月 (4)
- 2020年11月 (4)
- 2020年10月 (5)
- 2020年9月 (4)
- 2020年8月 (5)
- 2020年7月 (6)
- 2020年6月 (6)
- 2020年5月 (6)
- 2020年4月 (6)
- 2020年3月 (6)
- 2020年2月 (5)
- 2020年1月 (6)
- 2019年12月 (6)
- 2019年11月 (6)
- 2019年10月 (6)
- 2019年9月 (6)
- 2019年8月 (6)
- 2019年7月 (5)
- 2019年6月 (6)
- 2019年5月 (6)
- 2019年4月 (6)
- 2019年3月 (6)
- 2019年2月 (5)
- 2019年1月 (7)
- 2018年12月 (6)
- 2018年11月 (6)
- 2018年10月 (6)
- 2018年9月 (6)
- 2018年8月 (6)
- 2018年7月 (10)
- 2018年6月 (10)
- 2018年5月 (10)
- 2018年4月 (10)
- 2018年3月 (10)
- 2018年2月 (10)
- 2018年1月 (9)
- 2017年12月 (15)
- 2017年11月 (15)
- 2017年10月 (15)
- 2017年9月 (15)
- 2017年8月 (15)
- 2017年7月 (15)
- 2017年6月 (15)
- 2017年5月 (15)
- 2017年4月 (15)
- 2017年3月 (15)
- 2017年2月 (14)
- 2017年1月 (14)
- 2016年12月 (16)
- 2016年11月 (14)
- 2016年10月 (15)
- 2016年9月 (14)
- 2016年8月 (16)
- 2016年7月 (14)
- 2016年6月 (15)
- 2016年5月 (15)
- 2016年4月 (14)
- 2016年3月 (15)
- 2016年2月 (9)
- 2016年1月 (15)
- 2015年12月 (15)
- 2015年11月 (16)
- 2015年7月 (2)
- 2015年6月 (2)
- 2015年5月 (8)