ブログ

浮気問題のスペシャリストによる無駄のない調査!
確実な証拠で裁判に勝つ!

金庫破り

どうしても金庫の番号が思い出せなくて困ってるんだけど、どうにか開けられないか?という相談があった時「それメーカーか鍵屋さんに電話してください。」と対応したことがありました。探偵が推理するのはテレビの中だけで、実際には推理は極弱です(^^;) 家族全員の誕生日や記念日を教えて頂いても、金庫の番号なんてまるで検討つきません!金庫の鍵を無くした、番号を忘れたなんて場合は鍵屋さんかメーカーに連絡してくださいね。笑

公安委員会届出番号を掲げる正規の探偵社においては公安委員会の定めた業法に則って個人情報保護、調査内容保護、秘密漏洩防止を目的とした「情報の厳重管理」が義務付けられ、契約書や依頼者、対象者の情報はもちろん、調査に関わる全ての情報を3ヶ月に渡って管理。その後、決して情報が漏れないように廃棄処分(焼却が最も好ましい)します。

探偵あるあるの「俺のこと調べてるらしいじゃねぇか!!○○に頼まれたのか?あぁ!?」とか「俺の女がここに調査依頼してるらしいんだけどよぉ!なんの調査だ?おぉ!?」など威圧的に、そして必死に調査情報依頼者情報を探りにくるかわいそうな人もいますが、もちろんpoliceが駆けつけてきてくれてサヨウナラですし、パンダ(パトカー)到着までに強行してくるようであればこちらも抵抗するわけで、もしかするとケガをさせてしまうかもしれません(^^;)

往々にして凄めば誰でも萎縮すると勘違いしている子どものままの大人がそういう行動を起こすわけで、それによって不安を覚える依頼者様もいます。情報が漏れないか、自分が依頼してることがバレないか、といった不安ですね。しかしそれもいかなる理由があっても誰にも情報は公開しないという業法があり、正規の探偵社であれば例えご家族が訪ねてきても全ての情報を公開しません。守秘義務と言われているアレですね。もちろん探偵社の性格にもよるところですが、丁寧に頼まれたから、お金を積まれたから、というのも例外ではありません。

ただし殺人や誘拐など事件性のある事柄では、依頼者や対象者のことを調べる警察捜査関係者に一部開示する場合があります。このような人の命が関わるほどの場合、かつ警察の捜査協力要請には開示の義務を持ちます。

探偵業法

警視庁でも探偵業法を確認できます。

だけど強行手段をとる相手に探偵さんが抑えきれずに情報が奪われてしまう可能性だってありえますよね!?と考えた方もいるでしょう。アイビー探偵のように実は戦闘力あるよん♪なんて探偵社は多くありませんし、アイビー探偵だって誰にでも100%勝てるよん♪というわけではありませんから当然の不安だと思います。

しかしここも公安委員会の定めた探偵業法によって保護されているのでご安心ください。情報保護のための業法で「金庫の設置」が義務付けられているため、正規の探偵社ならば金庫を設置して全ての情報を調査後3ヶ月迄(期間は探偵社によります)保管しているので、情報が奪われる心配はご無用。

触れたことのない人はわからないかもしれませんが、金庫は想像しているより遥かに重く、持ち上げられない成人男性も少なくありません。10代の頃から筋トレを欠かしていない私やザキさんでさえ血管が切れそうなくらい力みながら「ふんぬっっっ!」と変な声を出しつつ少しずつ運ぶくらいヘビー級。先日も「情報漏れなくても色々漏れちゃうよー!」と必死に移動させたばかり。笑

金庫が開けられないなら持ち去ってしまえば良いじゃないか!という盗難を防ぐために高重量にしてあるんです。だから映画やテレビでも金庫を目の前にピッキングでガサゴソやるのがお決まり。持ち去ろうとしても「あ、無理だ!」とすぐ諦めるくらいじゃないとダメなんですね。ダンベルを持っても普通に歩けるけど、金庫を持つと形のせいもあってヨチヨチ歩きのお爺さんみたいになるので正直誰にも見られたくありません。笑

ダンベル

金庫を運んだ後はダンベルが軽い♪笑

先日、金庫の鍵を紛失してしまいました。予備は「どこかの観葉植物の鉢下」に置いておいたのですが、肥料のせいかメネデール活力剤のせいか、あるいは土壌細菌のいたずらで分解が進んでしまったのか、がっつり錆びてしまい使い物になりません。袋に穴が空いてしまってたので、そりゃ錆びるよな…とポキッと折って鉄ゴミ行き。

番号だけ合わせても鍵が無ければ開きませんから、新たな依頼があっても情報を保管する金庫が空けられず急遽新たな金庫を調達、設置致しました。防犯上、金庫の写真は載せられません(型式判明防止のため)が、セキュリティ効果が高いと言われている鍵+ダイヤル式のものを新調。アナログは確実です。

これまでの金庫を破棄するのは当然なのですが、鍵が開けられないということは旧金庫には情報がたくさん詰まっている状況。回収しないわけにはいきません。これを開けるためにはメーカーさんに依頼するのがセオリーなのですが、この状況でずっと気になっていた好奇心に火が灯されてしまいました(^^;)

金庫は簡単には持ち去れない高重量と言えど、ガチマッチョな人なら持ち主が留守の間に運べないこともありません。巨体な外国人なら尚更難易度は下がるでしょうし、実際に外国人窃盗団が金庫を持ち去るなんて事件もあるようですから絶対に持ち去ることができないわけではないのが実情。それこそ5分10分と時間をかければ私やザキさんも運べるのですから!

では持ち去ったとして番号もわからない鍵も無いのに「力づくで開けられるのか?」という疑問がいつもありました。実際の事件例でも、持ち去られた後の捜索で開けようと試みた痕跡はあるけど開けられなかった金庫が見つかるという事例がたくさんあるとか。そんなに頑丈なの?色々な道具を使っても開けられないものなの?その謎に挑戦できる機会です(^O^)

そこで外溝施工会社を営むAさんに頼んで「金庫の解体」を試みてもらいました。外溝工事で出る金属ゴミと一緒に回収してもらえば、それなりのお小遣いにもなるはずだから、それを手間賃代わりとしてお願いしたんです。※金属ゴミはkg単位で数十円〜数百円。銅に至っては数千円。知らずに業者さんに依頼するともったいないですよ。

金庫1

まずは穴を開ける!

小さいと言われたことはない身長/体格の私ですが、それでも隣に立つと小さい人みたいに見えるくらい巨体なAさんが、その体格を活かして大型ハンマーを何十回と叩きつけて、周囲にはバッコン!バッコン!と大きな衝撃音を響かせること数分。この1穴だけです。これだけの労力で穴1つ開けるのが精一杯。巨体マッチョが殺人ハンマーで大暴れしたっつーのに。笑

何より”重量の正体”がコンクリートとは驚きですね!物を入れて保管する内枠に頑丈な鉄の箱、外枠となるこれまた丈夫な鉄の箱(外装)があり、その中間には「金属」が詰まっているものだと思い込んでました。なんせ金庫って高額だし、鉄をふんだんに流し込んでるのかと。

だけど見た目のわりに金庫の中に入れられる量(スペース)はかなり限られているし「これってもっと収納を効率良く設計できないものなのかな?」といつも不思議に思ってました。それは外装と内箱の隙間に鉄の板みたいな物のを規則正しく溶接してあるとかそんな感じのイメージをしていたので、その構造を見直して再設計することができるのではないか?と考えていたから。

なんで鉄の板を並べてると思ったのかって?いや、だって耐火金庫って火事場でも中身を守ってくれるくらいなんだから、外枠と内箱の隙間をあけて熱が伝わりにくくして、なおかつ丈夫にしなきゃいけないとしたら、いわゆる暖房機器のオイルヒーターみたいな感じのイメージで何重にも鉄と空洞を造ってるのかなって思うじゃないですか!しかも異常に重いし!

金庫2

中身はコンクリ!

ちゃんと考えれば気付きますよね。確かにある程度の耐火としても使えるのはコンクリートだし「30分耐火」というのも、炙られる時間と上昇する温度をざっくりシミュレーションしてみれば耐えられる物質はアレとコレと…なんてリストアップできるし、裏を返せば中身はコンクリートだよと言っているようなもの。30分以上の長時間を火に炙られれば1,000度を超えてコンクリートは溶解してしまうでしょうから、仮に外枠が耐えられても耐火機能は損なわれるでしょう。

適当にイメージしてた証拠だなぁと地味に反省しつつも、目の前の「金庫の丈夫さ」に興味津々。こいつどんだけ防御力高いねんっ!だってその後も10分以上、巨体な人が殺人ハンマーを振り下ろしてフルボッコ状態なのに一向に内箱が見えてきません。

金庫3

撃たれまくった防弾板なみにボッコボコ。

そしていくつか穴が開いて、よじれも出てきた所で、その穴やよじれを活用して大型ボルトカッターで地道に少しずつ切れ込みを入れて広げたり、窪んでしまった部分を(切りにくいので)てこの原理で少し浮かせてみたり、とにかく力作業。

こんな大変な作業させてすみません(^^;) ごめんねとありがとうでいっぱいでしたが、作業してるAさん本人にしてみれば通常営業レベルの力仕事。全然大丈夫だよーと陽気に笑いながら殺人道具をぶん回してました(^^)

力仕事系に就いている時はたしかに力を使う作業なんて大したことではなかったのを思い出します。妻の実家で収穫したお米を20kgの米袋に詰めて腰より上の高さ(荷台)に積み込むために何十袋も持ち上げてという作業をお手伝いした時「え、大丈夫?いける?ごめんね!」とやたら声をかけられたけど「え?なにが?全然大丈夫だけど?」と思っていたなんて瞬間をふと思い出しました。

そんな力仕事をなんとも思わない男らしさはどこにいってしまったのか!?というくらい、Aさんのパワープレイを地蔵の如く見守って、なんなら時々カメラでパチリと撮影してる私の有様。客観視してみると「いや、お前手伝えや!」って言いたくなるし、もちろんその場の自分自身にも手伝おうという意識はあるのですが私が手を出しても邪魔だろうなと思えるくらい次々とあれこれ試してくれてましたので(^^;)

金庫4

大手術ですね。ぶった斬ります。

ボッコボコにされていじくり回されたことで金属疲労にて若干の強度が落ちた金庫。ハリガネの同じ部分を何度も折り曲げると金属疲労で折れてしまうのと同じ原理で、何度も繰り返しダメージを与えることで少し強度が落ちたのです。スプーン曲げでも、未経験の人にスプーンを持たせて離れたところからパワーを送ってその人に折らせてみせる…なんてマジックをする時に活用するのも金属疲労。そこまで金属を弱らせることは可能なんです。

しかし、ここまでしても金属疲労は若干という感じなので金庫のその丈夫さには驚かされましたが、ようやくサンダー(ディスクグラインダー)でカットできるほどにはなり、ギュイーーンと雄叫びをあげつつ大手術。なかなかスーッとは切れないものの、それなりに刃が入って切り口は広がりました。

そこで切り口にスコップを差し込んだり、よじったり、ボルトカッターをねじ込んでグリグリと傷口を開いたりあらゆる攻撃をしてトータル30分ほどでしょうか。1ヶ所、それも外枠のみこじ開けることができました。

金庫5

↑30分猛攻撃でようやくコレ。

ここから中のコンクリートを取り出して、サンダーやボルトカッターを活用して傷口をどんどん広げて、さぁ内箱の番だぜっ!というところで6月特有のゲリラ豪雨。2人してひぃーーー!!と避難。

その後、隙間を見て作業を継続してくれたようで「寺島さん、開いたよ!」と教えてくれたので、中身の情報(ガラまみれ)を無事に回収!新しい金庫へと保管。どしゃ降りの雨だったため完全に破壊した状態は撮影できずに終わりましたが、結論から言うと「メーカーさんにお金を払って開けてもらうべき」の恐ろしい頑丈さでしたから、壊して回収しようとするとめちゃくちゃ労力がかかり、それを人に頼むとめちゃくちゃ申し訳ない気分になるということが判明。笑

これだけの頑丈さであれば「盗まれても開けられない」と言われる日本製金庫の噂はまぁまぁ本当でしょう。断念してしまうというのも頷ける結果ですし、人に頼まれているとかそういう状況じゃなければこんなのやらないんだろうなぁーという内心を垣間見るAさんとの会話もちらほら。笑

まとめると「絶対に開かないわけではないけれど、たくさんの工具とマッチョな巨体で1時間ほどかかる!体力と精神力が優秀なら開けられる!かも。」といった感じ。盗難するくらいの弱い心の人があれだけの労力を費やして開けられるのか?と聞かれたら、どちらかと言えば無理だろうなといった印象。イライラして投げ出すか、時間をかけてチャレンジし続けてもpoliceに見つかるくらい時間を消費するか、あるいはやたら大きな音を立て続けていることで作業してる場所も通報されるか、いずれにしてもコソコソと達成できる内容とは思えません。

ガチャの金庫

実は本物と同じ構造というこだわり。

普通の子どもは金庫に反応しないものだと思うのですが、ある日の小学1年生次男坊は「金庫のガチャ」を目の前に足を止め、お小遣いを消費してまでガチャガチャ(ガチャポン)を回していました。金庫を見る機会があるのが関係あるのかどうかはわかりませんが、すごく欲しがってゲットしたガチャの金庫を貯金箱として大切にしています。

寺島家では子ども達の欲しい物に「自分のお小遣いで出す」ルールにして自分で痛手を負ってでも欲しいのか?を見定めています。それにはもちろんママ管理のお年玉も含まれているので、貯金額が減ってまで買いたいのかどうかも関係するため、高額なものも視野に入るから意外と幅広いです。

大人びた視点の次男は「二段ベッドが欲しい!」など、おもちゃより生活のためのものに目を向ける比率が多く、お金の消費もシビアに「これはいらない!」と見切りも早く、なんだか大人みたいな考え方が目立つのである意味心配にもなりますが(^^;) ちゃんと子どもらしさも感じる時はホッとしますね。笑

もちろんこれらを買ってから「本気で欲しかったんだ。」とわかった物に対しては親が補填してあげるし、お小遣いも余分に渡してあげたりして調節しているので、あくまで「本当に欲しいのか?を見極めるため」というのと「お金のやりくりを覚えさせるため」の手法。

そしてガチャの金庫が「開かなくなったらどうやってお金を取り出そう」と悩んでいる純粋な4年生長男に対し、自分の金庫を大切そうに抱えながら「そんなのハンマーで壊せば良いんだよ!」と1年生の次男は即答。笑

純粋な兄は「え。」と言葉を失い、妻は「1年生でその発想ってすぐ出るものなの?怖っ!」と笑い、次男は自分の金庫を大切そうに抱えながら「壊れるか試してみれば?」と兄の金庫を取り上げようとする悪魔っぷり。笑

開かない金庫は破壊してしまえ案はプラスチックの金庫なら通用するけど実際の金庫ではかなり難しそうですね(^^;) Aさん面白いチャレンジをありがとうございました!そしてお疲れ様でした!

 

 

 

次回更新日:7月9日

 

 

 

【総合探偵社 ピースキーパー】   

HOME PAGEはこちら

Twitterはこちら

【アイビー探偵】   

Instagramはこちら

Twitterはこちら

過去の記事