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◉本日の隠しアイビースタンプ4つ
★マークの写真内に「アイビー探偵」の文字が隠されています。探してみよう!
猫が狂ったように夢中になるマタタビは、意外と解っていないことばかりでした。猫にマタタビを与えると、まるで薬物中毒のように寝っ転がったり体を擦り付けたり、酔っ払ってるような行動になる場合もあります。
そのために安全性を心配して「マタタビはあまり与えたくない」という飼い主も少なくありません。我が家もなんとなく”あげすぎないよう調整”していましたし、その気持ちはわかる気もします。
意外なことに、これまで「依存性や毒性」をきちんと調べた研究はなかったのだそうです。しかし岩手大学などによる研究結果によって、2023年11月に真相が明らかになります。
☆依存性について。
研究グループはまず、猫に4時間に渡ってマタタビを与え続けてみました。人間で言うところの“薬漬け“みたいな感じなので少し可哀想にも思いますが、必要な実験です。
すると、4時間のうち10分程度はマタタビに接触せず、さらに時間経過と共に興味も減少する傾向にあったそうです。
もしマタタビが依存症を引き起こすのであれば、興味は薄れていきません。一定もしくは興味が強くなりますし、離れられなくなるのが依存です。
つまり、この結果から「依存性はない」と結論付けられました。お酒のように個体差はあるのかもしれませんが、少なくとも麻薬のような依存性はないということですね。
ちなみににこ会長(キジトラ♀)はダイコン依存、アレカヤシ依存がありましたが、マタタビには興味持ちませんでした。ぎん専務(三毛♂)はマタタビでぶっ壊れるので、興味の度合いについても個体差はあるようですね。
☆健康への影響は?必要性は?
そこで研究をステップアップし「マタタビを長期間与え続けた場合、猫の肝臓や腎臓に悪影響がないのか」を調べたそうです。
しかし、最長で3年に渡ってマタタビを与えられた猫達(全て9歳未満)の血液検査では、何も害は見つからなかったそうです。一安心な結果でホッとしました(^^;)
さらに、マタタビに含まれる物質に”蚊を避ける効果”があると判明。つまり猫がマタタビの葉っぱの上でゴロゴロしたり、舐めたり噛んだりすると、蚊に刺されにくくなるのだそう。
マタタビの中でも「夏に収穫したマタタビの葉を乾燥させたもの」が特に強い効果をもたらすことも明らかになりました。
☆マタタビに反応する理由。
研究チームは、舐めたり噛んだりして傷のついた葉っぱから“特有の青臭い匂い“がすることに注目。傷のある葉っぱを調べてみると、蚊を避ける有効成分の放出量が10倍以上も増えていたことが判明。
しかも「傷ついたマタタビ」と「無傷のマタタビ」を猫に与えてみると、傷ついたほうに長い時間、反応を示したそう。猫はちゃんと「こっちがええねん!」って解っているようですね。
まとめると、猫がマタタビを舐めたり噛んだりすると、蚊を避けるための成分の質や量が変化。同時に猫もマタタビに強く反応するようになり、結果的に蚊を避ける効果が高まる。ということです。
これが「猫がマタタビに一心不乱になる」理由だったことが今回わかったのです。蚊に刺されるのは命の危険があるからこその、体の防御システムなんですね。
あまりにできすぎていて、ちょっと不思議に感じました(^^;) 人間も猫も、いや、そもそも地球全体ができすぎてるから、本当に偶然の産物なのかな?と。ナウシカの世界のように、実は作られた世界なんじゃない?なんて1人で飛躍してましたよ。笑
☆必要か否かの判断。
今回の研究成果は「なぜ猫科動物だけがマタタビに反応するようになったのか」という今後の研究の助けになってくれるかもしれません。
そもそも猫自身が「なんのためにマタタビに反応してしまうのか」をわかってない可能性も充分あります。猫にとっては必要か否かではなく、なんとなく惹かれるだけかもしれません。
人間も人それぞれ「食べ物の好き嫌い」がありますが、その人にとっては必要な味覚なのかもしれませんね。
うちの奥さんは塩があまり好きではないのですが、最近「腎臓が弱い家系」の可能性が浮上。塩が嫌いな理由は、体が自然と腎臓の負荷を避けてるのでは?と話していたばかりです。
大人の好き嫌いに関しては意味があるのかも?と思ってましたが、最近ますますそう思えてきました。
しかし猫にマタタビは必要なようですよ。ストレス解消だけではなく、虫除け効果があるとは意外な結果です。
次回更新日:2月9日
【アイビー探偵】
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