いつも定期的に観察、監視をしていたのでまさかあんなに大きな子がいるなんて思いもしませんでした。

たしかに長らく探偵として腕を磨いていた”やり手”のエース山崎はそこにはいませんでしたが、私とて現場に参加する調査員でもあるのでそれなりに心得ていたつもりでした。

毎日…
１日に２回も見る機会があったのに…
そんな日々を３ヶ月以上も送っていたのに…
こんな見落としがあるなんて…

その日はいつも見る時間より少し早く私は現場にいました。
というのも依頼者の要望で、対象の身辺をキレイサッパリ洗う必要があったので、通常業務を早めに切り上げて夕方、日の落ちる前には現場に到着したのです。

そしてごちゃついた身辺の情報を一度、目に焼き付けて、どれから手を付けて（片付けて）いこうかと思考を巡らせていると、援軍として依頼者が現場に到着。

そしていよいよ始めた身辺の片付けの最中に現れたのです。
今まで一切姿を現さなかった大きな隠し子。

長い間、しっかり見ていたはずなのに…
こんな大きな子がいるなんて知りませんでしたし、全く気付きませんでした。

ナスの身辺の片付けを開始して、荒れに荒れたジャングル化したミョウガの葉をワイルドにザックザックと切り倒し、視界を確保した時に…
知らぬ間にミョウガの方へと枝を伸ばしたナス苗を発見。

ミョウガの葉（ジャングル）の中で誰にも発見されず、密かに育ち続けた超特大ナス。
米ナスじゃなくてもこんなに巨大化するんだ…と妻と収穫しました。

ジャングルの隣がナスだったので全く気付きませんでした。
いったいいつからそこにいたのか…。

普通のナスとの比較はこちら。

巨大ナスが少し手前にあるように見えますが、同じ距離で隣り合わせにして撮ってます。
通常のナスがまだ未成熟なナスに見えるほどの巨体。

毎日お世話していたのにもかかわらず、全く気付かなかった大きな子。
食べれるのかな…と不信感たっぷりに妻が調理してくれましたが、まるっきり普通の美味しいナスでした。