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ダイヤモンドの価値

人の寿命より遥かに長い年月をかけて成長した結晶体であり、しばしば装飾品、宝石として扱われる天然石。

初めて石をきれいと感じたのは子どもの頃でしたが、未だに惹かれることも多々あります。

そうしてコレクションしてきた天然石はいくつかありますが、それぞれに美しさがあり、どれが1番とは言えません。

「水晶」1つが1,000円程度で買えるものもあれば、万単位で売られているものなど価格は様々で、高いと感じるボーダーラインも人それぞれ。

どこに価値を感じるのか?は人それぞれ。たとえ高価だとしても”自分にとってその価値があるなら購入する”というのは、鑑賞石に限った話ではないでしょう。

天然石の価値は何で決まるのか。

そもそも天然石の販売価格はどういう経緯で決まるのでしょうか?

採掘した国、輸送コスト、仲介バイヤーの件数、様々な理由がありますが、大きく影響するのは”希少価値”です。

採掘するのが大変なものや、特定のエリアでしか採れないもの、量を確保できない等々が、いわゆる”希少な天然石”。

上の写真、緑色の石は「K2」という名の天然石で、エベレストの次、世界で2番目に高い標高の”K2”でしか採掘できない石。

「世界一、登ることが難しい」とされる山なので採掘量は限られており、希少度はかなり高め。

また、他にも青空のような模様が特徴的な”ラリマー”という天然石は、採掘できる地域が限られていたため、元々値が張りました。

しかし採掘場が崩れてしまったことにより、これ以上は入手できないとなり価値が爆上がりした…なんて過去もあります。

このように、状況次第で激しく価格変動する業界とも言えるでしょう。

ダイヤモンドの価値

中でもダイヤモンドが高価なことは周知の通りで、その理由は大まかに2つ。

1つは”天然石の中では最も硬度が高い”という特性のせい。硬いが故に、発掘作業には時間もコストもかかるからです。

研磨して美しく磨き上げるのにも手間暇がかかり、他の天然石のようにはいきません。機械すら専用品なのだから、設備コストも相当なものでしょう。

そして2つ目はお察しの通り”希少性”で、あまり入手できないという事情。近年では、大きな原石が見つかることも滅多に無く、ますます価値が高まっているといいます。

しかし、この希少性については人為的に調整されている側面もあるため、表面的に知られているほどではありません。

価格の見直しが始まっている

ところが近年、ダイヤモンドの価格が下がるかもしれないと囁かれています。

理由はいくつもありますが、”発掘コストが本当はそこまでかかっていなかった”というスキャンダルがあったのは大きいでしょう。

機械技術の発展などにより、昔ほど大変ではなくなっていたのに、昔と同等の大変さをアピールして価格を跳ね上げていたという話です。

また、これまでは発掘業者が1社のみで独占市場だったものが、同業者が増えて競争市場になったことなども価格が下がる理由になりました。

もちろんブランディング事情もあるから、店頭に並ぶ時には今まで通りだったりするものですが、仕入れ値は下がっているのだそう。

人口ダイヤモンドが作れるようになったことも、やはり追い討ちをかけて価値を下げている理由でしょう。めちゃくちゃ安いから偽物!というわけではありません。

ダイヤにこだわらない感性。

私もまさに同じ感覚だったので深く共感した話ですが「別にダイヤモンドじゃなくても」という価値観が増えたそうです。

世代交代によってブランド力の刷り込みが薄れたせいもあるかもしれません。ダイヤに強く惹かれる、憧れるなんてことはなく、他の美しい天然石達に目を奪われるのが当たり前の時代。

今風に言えば”ダイヤモンド離れ”が年々加速しているということです。

ちなみに、長い歴史で見るとダイヤモンドより他の鉱石のほうが大切にされてきました。重要な位置付けにあったのは、”富の象徴”などのブランディングによるもので、最近だけの話なんです。

要するに”大人の事情”が詰まった、商売の香りが強く漂っている業界。これが高価な理由の土台となっています。

希少価値が高いのは事実ですし、硬度が高くて加工も大変となれば、今後も相変わらず高級品であり続けるでしょう。どれも嘘ではありませんが、買う人は年々減っていっているのが現実。

キュービック・ジルコニア。

透明度や光の分散率などを機械計測して科学的に「美しさの指標」を割り出す技術があります。

一定の光を照射した時に”7色に光る現象”を業界では「ファイア」と呼ばれていますが、これが最高ランクの指標。

ダイヤモンドの分散率は0.044なのに対して、さらに上をいく0.058という数値を出し、機械指標でも高く評価されている石があるのをご存知ですか?

それが「キュービック・ジルコニア」で、専門家にも”ダイヤより美しい”と言われる石。

安いために”ダイヤモンドの代替え品”として、偽物扱いされることも多々ありますが、こちらのほうが”美しさ”では上と判断されているのは皮肉ですね。

いつ価値が跳ね上がるかは誰にも解らない。

実はキュービックジルコニアの天然石(ジルコン)は希少すぎて入手できません。しかし市場では1,000〜10,000円ほどの安価な鑑賞石として、どこでも見かけます。

これは人工ダイヤモンドと同じく、人工石として精製されているからこその価格。一般市場に出回るジルコニアは全て人工石と言われています。

※正確にはジルコンとキュービックジルコニアは別物。

とはいえ、太陽光を浴びた時はダイヤモンドより美しく輝くとなれば「ジルコニアで充分」と考える人がいるのも当然。

中には「偽物だから恥ずかしい」という人もいるそうですが、偽物として扱われているだけでそもそもが別物です。

恥ずかしいと感じる気持ちは解りませんでしたが、同じような感覚の人が増えていると聞いて嬉しく感じました。

ハーキマー・ダイヤモンド。

私も奥さんもお気に入りの「ハーキマー・ダイヤモンド」もまたダイヤモンドを超える存在として知られている天然石。ダイヤモンドという名前が付いてますが、水晶です。

これもまたダイヤより美しいとされている石なのですが、驚くべきところは発掘時の姿。

普通、天然石は発掘後に加工することで美しく輝きます。磨きまくったり、カットにより光の屈折率を高くして、輝くための加工をするんですね。

しかしこのハーキマー・ダイヤモンドは発掘時から、すでにこの姿。人の手が入ってないのに、この美しさというのは驚きです。めちゃくちゃ手のかかるダイヤモンドとは違い、ほとんどコストがかからない天然石。

ニューヨーク州ハーキマーからしか発掘できない上、発掘量も多くはないため、わりと高額な部類に入ります。

水晶クラスター天然石

自分が好きなものかどうか。

ひと昔前は業界のブランディング戦略によって「これが良いもの」として定められ、消費者もそれに左右されるのが普通でした。

しかし最近は「自分が好きなもの」がはっきりしている人が多く、他人の意見に左右されない傾向が強くなりつつあります。

専門家に、ダイヤモンドが最高峰だよ!と言われたところで、自分は「ハーキマーのほうが好き」と思ってるなら、それで完結。

好きなものは好きで、どれに価値を感じるのかは人それぞれ。本来あるべき姿なので、非常に健康的な精神なのではないかと感じているのは私だけではないでしょう。

ダイヤモンドの価値が下がりつつある一番の理由は、時代的な”考え方の違い”なのかもしれませんね。

 

 

 

次回更新日:2月13日

 

 

 

【アイビー探偵】   

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