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ロシアンルーレットの疑問
“生死をかけた賭け”と聞いて、リボルバー(回転式拳銃)に1発だけ弾を込めて、自分のこめかみに銃口を当てる姿を想像する人も多いでしょう。
ロシアンルーレット、またはロシア式ルーレットと呼ばれ、名前の通りロシア発祥のゲーム。起源は、将校の遊び、看守に強要され囚人達がやらされていた、など様々あるようですが、真実はわかっていません。
「女性の気を引くために、酔った男が自分の銃でルーレットに挑み、1発目で弾が発射され死亡」という米国のニュースは衝撃的で未だに覚えています。
女性にトラウマを植え付けて、なんの目的も達成されないまま死ぬなんて、しょうもな!と思う一方、”どのタイミングでやめるつもりだったのか”も気になりました。
このように、現代でも相変わらずチャレンジャーがいる命がけの運試し。

いくつかの疑問
あのルーレットを見るたび、必ず湧いてくる疑問がありました。奥さんも全く同じ疑問を感じていたので、おそらく万人共通なのでは?と思ったこと。
1つ目は「確率は平等なのか?」という部分。1番手と2番手では、後手のほうが不利なのではないか?というもの。3人目もいるなら尚更です。
2つ目は「ルールによって確率は変わるのか?」ということ。一言にロシアンルーレットと言っても、やり方は様々ありますから、どのルールが最もリスクが低いのか気になりました。
そして3つ目は「次、弾出るじゃん…と気付けるのではないか?」という話。これを暴いたら身も蓋も無いんですが、子どもの頃でさえ考えたことがあったくらい、シンプルな疑問。

ルールは基本的に3種類。
最もスタンダードなのは、弾を1発だけ込めて、引き金を1回引いて空だった場合、次の人へと順番が回るone-sixth[読:ワン・シックスス]。誰かが撃発したら、その時点で終了です。
次に有名なのは、同じく弾を1発だけ装填しますが、引き金を1回引くたびにシリンダーを回転させて確率をリセットして順番が回るReset-shot[読:リセット・ショット]。
そして元祖ルールの”1発だけ弾を抜く”というキチガイなoriginal[読:オリジナル]です。もはや空の確率のほうが圧倒的に低く、高確率で死んでしまう自殺願望の塊みたいな賭け事。
もちろんアイデア次第でまた違ったルールなどを作れますが、世界的にはこの3つが知れ渡っています。

one-sixthの確率。
シリンダー(弾を入れる樽型の部分)はモデルにより弾が入る数が異なります。
日本警察や護身用ピストルとして有名な”小型モデル”では5発。反対に8発以上装填できる多弾数なものもありますが、今回は最もスタンダードな「6発」を基準に話を進めます。
まず、ワン・シックススでは1発目でいきなり発砲される確率は6分の1。空撃ちとなって2発目に挑戦する場合は確率は5分の1となり20%。3発目は25%、以降33%、50%と高まり、当然6発目は100%撃発する計算。
もはや考えるまでもなく、回数を重ねるごとに確率はどんどん上がるので、最初のほうに引き金を引く人ほどリスクは小さいと言えます。
つまり直感的に感じる通り「順番によるためフェアじゃない」とも言えるでしょう。

Reset Shotの確率。
毎回シリンダーを回転させることで、2番手だろうが3番手だろうが、確率をリセットすることができるので、なんとなく安心感があります。
この場合、毎回6分の1の確率ですから常に撃発リスクは16%と同じ。2番手以降も毎回リセットされるわけですから、計算上でもやはり「平等」と言えるでしょう。
最もフェアな方法だと感じたのはリセットショット。どうしてもやらなきゃいけないなら、このルールを提案したいところ。

originalの確率。
6発用の銃に5発も装填されているわけですから、もしもワン・シックススのように”リセットなし”の場合は2番手は100%死にます。
そもそも1番手でさえ83%の確率で撃発する計算になりますから、もはや自殺願望者のためのルール。
仮にリセット・ショットのルールで順番を回したとしても、毎回83%と非常に高確率なため、いわゆる”無理ゲー”というやつに近いかもしれません。
元祖にして、消えていったのも納得のハイリスクルール。1発装填はまだ理解できますが、オリジナルルールはなんのためにやるのか、さっぱり判りません。

最大の疑問
「次は撃発すると気付くのでは?」というシンプルな謎に迫りたいと思います。
私がそう思ったのは、獣避け用として登山やキャンプなどで携帯するため、「空砲」をモデルガンに込めている時でした。
シリンダーを本体にカチャっと戻したとて、空砲(実銃で言うところの薬莢)が射手側からでもチラリと見えています。
上の写真のように、黒いボディから真鍮カラーがチラリズムしていたら「次、当たりじゃーん!」って判るよなぁ…と。笑
モデルによってシリンダーが回転する方向は違いますが、回転方向さえ把握していれば、次は撃発するのか否かは射手も気付きます。

正面からは?
ロシアンルーレットも「自分で引き金を引く」とは限りません。
相手が引き金を引くというパターンも存在するため、射手側から薬莢がチラリズムしていたとしても、銃口側から判らないかもしれない。誰もがそう思うことでしょう。
上の写真をご覧頂ければ一目瞭然で、銃口側も「弾が見える」ものなのです。これはリボルバー の構造上、どうしても避けられません。
つまりシリンダーの回転方向さえ解ってれば、射手側からも銃口側からも、どちらにせよ「次は発射される」と気付くということです。
うーん。たかだか賭け事なのに、わかっていながら死ぬのを待つなんてできるだろうか?笑

オートマチックのルーレットもある。
意外と知られていませんが、回転式のリボルバーではなく、自動装填式拳銃(オートマチック)を使ったルーレットも存在します。
これは空砲や空薬莢の中に1発だけ実弾を混ぜて、マガジン(弾を込めるケース/弾倉)にランダムに弾をセット。
スライドを引いて”手動で次弾装填を行う”ことで、リボルバーと同じようにロシアンルーレットが成立します。
むしろ弾が見えないぶん、こちらのほうが秘匿性が高く、なんにも悟ることができませんから向いているかもしれません。
ただし、マガジンに”弾を込める人”が把握できてしまう可能性があるため、ここの作業だけは第三者に任せるべきでしょう。

おバカな実験をするなら気をつけよう!
通常の確率、別ルールによる確率の変動、そして発射タイミングは気付けないのか?3つの疑問を紐解いてみた今回の記事はいかがでしたか?
バカな実験をたくさんやってきた私は、もちろんロシアンルーレットも”空砲で”試したことがあります。そうして膝を火傷をしました。笑
たとえ空砲と言えど、その銃口付近の圧力はなかなかに高いので、間違ってもこめかみに銃口をあてて引き金を引くようなことはしないでください。
※似たようなバカな実験の例
次回更新日:1月30日
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