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"つむ"の勘違い
若い世代で、残念に思うタイミングなどに「うわ〜、つんだ!」などの言葉を使うそうですね。私はこれに全くの違和感が無かったので何も気にしていませんでした。
しかし「また子どもがよく解らない言葉を言ってる」といった意見を立て続けに聞いたので、意外と知られていない言葉なのか?と感じ始めます。
極め付けは「大の大人が若者の真似して”つむ”とか言ってると痛々しい」などという意見。これはいよいよ放置できないと記事を書き出しました。笑

“つむ”は昔から使う言葉。
40代に入った私が違和感を感じなかったのは、自分が小学生だった頃から使っていた単語だからです。
未だ無意識によく使っている単語でもあり、奥さんから「その”つむ”って何?」と聞かれたこともありました。
知らない人もいることは当然で、何も不思議ではないので気になりません。
しかし、さすがに若者の真似をして「痛々しい」とか「恥ずかしい」と言われると「知らないだけじゃないか!」と抵抗したくもなります。
私だけでなく周りの友人も使っている単語なので、特別変わった言葉というわけでもありません。
ただし、共通点は「◯◯の知識があるかどうか」が別れ道となっているようですね。

語源は将棋。
将棋は”敵陣の王”を仕留めれば勝ちというボードゲーム。やったことが無くても王手[読:おうて]という単語を聞けば、王が危機的状況(取られそう)であることが伝わるのではないでしょうか。
この王手を繰り返す、または上手な人なら一撃で”逃げ道が無いくらい追い詰める”ことができます。
どう足掻いても勝てない状況に追い込まれた時、負けを悟って「詰んだ」と気付くのです。
そうなんです。行き詰まって、負けが確定となった絶望的な状態のことを表す単語として、将棋から生まれた言葉。
それを日常生活で使用することも別に珍しいことではなく、聞き慣れている人は当たり前に発する単語。
これを知らなかった人達の間で、勝手に「若者言葉」として認識され、それまでも普通に使っていた大人達が”とばっちりを喰らう”といった理不尽な事情。

探偵的に詰んだ例。
調査にあたり、対象者には警戒をしてほしくないので、普段通りに泳がせておきたいのが探偵の心情。
しかし、旦那さんの出勤を毎日会社へ問い合わせて確認する…という、非常識な行動を普段から行っていた依頼者(奥さん)。
調査日に至っては念入りに根掘り葉掘りと質問責めしたり、お昼にも会社にいるか電話したりと、非常に困った行動をされてしまいました。
せっかく接触するタイミングだったというのに、これ以上ないくらいの警戒をされてしまい、もはや追跡困難。
どんなに注意しても聞く耳を持たない依頼者さんのお陰で、これが毎回のように続き、やがて現場スタッフが対象者に話しかけられる事態に。
もはや「詰んだ」と言わざるをえない最悪の状況でした。アイビー探偵史上初の失敗した調査事例です。

発言には責任を持つべき。
知らないことは罪ではありません。何に触れて生きてきたのかは人それぞれですから、知らないことが大半で当たり前。
詰むという言葉そのものを知らない人も当然たくさんいるでしょうから、なにも恥ずべきことではありません。
しかし否定的な意見を発信したいのなら、きちんと語源を調べるべきじゃないのかな?と思わされた誤認冤罪の話でした。
若者独自の言葉ではなく、むしろご年配が使っていそうな渋い単語なんですよ(^^)
次回更新日:1月23日
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