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浮気問題のスペシャリストによる無駄のない調査!
確実な証拠で裁判に勝つ!
黒い葉の光合成
◉本日の隠しアイビースタンプ5つ
★マークの写真内に「アイビー探偵」の文字が隠されています。探してみよう!
前回の記事で紹介した紅葉の話。なんのために紅葉するのか?は未だに謎も多い現象ではあるものの、有力な説をいくつか紹介しました。
他にもたくさんの疑問を感じたことがありましたが、その1つは「緑じゃなくても良いのでは?」ということ。
ご存知の通り、黒は光エネルギーを効率よく集める色。理科の実験で、虫眼鏡で光を集中させて黒い紙を燃やしたことありますよね。
つまり光をより多く取り込みたくて、効率よく進化したのなら、色も黒にしなかったのはなぜ?という疑問。
☆形さえも緻密な計算が成されている。
葉っぱの生え方は、いかに効率よく光を吸収するのかを計算し尽くされているもの。真上から見た時、よくわかりますよね。
葉っぱが重ならないように上手いこと順に葉を付け、いかに効率よく光を浴びられるのか?を熟知している植物。
葉の付け方や枚数だけでなく、日照を効率よく受け入れるための向きや角度に至るまで、数学的な計算でも完璧と言われています。
人間の大先輩にあたる存在として、太古の昔から培ってきた生存戦略の賜物。
頭脳戦を繰り広げているわけでもないのに、自然界は天才の集まりかのように、全てがうまく出来上がっていて驚かされますね。
海藻はやはり黒系。
これだけ完璧に出来上がっている植物ですから、人間の頭で思いつくようなことなんて、もう実験済みなのではないかと思わされます。
だからこそ、なぜ葉っぱを黒にして、より光を取り込もうとしなかったのか?が気になったことがありました。
例えば、薄暗い海の中で生きている海藻には、黒に近い葉色がたくさんあります。正確には紫色でしょうか。
やっぱり、薄暗いからこそ効率よく光を取り込める色に進化していたと確信できる海藻類ですが、なぜ地上は緑?吸収しすぎてしまうのが危険なのでしょうか?
☆三原色で最も強力な色。
色々と調べていてわかったのは、光の三原色である赤、青、緑のうち、最も強力な波長は「緑」だったこと。
植物が緑色に見えるということは、緑色の光を反射しているからです。それは赤と青を吸収していることの裏返しでもあるわけですから、緑は吸収していないということ。
効率的に光合成しようと進化してきた植物なのに、最も強力な緑を吸収しない選択肢を取っているのはなぜ?
より光を吸収したいのなら赤と青でなく、緑と赤や、緑と青でも良かったはず。
明らかに故意に緑を吸収していないのだと感じた話だったので、なぜなのか?をさらに深掘りしてみました。
バランスが大切。
前回の記事と重複してしまう内容ですが、緑の色素(クロロフィル)は、葉の中の他栄養分があって、うまく光合成ができます。
このバランスが崩れて、他の栄養素が足りないまま光合成すると、活性酸素という良くない物質を生み出してしまうので避けたいところ。
もし黒い葉で光を取り込むと、吸収量が膨大になりすぎてしまって、今度は他の栄養素が足りなくなります。つまり非効率ということ。
葉っぱの厚みやサイズを変えて対応することもできたのでしょうが、そうすれば今度は他の問題もあったでしょう。
つまり「緑の葉」はちょうど良く、ベストな選択だったというわけですね。
身体作りと同じ。
筋トレとタンパク質の摂取にもよく似ていますね。
筋トレ量が多くて、摂取するタンパク質が少なければ、筋肉は減退。逆に筋トレ量が少なく、タンパク質の摂取が多ければ太るだけ。
摂取するのにもタンパク質だけを摂ったところで効率は良くないため、脂質や糖質も必要になります。総じて、結局はバランスが良くなければいけません。
必要以上のタンパク質を摂りすぎて吸収しきれず下痢をしたり、太ってしまったり、それによく似た現象。
黒い葉っぱでたくさん光を取り込んでも、バランスが保てなければ意味がない。ということなんですね。
☆黒法師/アエオニウム・サンシモン
だから黒い葉っぱをもつ植物は、光の弱い場所を好むんだな…という理解にも繋がりました。
黒法師は夏場に日当たりのいいところに置いておくと、高確率で溶けて枯死してしまいます。
日陰でちょっと薄暗いくらいの場所ではモリモリに大きくなっているのを見かけたこともありました。
これはこれで「みんな日向に集まるからライバルの少ない日陰で生きよう」という生存戦略。ハオルチア(万象)の薄くて透明な葉っぱもまさに同じ戦略です。
みんなと違う道を選択したほうが、うまくいく場合もたくさんある。周りと同じように生きる必要はない。そう思わせてくれる存在ですね。
☆ど根性さん達。
いわゆる”ど根性◯◯”なんた話題になる隙間に生息する植物も全く同じ。
こんなところでも頑張って芽を出した!というのは人間的な感覚であって、植物にとっては「ここが良いんで…」と居座っただけ。
アスファルトの隙間や木の窪みなんて、他のライバルが入り込めないので独占市場的な環境。雨の日は道路に水が溜まらないように設計されているおかけで、自動的に流れてきて飲み放題!木の窪みだって同じです。
アスファルトやタイルの下は適度に防熱防寒される上、乾燥しすぎることも滅多にありません。木の中なんて夢のような場所。ある意味、贅沢なお家なんですよ。
ある程度、植物について学んでいくと「可哀想」ではなく「良かったな!安息の地を見つけたんだな!」という感性に変わってました。笑
☆無駄のない生存方法。
黒い葉っぱではなく緑を選択したのも、やっぱり緻密な計算の上。「黒のほうが…」なんて浅はかな意見を大先輩の植物様に投げかけた私は、もはや未熟者以外の何者でもありません。笑
たかが光合成1つを少し学んだだけでも驚きの連続なのですから、植物学者になろうものなら、卒倒してしまいますね〜。
仕事なんかにせず、植物オタクはただ植物好きでいれば良いのさ。
次回更新日:5月31日
【アイビー探偵】
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