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浮気問題のスペシャリストによる無駄のない調査!
確実な証拠で裁判に勝つ!
【リアル】バイクでの追跡
過去に触れたことのある話ですが、トライアルバイクの選手だった暗黒時代。笑
バイクの練習ばかりで友達と遊ぶ時間も満足に取れなくて、高校1年生の夏に不満爆発。
親子間での大喧嘩が続き、ようやく辞めることができた…という苦い思い出。
ちなみに父親は未だバイク大好きで、毎週のようにツーリングに行っているそう。
私が一度バイクそのものから距離を置いていた時期はつまらなそうにしていたものの、ここ数年は愛車のカブ号の整備や調整で質問しようものなら、親父は嬉しそうに教えてくれたり話したりしてます。笑
暗黒時代と言えるほど私にとって苦痛な過去でしたが、その反面、トレーニングの日々は無駄にはならず、24歳頃に仕事で使っていたバイク業務でも大活躍。
そして最近では調査の現場でバイクが活躍する事も。
素行調査では自動二輪などのバイクは非常に重宝するものなのですが、実際に使うということが弊社ではあまりありませんでした。
無茶な追跡などによる事故やケガを懸念したり、張込みなどには不向きなものだから敬遠していたのです。
しかし追跡のためにカブ号の出動が余儀なくされ、仕方なしに愛車カブ号を使用した調査を開始。
よくある浮気調査でした。
カブ号はそこまでスピードが出るわけではないので、メインではなくサブ的な役割。
メインとなっていたバイクは調査スタッフTの400ccクラス。
普段使いの調査車両(自動車)も1台、合計3名での追跡です。
対象車両を直接尾行中の調査車両が、信号等で対象を見失いそうになった時、調査車両の後ろに隠れていた400が急加速して追跡を繋ぐ…という方法。
その後できるだけ早く車両での尾行に戻し、また400は後ろに隠れて次の出番を待つ…という、バイクを使った追跡ではオーソドックスな方法を展開して、2時間ほど追跡尾行を続けていました。
車をコインパーキングに停めて徒歩で移動を開始した対象者と第2対象者(不倫相手)。
調査車両を運転していたスタッフもコインパーキングに車両を置き、徒歩で追跡。
そのスタッフからの情報を元に、バイクチームは有事の際に備えてバイクを手押ししながら遠距離(対象者達を目視で確認できるけど人相などの特定は不可能な距離)から後追い。
しばらく歩きました。
だいぶコインパーキングから離れた頃です。
緊急事態発生。
対象者と第2対象者はタクシーに乗り込み、そのままタクシーが走り出し、徒歩尾行をしていたスタッフは調査車両を取りに戻って後から合流する他なくなり、私とスタッフTは2台のバイクのみでの追跡を開始。
交互にタクシーの後ろ(中間に1〜2台の一般車両を挟みます)にくっついて、なんとか追い切るも、10キロも走らないうちに停車。
対象者達が降りてきたと思ったら、徒歩で追跡するのも不可能な(追跡したら確実に怪しまれる)細い路地を歩き始め…
スタッフTとあわててGoogleマップの衛星写真で確認したところ、対象者達が通る路地のずっと先には奥まったラブホテルがあると判明。
しかし対象者達の後ろを徒歩尾行するのは不可能に限りなく近い環境…
かなりの回り道をすればホテルに行ける車道ルートはあるものの、バイクで飛ばしても間に合うのか微妙な距離…
それでもそのまま見失うわけにはいかないし、ましてやホテルに入るのだとしたらその瞬間は絶対に撮影したい!というシチュエーション。
仕方なく400が車道を速度オーバーで飛ばして先回りを図ります…
私は路地で怪しまれない距離(かなり離れた距離)からほぼ無意味な徒歩尾行…
しようとしましたが、ふとGoogleマップの衛星写真で気になる箇所が。
人1人が通れるか怪しいほどの裏路地が平行に存在しているのを発見。
無駄になる可能性の高い徒歩尾行を即時中止して、一か八かカブ号で飛ばしてその狭い裏路地を爆走。
長めの下り階段や結構な高さの段差などありましたが、トライアルバイクの経験からなんの問題もなく突破。
400を飛ばし中のスタッフTよりも…対象者達よりも…早く、1番乗りでラブホテルに到着。
すぐさま目立たない場所に身を隠し、案の定ラブホテルに入っていく対象者達を激撮。
無事にホテル”入り”の証拠を抑え、その約1分後にスタッフTの400が到着。
当初の追跡方法だったらホテルの”入り”は撮影できなかったということになります。
トライアルバイクのトレーニング経験がなかったら、階段を猛スピードで降りたり段差を乗り越えつつ、ラブホテルに先回りすることもできなかったであろう事態。
かなりハチャメチャなことになってしまった追跡劇でしたが、決して安くはない調査料を依頼主から頂いている以上、多少の無理をしてでも証拠を掴みたいというプロ意識から起こしたアクション映画張りの追跡。
道路交通法違反の現行犯で捕まりかねない追跡をしなければならない場面は多々ありますが、この日はなかなかハードな追跡をした記録です。
少ししてホテルの張り込みで心が落ち着いた途端、すごく心配になったのはカブ号の足回り(スポークやリムなど)。笑
しかし、さすがは世界最強と謳われるカブ。
トライアルやモトクロスなどのバイクみたいな構造ではないのに、あれだけの走りをしてもガタつきや故障、不具合などは出ませんでした。
ちなみに私の普段の運転は、頻繁に煽られるほどゆったりした安全運転です。
加速、減速は無理のないゆっくりめで、車間も人の2〜3倍あけて走る大の安全運転党。
いわゆるドンくさい迷惑車両とは私のことです。笑
カブ号では時々やさぐれた走り方をすることもありますが、そこはご愛嬌。笑
【リアル】シリーズは探偵業の”あるある”や現場事情、調査方法、実際の調査など、探偵のリアルな日々を記事にした時にタイトルに【リアル】と付け加えてます。
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