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大手と小規模の違い
どこの業界でも大手はしっかりしていて、小規模はそれなり…そんなイメージがあります。
ですが、はたして本当にそうなのでしょうか?資金や人員の多さは、大きなメリットとなり得るのでしょうか?
父は車の大手メーカーで整備士をしていましたが「修理を頼むなら町工場で信頼できる所を探せ」と言います。
整体院の知人達は「大手に行くと治らず、ずっと通うことになる」と警鐘を鳴らしていましたし、大手は危険とさえ言います。
建設業社長は「有名な住宅メーカー○○の家には怖くて住めない」と教えてくれました。もはや建築ではなくプラモデルで、上層部は皆、自社で作った家には住んでいないというのが何よりの答えでしょう。
それぞれに裏事情があるのは確かですが、今回は探偵の裏側を掘りながら、大手と小規模の違いに触れてみます。
大手の探偵。
都内一等地のビルに事務所を構える探偵社はいくつもあります。アイビー探偵のスタッフにも、そういう所に勤めていた経歴がある人物がいますし、これまで色々と話も聞きました。
調査料金はアイビー探偵の2〜3倍以上、あるいはもっとですが、問い合わせると24時間オペレーターが対応してくれます。
なおかつ「今すぐ!」という調査希望にも対応してくれるし、相談員の口から「それは難しい」なんてネガティブな発言は出ません。
しかも都内で大きく会社を広げているし、広告だってものすごい。相談する側からしたら、こんなに安心感のある探偵はないでしょう。
小規模の探偵。
調査料金はたしかに業界的に安いけど、24時間相談には乗ってもらえません。前もって予約しないと相談できないし、時間によっては返信もない。
しかも「今すぐ」を要求したって、全チームのスケジュールが埋まってて無理です!なんてことが日常茶飯事。
相談すると「それはリスク高いからやめた方がいい」とか「それは撮れない」とか、できないこともある印象。
他でもできないと思うって言ってるけど、本当は自信がないということでしょ?ここは価格が安いから安いなりなのかもしれない…。
おおかた、こんなイメージでしょうか。
どちらも同じ”経営”
これだけを見ても、経営する人ならおおよその仕組みを理解できている内容。経営者さんが大手ではなく、うちのような所を選ぶのは当然…というくらいです。
大手は広々としたテナントで、たくさんの人を雇い、大々的に広告を打ち出すのがオーソドックス。
しかし冷静に考えてみてください。それだけのコストがかけられるということは、価格を高くしておかないと採算が合いません。
要するに、経営するだけで多額の費用が必要なら、そのぶんをお客さんから回収しなきゃいけないのです。
資金力が違う?いやいや、真剣に考えればわかるはずですよね。広告費に莫大なお金をかけたり、たくさんの人に給料を払っている…そのぶんお客さんからは大きく回収する。
極々普通の当たり前な仕組み。
小規模の場合。
小規模の場合はその逆になります。テナント料や人件費を抑えているぶん、価格を安く設定しても、無理なく会社を回すことが可能。
つまり価格を安く設定しても、ただちに潰れてしまう…なんてことはないわけです。良く言えば「お客様還元」ですし、一言で言うなら「必要最低限」でうまく回している状態。
たくさんの人を雇えば、お客さんから回収した金額では足りなくなりますから、必要人数に留めるのだって当然の話。
どんどん雇って、どんどん回転させていけば会社を大きくさせることも可能ですが、それを求めているのかどうかは、あくまで社長次第。
できないんだろ?という発想そのものが的外れということですね。
技術的にはどうなのか?
でも大手のほうが技術はあるよね?そう思いがちですが、それは物を作ったり、工場機械を使った生産に関してが主体でしょう。
いわゆる”サービス業”である探偵の場合、技術の高さは調査員の腕の良し悪しに比例します。つまり会社の大きさは全く関係ないということ。
大手に良い人材が集まる理由ってありますか?腕があると評価されている人が、いつまでも従業員として、その場に留まると思いますか?
アイビー探偵のエース山﨑もその1人。あちこちからヘッドハントされそうになるほどの腕だけに、大手には見切りをつけました。
そこに勤め続けたところで、報酬にも上限は見えてるし、大切には扱われません。だったら旧友が経営する会社で、副社長をやったほうが先は明るいと考えたからでしょう。
大手の技術が伸び悩む理由。
大手は、多くの人を雇用している都合上、1人1人を育てるというのは難儀です。
例えるなら、大人数の生徒を目の前にして少数の教師が教えても、生徒側のモチベーション次第で成長具合は様々。
なんせサラリーマン探偵にとっては、頑張っても適当にこなしても、お給料はほぼ変わりませんから、それなら「いかに楽するか」を考える人が多いのは事実。
寝る時間さえ確保するのが大変な業界ですから、サボって睡眠時間を確保したがるのも無理ありません。
しかも案件数の多い大手では、それがより顕著になり、スタッフの入れ替わりが激しくなりがち。技術が進歩しないのも当然…という仕組みがそこにはあるわけです。
小規模は違うのか。
もちろん小規模な探偵であっても、腕の良くないメンバーで構成されていれば同じく調査力は低いです。
しかしそんな小規模会社、続くわけがありませんよね。集客量が少なめなのに、ろくな仕事もできないとなれば、やがて会社は倒れてしまうのは目に見えてます。
つまり真剣さがそもそも違ってくるし、スタッフからしても大勢に埋もれているわけでなく、1人1人が目立ってるから、仕事だって手抜きしません。
さらに会社の売上げがスタッフのお給料にダイレクトに響くわけですから、評判を上げようとスタッフのモチベーションも高く保たれやすい。
モチベーションが高ければ、当然ながらあらゆる技術向上にチャレンジしてくれますから、会社全体で見てもレベルアップ!
大雑把にはそんなイメージです。
細分化ならではのデメリット。
電話オペレーター、相談員、調査員、書類作成員、広報担当、etc。
大手は必ずこれら業務を1人1人に担当として割りふります。それは1つの業務に集中させるメリットがあり、ミスを減らせますから良い手法。
しかし、広報は電話対応のことを知りませんし、相談員は調査の現場には行きません。それはつまり、何も一貫してないことに繋がります。
例えば、相談員は「こう調査します」とか「それは撮れますよ」など発言するも、実は無理難題だった…そんなことが頻発するのが日常茶飯事。
夜のカーセックスの瞬間ですね!はい、暗視カメラで撮れますよ!と答えてしまったけど、現場を経験していれば「難しい」とわかる。そんな事例も多くあります。
※赤外線を使う暗視カメラは、車両の窓ガラスで乱反射をお越しやすく、撮影は簡単ではない。工夫次第ですが、立地条件や駐車位置なども大きく絡んでくる。
連携プレイは成り立たない。
担当業務に専念できるのはメリットもありますが、意思疎通の面ではデメリットも多く、認識の違いによるトラブルも多発しています。
これは小規模の場合、1人がいくつも担当しているなんてことが多く、こういった誤差が生まれにくいのがメリット。
相談時に、正直に「それは無理です」などはっきり断ってしまうのは、あくまでも成功させることを真剣に考えているから。これは撮れない可能性が高いと正確に判断できる上、適当に「できる」と言わないのは清廉潔白だからこそ。
しかしお客さんにしてみれば、よく解らずに「できる」と自信満々に言ってくれる大手の相談員のほうが安心感を覚えるでしょう。
なんせその相談員にしてみれば、できなかったとしても”それは調査員のせい”であって、自分には関係ありませんから、言い訳さえもすでに用意済みでしょう。
下請けシステム。
全てとは言いませんが、下請けというシステムは、小規模ならではの高い技術力を大手が自分の手柄として使えることでも成り立ってます。
大手では実現できない腕前を、下請けに委託調査させることで、自分の会社の調査として依頼者に見せつけられるのはメリット。
下請けは広報費用の乏しさから仕事がたくさんあるわけではありませんから、委託調査はありがたく受けます。
大手がわざわざお金を払って委託するのはそういった裏事情も隠されているのが現実。そうやって需要と供給が成り立っているわけですね。
実際、難しい調査ほど下請けに仕事を振る場面がたくさんあります。自社スタッフにやらせるよりも成功率は上がるし、もしもミスがあったとしても下請けに責任を押し付けられるという事情もあるのは確か。
※単に人手不足の場合もありますし、全て同じ裏事情というわけではありません。
結論。
それぞれにメリットもデメリットもあることが伝りましたでしょうか?
いつでも連絡がついて、今すぐにでも出動してくれて、最低限レベルの証拠がほしい!という方は、高額でも大手のほうが満たしてくれます。
クオリティを求め、確実な証拠を集め、なおかつ費用を抑えたい!という方には、間違いなく小規模のほうが向いてます。
どっちが正しいのか?ではなく、どちらを求めているのか?ですので、それはご自身の脳内会議で結論を出してください。
次回更新日:10月18日
【アイビー探偵】
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