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情報弱者たち

近年では、ネットを介してたくさんの情報を得ることができますから、知識は蓄えられます。そのため知識人は格段に増えました。

探偵は主に情報戦を得意としますが、基本的には身体を張って情報をかき集めてきます。頭も使うけど、体力勝負なので半分はガテン系のようなタフさも必要な職種。

集める情報は、ネットで見ることができる類ではないため、実際に自らが動き回って調べるのが当たり前。知識も大事ですが、思考力のほうが重要になる仕事。

つまり簡単に調べられる既存の情報ではなく、実際に動いて調査しないと解らない物事ばかり扱います。情報は簡単には信じていけませんから鵜呑みにしませんし、裏取りもかかせません。

とはいえあくまで仕事であって、プライベートになった途端、情報弱者になる探偵も珍しくありません。仕事はできるのに、それ以外は弱い…なんて人もいるのは面白いところ。

考えない人は誤った情報を鵜呑みにする。

ある時の話題で「人類が初めて宇宙に行った時、すでに正体不明の人工衛星があったらしい。」といった話がネタになりました。

すると1人がスマホを開き「それ、どこかの国の衛星のゴミらしいよ」と一刀両断。あれこれ考察して楽しめば良いだけの場面で、ドヤ顔で見事なまでに話の腰を折る彼。

彼がネットから得た情報は、誰が発信してるのかも判りませんし、当然ながら信憑性も薄い情報。それを疑いもせず、こうも簡単に吸収してしまうのか…と唖然としました。

当然ですが、現代でさえ”衛星のゴミ”と断定できる回収技術、観測技術はありません。情報を鵜呑みにする前に考えていれば、彼も気付いたはずです。

何も考察せずにいきなりネット検索で答えを引っ張り出そうという思考は、もはや”考えることを諦めている”証拠。このように、簡単に嘘に引っかかってしまうものなんです。

この人工衛星の存在を「ない」と否定をする人もいますが、これまた確認できるわけもない話ですから、考えているように見せかけて考えていない証拠ですね。わからないことをわからないまま、楽しめば良いだけのネタです。

考えないから考えられない人になる。

また別の方との会話で「親戚や兄妹と肉体関係もったことある人、結構いますよ」と話した時のこと。

「それは探偵だから見るだけでしょ?自分の周りにはあまりいないよ。」と答える人が結構います。

あくまで”実在する人”の話をしただけなのに「探偵から聞いた」というだけで、そんな人達は自分の周りにはいないと思い込んでいる様子。

探偵は”それを知る立場にある”だけで、探偵がいようがいまいが起きている現実です。私はそれを話しただけに過ぎません。

周囲にいるかどうかは確率的な問題であって「滅多にいない」は勝手な思い込みなのです。いたところで気付かないし、聞くこともないのだから当然でしょう。

つまり正しい解釈は「自分が知らないだけで、周りにもいるかもしれない」となります。

不倫してる人に滅多に会わない…周りにはいない…そう答える人も非常に多いですね。

「なぜ、いないと思うのか」と自分や周囲の情報を疑って考えてみるだけで気付ける程度の話。

自分の知っている既存の情報だけで話を理解しようとするから起きてしまう矛盾ですが、本人達はそれに気付いていません。

知識人、常識人にありがち。

情報弱者になる最大の理由は”知らないことをありえないことと解釈”して、それ以上の情報収集をしないため。情報の裏取りさえしないのに、話を否定し始める人達です。

最もわかりやすい例は「宇宙人なんているわけない」「幽霊なんて」「占いなんて」が典型でしょう。きっと全知全能のつもりなのでしょうけど、否定できる根拠がありません。

最近はインターネットで簡単に情報を集めることができるため、知識を蓄えやすい環境。

当然ですが「知識が多い=頭がいい」わけではありません。もちろん「学力が高い=頭がいい」も違います。しかし、知識が増えると頭が良くなった気がしてしまうのも人間。

自分で考察することをしないために招く勘違いですが、故に先ほどの例のようなことが起きてしまいがち。

情報を見聞きするだけでなく、あらゆる可能性を示唆してみたり探ったりするプロセスは、現代だからこそ非常に重要なのです。

自分で考えられる人でないと、誤った情報を目の前にしても鵜呑みにしてしまう確率が格段に高くなる、というのは当然の結果。

熊避けスプレーもまさに…

熊の被害が多発し、熊避けスプレーがバカ売れしていました。「買う人いるの?」と思ったスプレーは瞬く間に売り切れ続出。

テレビではその有用性について特集を組むほどでしたから、考えなければ信じてしまうかもしれません。

スプレーを見て最初に知るべき情報は”熊の生態”です。イメージによるシュミレーションも必要ですし、スプレーの有用性は最後に照らし合わせるべきでしょう。

つまり、時速48kmで走れる熊と出会った時、有効距離が20m程度のスプレーで戦えるのか…と考えたら、答えは難しくもありません。

出会ってしまった時の距離、風向きの都合や第三者の立ち位置、接近された場合の対策、疑問は色々と山積み。きっとそれは考慮していないから、他の対策品ではなくスプレーを購入するのでしょう。

※効果があることは間違いありません。

見たいものしか見ない。

情報を見聞きするだけで生活していると、見たいものしか見ません。欲しい商品を調べる時でさえ、デメリットには目を向けにくくなります。

商品Aが欲しいけど、興味のないBのほうが優れているらしい、友人からはCを勧められた…というような時、無意識にAのメリットばかり集めてしまうのもそれにあたります。

あるいはAのデメリットを良いように解釈して、BやCのデメリットをあら探ししてみたり…なんて経験ありますよね。

「情報を見る」ことが当たり前になりすぎて、”自分で考える”ことをしなくなってしまった結果、「見たい情報しか見なくなる」現象。

見るだけで考えなくなってしまいがちなのは、ある意味で現代病のようなものですね。

インプットとアウトプット。

知識が豊富な人達には、情報を取り込んで(インプット)、どこかで情報を出す(アウトプット)だけの人がたくさんいます。むしろ最近はこのタイプばかりかもしれません。

本来はインプットする時に、その情報が正しいのか考えたり、裏取りするのが基本。わからないとしても、確認(試す)ということや、専門的に詳しい人の意見を聞くのも重要。しかし、そのどれもやらない人が非常に多いのが問題点。

例えば植物について”育て方”を調べ「水やりは週1回、それ以上は根腐れする」とあったから、その通りにやったらうまくいかなかった…というような話をよく聞きます。

実際は、日当たり具合や気温など、同じ季節であっても置き場所により、管理方法は大きく変わるもの。ただ単に、週1という情報をベースとして、実際の植物を観察しながら、水を増やすなり減らすなり学んでいけば良い話。

週1って書いてあったからそれを守ってたんだけど…は、ただのアウトプット。情報に振り回されているだけで、活かせていません。せめて詳しい人に聞いて、自分なりに試していれば、それは”学び”になるでしょう。

情報は活用するもの。

探偵は、提供された情報を鵜呑みにしたら調査になりません。情報はあくまで”参考程度”であり、視野広く全体を把握しながら考察してみてこそ、想定外にも対処できます。

常に予想外のことばかりだから、過去の情報をそのまま使うだけでは対応できないんです。これは全てに言えること。

既存の情報はあくまでベースに過ぎません。それら知識を蓄えても、そのままアウトプットしていては意味が無いのです。

その都度、状況や環境を観察しながら、必要な情報を”活用”しつつ、その時に合った選択をしていくことが重要。

知識を蓄えるだけじゃ、ただの頭でっかち。情報は使うのではなく、考えながら活用、応用してくださいね。

 

 

 

次回更新日:4月18日

 

 

 

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