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奈良井宿

1601年より整備が始まり、江戸から京都までをつなぐ「中山道」は埼玉、群馬、長野、岐阜、滋賀を通ります。

“国土の中央を山越えする道”だから中山道と呼ばれ、明治時代に鉄道が普及し始めるまでは、重要な交通網でした。

当時、難所と呼ばれたのは群馬の碓氷峠、長野の木曽の桟、岐阜の太田の渡しの3ヶ所。長野県の木曽は断崖絶壁に作られたルートだったために、命がけで通行する場所だったそうです。

そんな木曽では今もなお、当時の”宿場の面影”が残っていて、観光地として多くの人が訪れます。

奈良井宿

檜造りの建物が当時の面影を色濃く残し、国から重要伝統的建造物群保存地区として選定されたエリア。

一度見に行ってみたかったので、これまた心待ちにしていた養命酒”くらすわの森”の後に立ち寄りました。

入場料等はかからず、駐車料金のみ必要と聞きますが、道の駅”奈良井木曽の大橋”に停められれば、駐車無料。

ただし、多くの人が訪れる場所なので、スペースが空いていないことのほうが多いようです。

木曽の大橋

道の駅の名前にもなっている橋もまた観光名所の1つ。奈良井川をまたぐ檜作りの大きな太鼓橋。

道の駅側ではなく、川を挟んだ国道19号側にも無料駐車場があります。人が常駐している所ではないので何かイタズラをされても、誰も気付かないかもしれないのはデメリット。

安全なほうは、どちらかといったら道の駅側でしょう。より安全なのは人が常駐する有料駐車場。

国道側に停めて、ここから歩いて奈良井宿に入ることもできますので、覚えておいて損はありません。

美しすぎて絵みたいになる写真。

加工か?あるいは絵なのか?と思うような写真ですが、これに一番驚いたのは私です。普通に撮っただけなのに、まるで絵みたいに美しい!笑

素材が良すぎて、下手でもきれいに撮れる!そんな奈良井宿の建造物。

地面は今風ですし、歩く人々も今時ですが、それでも当時の風景をそのまま残しているかのような景観。

洋風建築も。

少し洋風な建物もありました。使われている様子はないのですが、病院か何かだったのでしょうか。

基本的には総檜造りの建物ばかりなんですが、たまにこういった変わり種のような建築物もあり、歩いているだけでも楽しめました。

あの駄菓子屋につながりそうな脇道。

ところどころ建物の隙間には脇道がありますが、進んだら銭天堂とコンニチワしそうな気配を感じます。笑

なんにせよ、表通りだけの体裁を整えているわけではなく、脇道を覗いても景観を保っている徹底っぷり。

これらを維持するための住人達の努力やコストは計り知れません。こういうところでも税金は使われるのだから、一言に”無駄が多い”とは言えないなと考えさせられます。

現代の生活感もある。

景観を保ち、お土産屋さんや資料館のためにスタッフが出勤してきている…という100%観光地的なスタイルではありません。

ここに今も住んでいる人達がいて、住宅兼観光案内役として住人達が活動しているスタイル。埼玉県でいう秩父市みたいな感じですね。

そのため、景観は江戸時代のままを保っているけど実は現代は美容院です…みたいな建物もあるのが面白い!

ステンドグラスの販売店。

外観も素敵ですが、店内はステンドグラスのライトなどがたくさんかかっていました。

あいにくお店は開いていなかったので店内を見ることはできませんでしたが、窓越しでも美しいガラス細工があるのはわかります。

金曜日だったためか、開いていないお店が多かったので、今度は土日で来てみようかな。ただし金曜日でさえ、駐車場はどこも満車で停めるのに苦労しましたから、気持ちは複雑(^^;)

鎮神社の鳥居。

観光地として区切られる奈良井宿の表通りを進み、道の駅側から見て突き当たりには、神社がありました。

奈良井川入の氏神(地元の神様)はここなのだそうで、12世紀後期に峠に建て、その後こちらに移したのだとか。

移した…というのは、移築のように建物を移動させたのか、建物は建て直して引っ越しみたいな形だったのかは判りません。

鎮神社拝殿。

1618年に疫病が流行ってしまい、その際に千葉県の下総国香取神社を勧請し”鎮神社”と呼ばれるようになったようです。

疫病流行ってなんだろう?と調べたら「すくみ」というものだそうで、今で言うパーキンソン病のことでした。

体を動かしにくく震えたりして、歩くのも困難になり、生活に支障をきたす病気です。不思議なことに、真面目で几帳面な人がかかりやすく、喫煙者はかかりにくいことも知られていますね。


お店は色々。

お土産屋さんもあれば、お食事処もありますし、カフェや立ち食い処など様々。宿もあるので、当時の雰囲気を感じながら宿泊するのも楽しそうですね。

とあるお土産屋さんでは、入口から「あれもこれも持ってるなぁ…」という違和感で、地元にもある”わびさび”だと気付いたなんて出来事も。

まぎらわしい!どさくさにまぎれて、同じ雰囲気をまとったチェーン店まで混雑しているとは…やるなっ!笑

※わびさびWABISABI/和風アイテムを取り揃えるお店。イオンモール等でも見かけます。

他にはないお土産。

きっと皆さんも、その場でしか手に入らないようなものに限定して、お土産を選ぶと思いますが、個人的には「薬」に興味津々でした。

なにこの薬?と目を引いたのが「百草」というもの。私は初めて見たのですが、店主によると”長野では当たり前に使う胃腸薬”だそうです。

いわゆる正露丸のライバルで、効き目は抜群だから、知ってる人は地方に取り寄せてまで使うのだそう。実際、ネット上ではたくさん取り扱いがありました。

種類があったので迷いましたけど、持ち運びしやすいサイズと、自然由来の””のみを原料とするコレを購入。試してはいませんが、食あたりで嘔吐するような重症度でも効き目があるそうですよ。

まるでタイムスリップ!

古風な雰囲気が好きなら行ってみてほしい場所。まるで撮影スタジオに来たような、またはタイムスリップしたかのような、不思議な感覚を体感できるでしょう。

散歩しているだけでも楽しい場所。美しい街並みだけに上品な人のほうが多かったのも、気が楽でした。

ふんぞり返った女王のように歩いてきて、避ける気配ゼロの派手ギャルには、を鼻に詰め込んで川に鎮(沈)めようかと葛藤しましたが。

上問屋資料館(手塚家住宅)

当時の資料(書物や道具など)がたくさん展示されている他、建物の内部を実際に歩いて見て回れるのは貴重な体験です。

これもまた記事が長くなりすぎてしまいましたので、貴重な建物内の様子はまた別の記事でご紹介します。

表通りの面影同様に、非常に興味深い内装や家財がてんこもりでした。

どこもきれい

どこでも撮影してしまいがちな場所ですが、現在進行形で住居である建物もあります。

これ、撮って良いのかな?人の家じゃないのかな?と色々考えてしまいましたが、そもそもそれを承知の上でしょうから、気にしすぎかもしれませんね。

興味深い建物と、それらがなす美しい宿場の街並み。是非一度は見に行ってほしい場所です。

 

 

次回更新日:10月3日

 

 

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