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浮気問題のスペシャリストによる無駄のない調査!
確実な証拠で裁判に勝つ!
冷静さはデメリット
探偵を生業としているのに冷静ではない人というのはあまり見たことがありません。すぐカッとなって怒鳴り散らしたり、不測の事態に慌てふためいたりといったことは、普段からあまり無いと思います。
張り込んでいれば、ガラの悪い人達に絡まれたり、ヤ◯ザ屋さんに取り囲まれることもありますが、いちいち怖がってられません。
追跡していたら予想もしなかった事態で対象者を見失いかけることだって少なくありませんが、慌てはしません。
現場以外でも、DVから逃げるように駆け込んでくる人や、調査された腹いせに殴り込みに来る対象者などもいますが、普通に対処します。
常に何かしら起きる探偵業ですが、いちいち感情が動いてしまうようでは、的確な判断はできませんから、冷静さは必須でしょう。

ボヤ騒ぎ。
私の場合、元々そういった性格だったので、小さい頃から「子どもっぽくない」と言われてました。
高校生の時、友人の部屋で突然ゴミ箱から炎が立ち上がったことがあります。人の身長くらい高く燃え上がる炎に周りはパニックを起こし、ひたすらあたふたしていました。
消化器のつもりか整髪スプレーをかけようとする友人に「それ、火炎放射器な」とツッコミ。続いてお兄さんの部屋から酒瓶を持ってきた友人に「度数は大丈夫なん?」と質問。上着を脱いでバサバサと風を送る友人は、さすがにひっぱたきました。笑
見回すと、ベランダに少しだけ水が溜まったバケツが置いてありましたが、量が足りそうにありません。
目の前にあったTシャツを手に取ってバケツの水を吸わせ、それを炎に着せるように置いたら鎮火したので全員無事です。

取り残されたような感覚になる。
その他、周りはパニックだけど、自分だけ取り残されたような、違う世界にいるような感覚で冷静に対処した場面がたくさんあります。
しかし、あまり知らない人が私のそういう部分を見ると「冷静沈着」という印象と共に「冷たそう」というイメージも持つ様子。
友人は私の性格を知っているので、冷たいとは逆であることを判ってくれていましたが、あまり関わりがないと冷酷にも見えるようです。
声に抑揚が少ないし、昔は表情の変化もあまり無かったと思うので、確かにそう見えたのかもしれません。
「お父さんってヤ◯ザなんでしょ?」と勘違い全開の質問を受けることもあったので、見た目や雰囲気の影響もあったのでしょう。笑

ボヤ騒ぎ再び。
また別のお宅で、悪ふざけで友人が火遊びをしていたら、ボヤ騒ぎになったことがあります。
母親の手作りだというカーテンに引火してあっという間に炎の壁が出来てしまいました。直後、父親と母親が部屋に駆けつけてきて、なぜかみんな揃って踊るように大パニック。
お母様は目につく液体全てを投げるようにかけているし、お父様は「トイレ!いや、風呂!いや…」と水をどこから運ぼうか迷ってる様子。
友人達も必死の形相であわててましたが、縦にかけられたカーテンに沿うように炎は天井のほうへと素早く広がっていました。
カーテンの端っこ一部分だけが火の手が回ってなかったのを見つけ、私はスタスタと近付いてそこを掴み、思いっきり下に引っ張ります。

鎮火後に出火するお母様。
縦にかけられたままでは確実に天井や壁に燃え広がります。そこまで火が回ってしまったら手遅れになると思ったので、とりあえずカーテンレールごと燃焼材料を地面に落とそうと考えたんです。
炎の壁が落ちたら窓が目の前に現れたので、雨でびしょ濡れの地面が広がる外へそのまま放り投げました。
一気に全てを放り出せなったので、燃えている一部のカーテンが室内に残ったままでしたが、壁にかけてあったフレーム付きのポスターを押し付け鎮火。
友人達はホッとした様子で「さすが!」と小笑いし、お父様は「ありがとね。」と肩を叩いてくれたのですが、突然お母様が怒鳴り始めました。

人によっては”冷静があり得ない”
ボヤ騒ぎになったことで息子や、私を含むその友人達に向けて叱っているのかなと話を聞いていましたが、どうやら違います。
お母様の目は私1人を捕え、ひたすら「絶対おかしい!」「こんな状況で冷静でいられるはずがない!」と叫んでいました。
内容はこうでした。
大人でさえ何をしたら良いのか解らない状況なのに、たかだか20年も生きていない子どもが冷静に対処できるはずがない。
これは自作自演で火をつけた上、あらかじめ調べておいた方法で鎮火したのだろう。いたずらの域を超えて、立派な犯罪だ!
この人は何を言ってるんだろう?と淡々と聞いていたその態度もまた気に入らなかったようで、その態度もおかしいと攻め立てられました。

冷静沈着は疑いの元。
もちろん友人は私のことをよく知っていたので肩を持って擁護[読:ようご]してくれたのですが、お母様は聞く耳持たず。
出入り禁止とされ、背中をグイグイ押されながら追い出されてしまいました。もちろん、その後も彼のお宅に行ったことはありません。
しかし、ここまで大事ではなくても、以降も似たようなことがたびたびありました。冷静であることが疑いの原因となって、濡れ衣を着せられたケースは何度か経験しています。
もしかしたら声に抑揚がないことや、顔や態度など、何かしら別の要因もあるのかもしれませんが、言い分は毎回「冷静なのが怪しい」というもの。
つまり「知っていた、わかっていた。だから冷静でいられる、堂々としていられる」という意見のようです。

恐怖心もちゃんとあります。
もちろん知っていたわけでもなければ、予知していたわけでもありません。あらゆる想定をしておく癖はありますが、ボヤ騒ぎなど予想外のこともあります。
恐怖を感じないのか?と聞かれても、それも違います。「ここはどこだ!?今、何年じゃ!」と叫びながら刀を抜くサムライを見かけたら、多分ビビりまくって逃げるでしょう。笑
ですが、これまで考えが乱れる(パニックになる)ほどの恐怖はあまり感じたことがありません。
もしかしたら、子ども時代に毎日殴られていた経験など、恐怖心には”慣れ”があるのかもしれないと考えたことはありました。今で言う虐待で若干のトラウマもありましたが、格闘技に打ち込むことで克服した一面もあるので、それも関係あるのかもしれません。
それでも結局、なんでこういう性格なのかは判りません。ちなみに、親戚にも似たような(淡々と冷静な)人が2〜3人いるので、多分ただの遺伝的性格ではないでしょうか。

不適合者なんでしょう。
めちゃくちゃ怒り狂ってる人にしてみれば、淡々と「落ち着きなさい」となだめる人はむかつくでしょう。笑
悩んでる人に「◯◯すれば解決しますよ。」とサラリと提示したって、本人にとっては「そんな簡単に済むかよ」と思うでしょう。
これまでの経験からも、冷静な言動は探偵業務以外では不適合者のそれに分類されてしまうものだと思ってます。
何度か無実の罪で疑われたことがあったわけですが、要するに普通とは少し違うリアクションだから、見る人によっては不適合な部分となるのでしょう。冷静でいられない人ほど、冷静な人がおかしく見えるのでしょうから、このギャップばかりはどうしようもありません。
そうして、冷静さはある意味で嫌われやすい性格なのだと自覚しました。
中には「サイコパスだ」とからかってくる人もいますが、”パコと魔法の絵本”ではボロボロ泣くし、災害とかにビビりまくってますから、多分それとは違います。笑

実は冷静じゃありません。
怒ることあるの?とよく聞かれるのですが、もちろん全然あります!笑
“帰宅後バッグは自分の部屋へ!”というルールを10年以上守らない長男にバッグを投げつけブチギレたこと数回。
部屋を片付けなさい…を1〜2週間言われ続けても何もしない次男を部屋に放り込んで怒鳴ったこと数回。
返事した or してないと、くだらない内容で大喧嘩している子ども達に爆弾を落とした昨日。
基本的に子ども相手の時、冷静さを見失ってます。多分、ご近所さんから見たら「よく怒ってるパパ」じゃないですかね。笑
次回更新日:12月26日
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