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夜型は病みやすいのか

精神医学を含む心理学を学んでいたのは20年近く前のこと。最近の情報と比べると時代遅れなこともあるので、随時頭の中を更新しています。

今も昔も、精神科にかかる患者に「朝方か?夜型か?」を質問する医師が少なくないのはご存知ですか?

これは「夜型は精神疾患に陥る確率が高い」という情報があるからでしょう。統計的にも、どちらかと言えば夜型に偏っているというデータさえあります。

しかし「なぜ夜型の人に多いのか?」については、未だ明確な答えは出ていません。

なぜ夜型に多い?

一般では「夜更かしは不健康」「良くないこと」なんて言う人もいます。古い考え方と感じる話ですが、今もそういうイメージがあるのは確か。

しかし実際には、夜に起きていることが不健康なのではなく、生活リズムが不規則なことが良くないため、常に夜型生活なら全く関係ない話。

常時夜勤の人が病気になりやすいとか、寿命が短いなんてことが無いのが証拠でしょう。

朝方か夜型かは、その人の生活リズムであって、不健全でもなければ、悪いことでもありません。当然、これらは医学的な面でも常識です。

夜型は1人の時間が多い?

昔から理由に挙げられているのは「夜型は孤独な時間が長いから病む」という説。

昼間に活動するように世の中は作り上げられているから、夜はあまり動き回る人がいなくて、コミニケーション不足になるから…。そんなしょうもない根拠です。

孤独への耐性は人それぞれ。みんな寂しがりやで、誰かと一緒にいたいわけではありません。

そうは言っても孤独を感じるでしょ?…という発想をする人もいますが、それはあくまでその人の基準。みんなが自分と同じではない感性を持ってるなんて、当たり前すぎて説明するまでもありません。

つまり、夜型は寂しいから病む、と繋げるのはあまりに短絡的で無理があります。

現代では特に当てはまらない。

遺伝子レベルで朝型か夜型かという概念”クロノタイプ”は確実に存在します。

しかし、そもそも”常に部屋を明るくできてしまう現代”は、クロノタイプに関係なく夜型生活を送る人が多くなりました。夜勤だから夜型に転じている人だっているでしょう。

つまり、本当に夜型なのかどうかの判断は難しくなってしまっていることが言えます。

さらにネット環境が整っているからこそ、夜だろうが誰とでもコミニケーションが取れてしまうので、孤独とは程遠い時代とも言えますね。

電気の使えない生活になれば、自分が朝昼夜のどの時間帯に寄っていくのかはっきりするでしょうけど、それも現実には実行しづらい世の中ですね。

考えすぎるのが理由。

以前までは「夜型では1人の時間が多く、余計なことを考える」と言われていました。”考えると病む”のは本当で、精神的に不安定な人は必ずと言っていいほど”考えすぎ”が原因。

考える量に比例してコミニケーションを取っていれば、そこまで問題はありません。しかし夜型はコミニケーション不足になりやすく、そのバランスが崩れてしまう…という理屈。

バランス云々は確かに間違っていませんが、やはり”コミニケーション不足”には陥りにくい現代。

人を避けている人はともかく、「夜型だから」と言えるほど煮詰められない説ですね。

そもそも”考えすぎる”のは朝方の人にもたくさんいますから、その時点で辻褄が合いません。

考えすぎる=病みやすい、というのは本当ですから、クロノタイプに関係なく、余計なことは考えないようにしましょう。

ビル群3

生活パターンの不一致が原因?

朝から夕方過ぎまでの活動を基準に世界は出来上がっています。

いくら「夜だって生活できる」と言っても、やっぱり昼間に比べるとお店は全然開いてないし、人と会うことも少なくなります。

学校や会社、イベントなども当然のように昼間の時間に偏ってますよね。

生活リズムが夜型の人はともかく、クロノタイプが夜の人は、”昼間に活動すること自体が体に大きな負担をかけいる”ことを知ってますか?

朝起きて夜に寝るのが当たり前の人が、夜中に活動するよう強制されると辛い…というのと全く同じです。

クロノタイプは夜。

かくいう私もクロノタイプが夜なのは解っています。記憶を遡る限りでは、小学生の頃から、早寝で睡眠充分でも朝には極端に弱く、午前中は必ず体調不良。

夜中にお腹が空いて起きてしまうこともありましたし、お正月などは平気で朝まで起きていられたのも、今思えば当たり前のこと。

自分で暮らすようになってから、夜に寄った生活リズムが体調的に楽であることを知ります。

7:00では吐き気があるけど、10:00に起きると朝食が取れること。午前中はできるだけ動かないようにすると体調を崩しにくいことなど、様々なことが判りました。

もちろん頭を使うこと(勉強など)も午後から夜にかけてのほうが捗ります。

かなりの時間を要しましたが、「睡眠時間や食事に気をつけるより、自分に合ったリズムを見つけるほうが健康面には重要」だと知りました。

しかし気付くためには試す他ないため、それが難しい世の中なのも事実。わかったとて、そのリズム通りに生活できないことのほうが多いですからね。

リズムが違うのが原因。

体調不良の経験から言っても、やはり夜型の人にとって「朝から活動する」のは大きな負担。

毎朝「体のため」と朝食を無理矢理食べさせられていたけど、おかげで10時頃までは吐きそうなほど辛かった子ども時代。

こういった朝のリズムを”常識”として強要され続ければ、当然ながら体は壊すし、精神的に不安定になる人が続出しても不思議ではありません。

何かにつけてイベントは”朝から”ですし、もはや世間に合わせたリズムで生活しているだけで、体調を崩すのは当然。

ちなみに生活リズムが夜に偏ってしまった人と、クロノタイプが夜型の人は、全くの別物なので、その判断はかなり重要です。

理解できない人もいる。

「朝はみんなしんどい!」と言う人もいますが、何事でも”辛さが全員同じレベル”と思っていること自体、考えが浅すぎると言えます。それを押し付けられることがよくありました。

代わりにトレーニングに付き合わせて「吐きそう…」と弱音を吐いていたところで「みんな同じように辛いんだよ!」とお返ししてあげたことも。笑

すると都合よく「運動能力は人それぞれで、向き不向きがある」とか言ってましたが、まさにそれと同じ話なのです。

病んでいるわけではありませんが、病んでしまう人が多くても不思議ではないと感じた「夜型が多い」説。なんせ生活リズム的に圧倒的に不利な社会ですからね。

身近に夜型っぽい人がいるのなら、リズムは人それぞれだから、強要しないようにしてあげるのも優しい配慮ですよ。

 

 

 

次回更新日:10月17日

 

 

 

【アイビー探偵】   

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