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節水して炊飯
ずいぶん前に参加した最大2週間の山ごもりサバイバル教習で身につけた技術は、今のところあまり使っていません。
しかし、災害などにビビりまくっている私にしてみれば、どれも”覚えていて損はない”と感じるものばかり。
たまに当時のことを思い出しては、実践してみて”ちゃんとできるか”を試すことがあります。

洗わないという選択肢。
自然界では濾過した水も貴重で、無駄に使うことはできません。これは多分、災害時や戦争時も同じことが言えるでしょう。
また、調理器具をきれいに洗うことが難しいくらい水が貴重な場面だって充分に考えられます。
もしも、食器類を洗うのも難しいくらい水が貴重になってしまった時、 あなたならどうやって炊飯しますか?
もちろん、調理器具を洗わずに使い回すという選択肢もありです。火にかける以上、ほとんどの雑菌は死滅させられるわけですし、直ちに大きな弊害になるようなことはないでしょう。
しかし、長期的に考えたら衛生面はできるだけ整えて食事は摂りたいですよね。多少の不衛生が死に繋がるわけではありませんが、後々には関係してくるものですから気をつけたいところ。

泥水でも炊ける!
実は加熱に使う水は”川や海、水たまりなど”でもOKです。災害時の場合であれば、雨水などをバケツに溜めておいたり、風呂の水やトイレタンクの水などをこれに当てます。
もちろん、たとえ沸騰させたからと言ってこれを口にするのは避けておいた方が無難でしょう。

炊飯用は飲み水を。
濾過したきれいな水、またはペットボトル水などがあれば、これを炊飯に使います。濾過は信頼できる濾過装置を使用するのが最も手っ取り早い方法。
わけのわからないメーカーや、実績のない(または嘘くさい実績を掲げている)ものは避けてください。
特に”普段は使わないけど災害対策で購入しておく”という人ほど、ケチらずに実績重視で準備するべき。いざ有事の際に使ってみて役立たずでは、もはや詰みます。

袋にお米と濾過水
袋の中の”米と水の割合”は、1: 1.2です。米1合(180ml)なら水220mlを入れておきますが、我が家は普段から柔らかめが好きなので多めに入れます。
これを沸騰させた汚水にどぼん。この方法であれば、調理器具を洗えないほど節水を余儀なくされている場面でも、大抵のものは加熱できてしまいます。
今回はあくまで炊飯ですが、野菜や肉を加熱することにも応用できるので、覚えておいて損はありません。

袋は大丈夫?
写真の通り、水の入った袋に直接火を当てても、そう簡単には穴は空きません。これで加熱して調理を進めることも可能ですが、少々コツが必要で面倒。
しかも”中に水が無くなると穴が空く可能性が高まる”ため、お湯を沸かす程度なら良くても、実は炊飯には向きません。
不可能ではないけれど、わざわざ食材を台無しにするリスクを負うよりは、汚水沸騰方法を推奨します。
高密度ポリエチレン製の袋を使えば問題ありませんが、難しいことはさておき”ジップロックを使えば大丈夫”と覚えてください。

3つのコツ。
いくつかコツがあるのですが、1つは「袋の中の空気はできるだけ抜く」こと。空気が多いと膨張して袋が破れる可能性があります。
もう1つは「汚水の量に対して、袋内の水は30〜50%に留める」こと。主に加熱効率の問題からです。鍋の中が1リットルなら袋の中は500mlを最大としましょう。
そして「鍋底に袋が接触しないように気をつける」ことも重要です。そのまま加熱し続けると袋が破ける可能性があるため、目を離さないか、袋を吊るすようにしておくかで解決。
この3つのコツは最低限覚えておいてください。

飯盒炊爨と同等の所要時間。
飯盒で炊飯する際は、吹きこぼしまで約10分、その後さらに5〜10分で炊き上がります。
上の写真は、加熱から15分程度の様子。通常の飯盒炊爨と同じく、15〜20分で炊き上がるため、加熱効率も変わらないことがわかるでしょう。
1つが完成したら2つ目の袋を投入して次の炊飯を始めても、熱湯からのスタートなのでより時間短縮になるメリットも。
ちなみに袋有り無しどちらの場合でも、炊飯時”沸騰までは強火”で構いませんが、沸騰後は”弱火〜中火が鉄則”です。

他にもメリットがある。
袋に密閉して炊飯する以上、通常なら蒸発してしまう水分さえも逃がしません。つまり飲用水が貴重な時には、より節水効果を生むことにもなります。
また、ある程度飯粒が膨らんできたら火を止めてしまっても、熱湯の中で加熱され続けるので、火力燃料の節約にもなります。
これは袋のおかげで二重構造となっているからこそのメリットと言えるでしょう。

デメリット
この方法は”袋を必要とする”という部分がデメリット。水さえも貴重な時に、清潔な袋なんて結構な貴重品でしょうから、それを使用するのは微妙なところ。
また、通常の炊き方に比べると味が劣るのも欠点。せっかくの白米を味を落としてしまうなんて…というのは考えもの。
ところが奥さんからは「ご飯が好きな人の感性だね。」と突っ込まれました。白飯なんて無くても平気…という感覚の奥さんにとっては、そんな少しの差は大した問題ではないようです。笑
たしかに、味の優劣については感覚に個人差がありますし、環境によっては気にしない(してられない)でしょうから、考える必要はないかもしれません。

いつ必要になるかは判らない。
現代の科学では災害は予知できませんから、ある日突然に被災することになります。
「日本は戦争が起きない」なんて能天気な人もいますが、仕掛ける気満々の国はいくつも存在しますから、充分に可能性はあります。
つまり、こういった知識がいつ必要になるのかは誰にも判りません。明日、突然そういう環境になっても「知ってて良かった」と思えるように、少しでも役立ててもらえれば幸いです。

様々な生存戦略がある。
私は「世界がひっくり返っても生き延びる術を身につけておきたい」という考え方。万が一の時に、調べることさえできないかもしれないから、あらかじめ”できるようになっておきたい”のです。
対する奥さんも、危機管理能力が低いわけではないのに、全く勉強する気が無いので不思議に思ってました。
いざ聞いてみたら「パパがいれば大丈夫だから」と一言。はぐれるかもしれないじゃん?と返せば、絶対見つける!絶対離れない!と。
なるほど。サバイバル術を身につけるんじゃなくて、長けている人にしがみつくのも1つの生存戦略ですね!笑
次回更新日:3月6日
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