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きのこ
大嫌いな食べ物はきのこ。
パプリカに続いてワースト3に入ります。
好きになったことのない、ずっと嫌いな食べ物は”きのこ”が唯一でしたが、子どもの前で食べられないのは良くない。という想いから、過去に何度か克服チャレンジしてみました。
しかし無理です。
こんなもの食べ物じゃない!くらいに思ってました。
しかし見た目だけはなぜだか好きで、小物や鉢など、意外と身の回りの物はきのこを置いてます。
なんならセンスの悪いカワイイだけの”きのこTシャツ”なるものを部屋着に使用していたこともありました。笑
見た目は好きなのに、食べるのだけは無理…という不可思議な矛盾。
一言で例えるなら私の中のきのこ像はこんな感じ。
【しいたけ】ダシ出すぎ。
【エリンギ】やつは宇宙人です。
【なめこ】育成ゲームは好きだけど。
【しめじ】見るだけならカワイイ。
【ぶなしめじ(白)】…超絶かわいい。
【えのき】風味ないし食べる意味ある?
【平茸】味が毒きのこ。
【マイタケ】風味に完敗。
【キクラゲ】これだけ食べれます。
さて、気を取り直して大好きなうどん!
【茄子汁うどん】ナスは大好物なんで外せません。
【肉汁うどん】肉が良い具合に脂ダシを生む王道メニュー。
【山菜うどん】きのこ入ってなければperfect!
【もりうどん】simple is the best!
【ざるうどん】海苔だけで価格高騰するのはなぜ?
【ぶっかけうどん】某チェーン店なら是非ぶっかけを。
【天ぷらうどん】天ぷらを別皿で出してくれるお店は素敵すぎる!
【きのこ汁うどん】どうかしてるぜ…
きのこ汁うどん…いくらうどん好きでもきのこが漬け込まれてる汁じゃ無理です…
好き好んで食べる人の気が知れない…
そう思ってました。笑
しかしある日のこと。
なぜかわかりません。本当に自分でも意味がわかりません。
大好きな”四方吉うどん”で注文する際、店員さんに向かって「きのこ汁うどんで!」と注文した私。
未だになぜなのか解りません。謎すぎる行動。なんだか気になって「食べてみようかな」と考えていたのは確かですが、自殺行為です。
注文直後、心は”やっちまった感”でいっぱい。笑
そして後悔の念が大きくなり始めた頃、店員さんが残酷にも「きのこ汁うどん」を私の元へ運んできてくれました。
ニコニコ笑顔で接客する店員さんは店員として100点のはずですが、その時の私には悪魔の笑みにしか見えません。
あぁ…無理だ…
異常なまでに肉厚なシイタケが堂々と汁に漬け込まれている…
これを食べて今日、永眠か…
とりあえずきのこを避けて、汁にうどんをつけて食べます。
あぁ…きのこのダシが…
あぁ…風味が強すぎて…
あぁ?…うまい?
試しにこちらを睨みつけるような存在感のシイタケを箸でつかみパクリ…
あれ?うまい?
そんなわけない!と、もう1つ…。
…美味いなコレ。
生涯、一度も好きになれたことのない正体不明の食べ物きのこ。
人生で初めて「美味い」と思えた瞬間。
なぜ注文したのかまるでわかりません。
ただ美味しいと思えたことに感動して、しばらくしてからまた四方吉うどんに行って食べてみました。
しかし前回よりさらに美味しく感じ、その後も何度も行って、何度も試してみるも不思議とどんどん美味しくなる「きのこ汁うどん」
その場所(四方吉うどん)でしか試さなかったのは、他のきのこではダメかもしれない…とか、その場所だから平気なのかも…と思ったから。
そしてある日、私の大好物の妻特製うどん汁に”きのこ”を追加してもらいました。
「何言ってるの!?大丈夫!?」
と全開に驚きながらも、きのこを追加して作ってくれました。
もう美味いのなんのって…。
完全に大好物レベル。
いえ、間違いなく大好物になってしまいました。
意味がわかりません。笑
かれこれ1年前の冬の話です。
こんな不思議なことも起きるんですね。
ちなみに”きのこ”は分類的に植物ではありません。どちらかというと生物寄りの存在で、胞子により定着して育った”きのこ”のイメージは実は間違い。
きのこは本体ではなく、植物で言うところの花…本体は地中に潜っている菌糸。
地中で広がるその菌糸が山を丸々飲み込む範囲であったりするため”世界最大の生物”でもあるのだとか。
都会でさえ、きのこの胞子は1立方メートルの範囲にかなりの濃度で常に飛び交っているほどで、そこらへんの公園や道端、庭はもちろん家の中にでさえ、条件が揃えばどこにでも現れる身近な存在。
また、きのこと言えば毒きのこをイメージしますが、日本に自生するきのこで毒をもつものは1割程度しかいないそうです。
意外と少ないんですね。
ちなみに赤いきのこだから危険というわけでも無いそうです。
食べ物としても好きになりましたが、きのこという存在そのものの興味も俄然湧いてきている今日この頃。
妻は週に数回のペースで夕飯にきのこを出してくれるように気遣ってくれていますが、もちろん子ども達には拷問。笑
とは言え医師が自ら摂取しようとするほどの健康食材なので悪いことではありません。
さすがにずっとキノコ嫌いだった私なので、無理に「食べなさい」とは後ろめたくて言えませんが、取り皿にシレッと置くと眉間にシワを寄せるものの、どうせ食べなきゃだし…と諦めて食べてます。
私よりよっぽど偉い!笑
【四方吉うどん】過去ブログ
https://ivy-tantei.jp/544
【アイビー探偵】
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