いつも後部座席に座る長男が「あの偽物の信号なに？」と質問してきていましたが、なんのことか全く判らず「え？どこにあったの？」というやり取りから発展しないまま日々を過ごしていました。

それは時々起きる出来事で「悪い子のイタズラかなぁー？」と長男は首を傾げ、なんのことか全く判らない私は長男の言葉に首を傾げる…ということを何ヶ月も繰り返します。

特徴を聞くと「ダンボールみたいのでできた偽物の信号」という情報。
気になって運転しながらも注意深く偽物っぽい信号機を探すようになった私でしたが、どうにもそんな信号機はありそうにない気配で、長男を乗せている時にまた発見したら引き返してでも確認してみよう…と考えていました。

そんなある日、いつもの調子で「パパ！あれだよ、あれ！」と訴える長男。その指差す方向に注目しても普通の信号機以外に信号機らしき物は見当たりません。
どんなにその方向を注視してもダンボールの信号はどこにも存在してないように見えます。
それは助手席に座る妻も同じようでした。

しかし、ふと思ったのです。
そういえばここ２〜３年のうちに急に普及し始めたＬＥＤ信号機。
超薄型で近未来的なデザインのＬＥＤ信号機があちらこちらで昔ながらの信号機と交換され始めた頃に「なにあれ？信号なの？」と夫婦で驚いていたことがフラッシュバックのように思い出されました。
わりと肉厚のＬＥＤ信号機もありますが、超薄型のほうであれば、たしかに今までの信号機とはまるで違います。

まさかと思い、次に信号待ちで停まった場所にもあったＬＥＤ信号機を指差して「これのこと？」と長男に聞いてみると…
「え！パパにも見えるの！？」
と意味不明な驚きの表情。笑
毎回必死に訴えてるのに私が判らないことから”パパには見えない信号機”だと思っていたのだとか。

たしかに薄型で今までの信号機とは印象がまるで違いますが、厚み以外はダンボールでできているようには見えません。笑
もしそうなら雨の日は落ちてくるし、風の日はあちこちで信号機が紛失してしまい、まるで役に立たない交通機関となそうな話。

実に面白い発想に笑ってしまいました。
謎が解けて一安心の珍事件。
そんなような疑問、他のお子さんでも持つものなのでしょうか？

ところで信号機の写真を撮ろうと思うと、通りが激しかったり電線が多すぎたりで、なかなか気軽には撮れないものですね。笑
そしてどこに行っても電線は絶えないもので、キレイまっさらな空を見上げられる場所は意外と少ないことに気付かされました。

背景に電線などが少ない信号機を見つけたら撮影しよう…と数ヶ月、運転しながら色々な所で信号機を観察していましたが、どこでも電線だらけの風景であることに気付かされます。

今回の記事とは関係ありませんが、空だけを純粋に見上げたいとなると、広場などそれなりに移動しないと見れない時代なのだとハッとしました。
なんだか溜め息の出てしまう現実ですね。

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