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浮気問題のスペシャリストによる無駄のない調査!
確実な証拠で裁判に勝つ!
3代目ハエトリソウ
某有名ダンスユニットを意識したようなタイトルになってしまいましたが、そんな意図はありません。笑
純粋に我が家に婿入りにきた3代目のハエトリソウのエピソードです。
ハエトリソウは、ほとんどの人が知る”食虫植物”の一種でしょう。
そしてちょうどこれくらいの初夏の時期(6月)頃から店頭にも並び始めていて、買おうかどうしようか迷う人も多いはず。
興味本位で買ってみたものの、これどう育てんの?という人もいるでしょう。
私も興味本位で買ってきて育てていたものの1代目は冬越しに失敗して、翌年までは楽しめずにガッカリ。
冬越しさせたことがなかったので、その時(真冬)の姿を見ても「これは冬越し成功してるのかな?」と疑問に思うことしかできず、失敗していることに気付いたのは翌年に再活動しなかった時。
その失敗は、ネットで調べた情報があまりに雑だったことを知らずにその通りにしていたのが原因。
きちんと調べれば良かったのですが、パッと調べてパッと読んだだけの「ハエトリソウの自生地は日本と同じく夏も冬も来ます。例え凍ってしまってもそのままにしておけば冬越しできます。」という文章を鵜呑みにして、文字通り”そのままにしておいた”のが失敗の理由。
この方の説明、間違ってはいなかったのですが無知な私には説明足らずな部分があり、本当にそのままにしてしまったのです。笑
まず普段の管理を説明します。
市場やお店で購入できる初夏頃、家に持ち帰ってからは”腰水”という鉢底に水が溜めておけるような仕組みを作ってあげて、カラカラに乾くのを阻止してあげます。
これはハエトリソウが乾燥に弱く、水切れしてカラカラに干上がってしまうと枯れてしまうため。
腰水という方法を選択しないで、買ったままの姿で管理することも充分可能ですが、日なた大好きである以上、かなりマメにチェックしてあげないと水切れさせてしまいますので、頻繁に見守ってあげられる場合以外は腰水管理をオススメします。
ただし腰水管理で警戒しなくてはならないのは、真夏の強い日光による腰水の煮立ち。あまりの暑さに腰水が熱々のお湯になってしまっては植物へのダメージは計り知れないものとなり、枯れてしまいかねません。
腰水管理でも定期的に水を入れ替えてあげないと美味しくなさそうな”茹でハエトリソウ”が出来上がってしまいますのでご注意下さい。
腰水だから…と油断して、とっくに水が無くなってるパターンも珍しくありません。
カラカラにしてしまって”干しハエトリソウ”で枯らせてしまう可能性がありますので、ある程度は見てあげないと水切れさせてしまうのでコレまた注意。
夏にいたってはすぐ水が無くなるので毎日チェックしてあげるのが無難です。
さて、夏を終えて、秋、そして冬となって、そこでの管理に失敗したわけですが、”そのままで大丈夫”というネット上で見かけた情報の意味は”水切れさせずにそのまま”という意味であって完全な放置とは別物。
まだまだ無知だった私は、植物の休眠期は断水(水やりしない)ものだと思っていたので、文字通りそのまま放置してカラカラで冬越しさせたわけです。
しかしハエトリソウの自生地は川沿い。ジメジメ湿気大好きな植物なので、多肉植物の休眠期(断水)とは別物。
彼らは休眠期の冬でも必ず湿らせておかないといけなかったのです。
あぁ、可哀想に…。ごめんよ、初代ハエトリソウ…。
と落ち込みつつ、翌夏2代目を購入。
今度こそ冬越しだ!夏中にしっかり根を張らせて余裕で冬を越せる元気な株にするぞ!
と気合い充分だったのですが、その彼は我が家に来た翌日、遊びに来た子ども達のイタズラにより溺死。
遊びに来た子が腰水の仕組みに「なんでこうしてるの?」と聞いてきたので、「この子は水が大好きだからプールに入ってないとダメなんだって。」と会話したのは覚えてます。
それでその子は水の中に入れてあげたつもりなのでしょう…私が気付いた翌日まで完全水没…。
捕虫する口みたいな葉までどっぷり…水中植物みたいな状態。
あわてて引き上げたものの、どんどん弱っていき数日後には息を引き取りました。
そのショックから抜け出せず、しばらく悩みましたが年内に3代目ハエトリソウを迎え入れ、ある程度まで大きくさせて冬越しに挑戦。
情報では真冬までに地上部は黒く枯れたような姿になるということでしたが、我が家のハエトリソウは萎縮したものの緑の状態を保っていました。
予定通り休眠期の真冬1〜2月頃、株分け含めて水苔を使った植え替え作業をして、無事に夏を迎えた3代目。
可能なら購入時から水苔に植え替えてあげると良いそうですが、購入時の土が(結構高級な)ピートモスという類のものをふんだんに使った土だったので、もったいないし年内はいけるだろうとそのまま育ててました。
水苔はホームセンターの園芸コーナーでも”乾燥水苔”が売られているので入手に困ることはありませんが、不純物や雑菌が混ざっている可能性があるそうで、水で戻すよりも熱湯で戻して自然に冷まし、ゴミなどがあれば取り除くと良いらしいです。
実際に落ち葉など混ざっていました。
※最近では100均にもあります。
また、水苔は鉢植えの土より劣化が早いそうなので、2年に1回とかではなく、1年に1回の植え替えをしてあげたほうが安全なようです。
ピートモスなどの土を使っていても当然劣化していきますので、土の入れ替えのためにも通常の土管理でさえ植え替えは必須らしいですよ。
ハエトリソウのようにずっと湿らせておくのも劣化が早い理由かもしれませんね。
「冬越しさせると初夏に花が見れる」という情報通り2年目の5月中旬頃には多肉植物みたいに長々と花芽を伸ばして「親分!そろそろ咲かせまっせ!」と訴えてくれてるかのように一際目立っていたハエトリソウ。
ようやく念願の”ハエトリソウの花”が見れる!とルンルンでいたのですが、2週間も同じ姿のまま。
「親分が気付いてなかったらマズイから長めに蕾状態にしとくか」というハエトリソウ側の配慮なのだろう…と辛抱強く待ちます。
そもそも花を咲かせる時の植物は、基本的にかなりの体力を消耗して咲かせるもの。特にハエトリソウが花を咲かせる時は相当な体力を削るそうなので、できることなら花芽が上がってきたこの段階でちょん切ってしまって体力の温存に勤めさせたほうが良いのだとか。
しかし自分の管理するハエトリソウの花を一度で良いから自分の目で見てみたかったので、花を一瞬だけ拝んでサッと写真に収めてから、できるだけ早く切ろうと計画していました。
それなのに花芽を上げて咲かないまま沈黙。
この状態でも体力を消耗してるのだろうから、さっさと咲かせてほしかったのに…ひたすら2週間の間ずっと沈黙。
いっそ今年は諦めて花芽を切ってしまい、体力を温存させてさらに成長させた上で、来年の楽しみにしようか悩みました。
いや、しかし!と葛藤しながら待ち続けること3週間。
まだ咲きません。
「親分が気付いてなかったら…」というハエトリソウの配慮だとしても長すぎない?笑
そんなことしてる間に梅雨が来て少し気温が下がってしまいました。
ま、まさか!寒くなってきて、そのまま寝やがったな!?という疑いも浮上。
腰水の水を頻繁に交換してみたり、雨を装ってちょこっとシャワーをかけてみたり…かまってほしい暇人かっ!みたいなことをしてさらに待ち続けます。
そして4週間目くらいです。
前日の夕方に確認した時は蕾だったのに、たった24時間の間にばっちり咲いてた花!
強い日差しに焼けてしまったのか、雨で痛んだのか、一部だけ黒くなってしまっていたのは残念ですが、キレイな白い花を咲かせてくれました!
これがハエトリソウの花か!と激写しまくりました。撮りまくったくせに削除8割。残した写真は2〜3枚程度。笑
ちなみにこの花は2輪目。最初の花は黒ずんだ部分が多かったので。
ところでハエトリソウに肥料や活力剤は不要だそうで、与えると栄養過多に陥って枯れてしまうのだとか。
自生地には栄養らしい栄養も無い土質のようで、その中で暮らす彼らには過度な栄養はいらないということのようです。
また、消化器官を持つ口のような葉が虫をパックンチョとする姿が見たくて、ついついいじってしまいますよね。
しかし口を閉じる行為はかなりのエネルギーを消耗するらしいので、獲物をgetできずに空振りするのは本当なら避けたいそう。
本来、食虫しなくても彼らは特に問題なく成長する植物で、あくまで”おまけ”的な栄養摂取の仕組み。
どうしても見たい時は空振りさせずに虫を入れてあげるか、チーズやゆで卵のカケラなどのタンパク質を与えてあげれば、無駄な体力消耗とはならずに済むそうなので、そうしてあげてください。
害虫だったのでダンゴムシを何度か投入しましたが、たまに虫の方が逃げ出します。彼らも必死だから、逃げ出した虫はあえてそのまま放置しておいてあげました。
消化しきった虫はカラカラの皮(脱皮した抜け殻みたいな状態)でハエトリソウのそばに落ちているのを見かけるので、どうやら勝手に吐き出している様子。
また「ハエトリソウ置くと虫が寄ってくるよ」と心配する人もいますが、実際にはそんなことはありません。
私自身も”虫を誘き寄せる仕組み”があるのかどうか気になって調べてみたことがありますが、前述した通りハエトリソウの食虫は”おまけ”的な意味合いで、食虫しなくても生きていけるのです。
虫を誘い出すようなフェロモンをばら撒くとかの機能は一切無く、たまたま捕まえたらラッキー!という食虫植物なのだそうです。
葉の中には動きを感知する小さい針のような毛が3本生えていて、その毛に2回、何かが触れたら始めて口を閉じる仕組み。
1回でなく2回触れないと閉じないのは、空振りを避けるための進化のようです。
実験してみると、水でも感知して閉じてしまうので雨のあたらない軒下などの場所に置いておいたほうが無難かと思いました。
また彼らは川沿いなど常に日光があたる場所に生息しているので、日光は絶対的に必要。
我が家でもカンカン照りの南西に置いてありますが、猛暑日でも腰水の熱湯化さえ気をつけてあげれば全く弱りません。
他の植物が葉焼けしてしまっていてもハエトリソウは全くノーダメージ。タフですね。
このことからも年中置き場を変えずに、日当たりの良い場所を陣取らせてあげたほうが生育が良いそうなので、これもハエトリソウを育てるコツかもしれません。
・水切れさせない
・肥料や活力剤を与えない
・食虫機能の空振りをあまりさせない
・日当たりの良い場所を確保
これから育ててみようと考えてる方や失敗続きだった方の参考にして頂ければ幸いです。
【総合探偵社 ピースキーパー】
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