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確実な証拠で裁判に勝つ!

年末の大捜索

2019年12月30日早朝5時半頃、事件は起きました。
一家の主が年納めに置き手紙を残して行方不明…というような探偵社らしい人探し案件ではなく、我が家の飼い猫の脱走事件です。笑

庭に面している窓から、網戸をスライドさせた時の摩擦でなるキィーッという金属音が聞こえて、私は外に確認しに行きました。
実際には何もなく、そもそも我が家の網戸は油切れしてるようなキィーッという金属音はしないんだった!と気付き、何の音だったのかは判らないまま家に戻ります。

しかしニコ(飼い猫の名前です)は私が家に入るのと入れ違いでシレッと玄関から出てしまったのだと後々気付きます。
私が外で庭の確認している時は室内にいるニコの姿を妻が確認しているし、私が家に戻ってからは玄関も窓も開けてないため、家に戻るタイミングで入れ違いに出てしまったことは間違いなさそうでした。

しかし大掃除のシーズンだったので掃除や片付けに忙しくて、ニコがいないということに気付くまで30分のタイムラグがあり「そういえばどこにいる?」と探し始めたのは6時過ぎ。
室内にはいないようだと、妻とあわてて外を探してみるも見つからず。

産まれた正確な日にちは判りませんが、我が家にニコが来たのは同年の6月中旬。その時は歩くこともままならないくらいの赤ちゃんだったので、逆算しても12月の時点で生後7〜8ヶ月程度の子ども。
普段から外に興味を持っている様子でしたが、実際に自分の足で出るのは初めてです。

冬場で食べ物が少なくて困ってる鳥達のエサになってないか。二車線の大通りまで50メートル程度だし車にひかれてないか。20〜30メートルほどのところにある川に落ちてないか。不安だらけでした。

歩き疲れて休憩がてら「猫の脱走」について調べてみたところ、生後12ヶ月以内の子猫の場合は24時間以内なら半径100メートル圏内で見つかる可能性が高い!とありましたが、調べれば調べるほどそれは判らなくなりました。
半径300メートル圏内だという意見もあれば、半径10メートルという意見もあり、実に様々。

できるだけ確実な情報を元に素早く行動範囲を見極めて短時間で見つけてあげたいという場面なのに、みんなの意見が食い違っている検索結果。
まさにネット社会ならではの情報過多による問題ですね。

結局はどれが正しいのかわからなかったので、文面や情報の細かさ、説明の丁寧さから信憑性の高そうな情報発信主だけを選択し、10〜100メートル圏内にいる可能性を最重要視してひたすら探し回りました。
大掃除を進めないといけないし、そのために休日を確保しているのに、まさかのニコ探しで時間経過。だんだん私も妻も「自分で出て行ったんだから凍えようが食べられようが自業自得だ!」とイライラし始めます。笑
気付けば日付けが変わりそうな時間になっていてクタクタ。

探偵としての意地もあったと思います。
極寒の中で歩き続けるのはすでに体力的にも限界に近く何度も諦めよう。家で待とう。と考えましたが「もう少しだけ探してみよう」というマラソンのような心理で踏ん張り続けること約20時間。
翌日深夜2時頃、ふと「車内の片付けをしながら外で待てば帰ってくるかな?」と思い立ち、外に出て「どこ行っちゃったんだろうなぁー」と車の前で意気消沈しながら立っていると…
スリスリと足元に何かが触れました。

見覚えのある縞模様の猫がめちゃくちゃ足にスリスリしてきてたのです。おしり周辺は土まみれでしたが、どうやら自力で帰ってこれた様子でした。
「にこ〜!!」
と私の呼ぶ声にニャーと答えながらひたすらスリスリ。
にこ捜索で疲れ切っていたのもあり、子ども達の寝かしつけ中に撃沈して寝ていた妻の所に連れて行って一安心してもらったところで、ニコはもちろんシャワータイム。外でくっつけてきたバイ菌をきっちり洗い流します。

翌日はずっと寝っぱなしのニコの様子から察するに、よっぽど刺激的で疲れた20時間の旅だったようですが、何度思い返しても”どこにいたんだろう”というのばかり気になって仕方ありません。

ブサ寝顔にこ

そして無事に家族みんなで年越しすることができたものの、それから1週間ほどは面倒臭いのなんの…。
初めての外が楽しかったのか、玄関方面に行くたびに猛ダッシュで走って玄関ドアに行こうとしたり、窓から外が見たくて今までは行かなかったような窓際に行って物を落としまくったり…。

猫の本能的に正常だし叱るところでは無いのは百も承知ですが、街中で猫を飼う以上”外に出すべからず”というルール(マナー)がありますし、出たいなら好きに遊んできな〜と見送ってあげるには危険な地域(住宅周辺は静かですが、50mも離れると車通りがかなり激しいエリア)なので「猫が可愛そうだから」と言って無責任に外に出させるということはできません。

とはいえ、知ってしまった外の世界。ずっと出してあげられないのは可哀想すぎる!というのと、どこまで行ってたんだろう?という謎を解きたかったのもあり、早急に首輪やリード、ハーネスを買い揃えて、私や妻の管理のもと外に出してあげることに。
※リードなどを取り付けた場合は外飼いもOKな所が多いそうです。

すると外玄関から先に進もうとせず、通りかかる車や空を飛ぶ鳥達の声、少し離れた二車線大通りで走るトラックや車の音など、耳をピクピク、キョロキョロしながら長いこと静止。
キリがないので庭に移動してもビクついて怯えながらほぼ動きません。物陰があればそこに入って数十分は微動だにせず。

他の脱走騒動による投稿やブログにもありましたが、外に出たことのない猫がノリノリで外に走り去ってしまっても、結局は怯えて身動きとれずにいることが多いそうで、まさに10m圏内に息を殺して潜んでいるだけ…というパターンだったという報告は非常に多くあるのだとか。

何日か連続でリード付きで試してみましたが、走り去ることができる場所に連れて行っても怖がって動かないか、隠れる場所を見つけて隠れたら微動だにしないか、私や妻にべったりくっついて怯えているか…見えなくなるくらい遠くまで行こうとするような気配は一切ありません。

それを目の当たりにした私や妻は「この子はずっとすぐ近くで隠れてただけなのかも」と察します。
1日中くまなく探した…と言っても、人の家の敷地内まで見て回ることはできないので、お隣さんなど隣接したお宅の庭などに隠れていたとしても見つけようがありません。
10m離れたお宅の庭や物置の下などに隠れられたって、そこに行って見回すことなんてできないのですから。

普段からよく声を発するニコなので、探しながら何度も名前を呼んでみてましたが返事がなかったのも、怯えていると返事すらしなくなるようだとリードをつないだ状態の実験でも感じましたし、そういう意見も多く挙がっているようです。

行方不明から24時間以上経ったらチラシを作成して、足取りの途絶えた我が家から近い順にポスティングしていく予定でした。
それもやっぱり”他人宅の敷地内にいたら見つけようがない”と探しながら感じていたからこそ、ポスティングによる捜索を予定したまで。
それも必要なくなったのは幸いです。

外に出たことのない猫がいなくなってしまった時、案外すぐ目の前に隠れているだけ!という意見…あれは信憑性のあるものだと感じます。
もっと近くを重点的に探すべきだったと反省しています。
室内で隠れている猫を探す時のように、外で本当に目の届く範囲を重点的に、影や物の下など細かく捜索していけば、案外簡単に見つかるのかもしれません。

にことモンステラ

捜索中はなかなかの地獄。
仮眠しても「なんだ!子ども部屋で寝てたのかー!」という痛々しい夢を見たり、「まだあのエリア探しきってない」と目が覚めたり…妻いわく「カラスに食われたって自己責任だ(ꐦ°᷄д°᷅)」と一見すると冷たいことを言ってる私が一番心配していたそうです。笑
妻も妻で激しい”にこロス”で常に「あのあたりにいるんじゃないかな。」とか「よりによって極寒の日だから大丈夫かな。」とか心配していた割に、仮眠の時は大爆睡。笑
子ども達に至っては少し探した後はずっと遊んでました!笑

大変な年末となりましたが、猫探しの依頼が来てもどう対応するべきか勉強できたので結果的には良かったのかな。笑
飼い猫ちゃんが行方不明になった時の情報として少しでも役立ててもらえれば…と思います。

【総合探偵社 ピースキーパー】
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