大好物な食べ物がカレーだという人は多いのではないでしょうか？
カレーが好きじゃない子どもも珍しがられるほどなので、きっと日本にカレーが嫌いという人はあまりいないのかもしれません。
この流れでは誤解されてしまうかもしれませんが、私はカレーが嫌い！というわけではありません。しかし子どもの頃から好きにはなれなかった食べ物。
嫌いじゃないのに好きにはなれなかったと言うと矛盾に思えるかもしれません。
それにはきちんと理由があります。

食べ物としてのカレーは好きです。味も風味も香りも良いし、いざ食べ始めればおかわり確実な美味しさ。
２日目もカレーうどんやカレーそうめん、ドリア風にしても美味しいし、まさに何にでも合う万能な食べ物。
キーマカレー、ドライカレーにおいては好物です。

しかし子どもの頃からずっと違和感がありました。
それは美味しく頂いた後や、食べている最中から胃の不快感に襲われ、食後にはほぼ確実に吐き気に襲われる…という違和感。
時々、めまいや火照り感もありました。
私の場合、嘔吐まで起こすことはありませんでしたが、我慢しなければそれも起きかねないくらい酷い吐き気に、毎回のように悩まされていた数十年。

20歳頃まではそれが”カレーを食べた後に高確率で起きる”ことにいまいち気付いておらず、たまたまカレーの後に気持ち悪くなることが多いなぁ…くらいに考えていました。
20代では、たまたまなのか？と違和感が強くなり、自然とカレーを避けるように。
子ども達がカレーが好きなのもあり、20代後半からまた食べる機会が増え始めるものの、症状が出ないこともあり、やっぱり気のせいだったのかな？と不思議に思っていた日々。

しかしやっぱりカレーを食べた直後（場合によっては食べている最中）にモヤモヤと胃のあたりが不快感に包まれ始めて、１〜２時間後には吐き気に悩まされることが多く、その後２日ほど引きずることも。
ちなみに下痢も同時に伴います。

そして先日もそんなことがあり、あまりに毎回のように現れる辛さに耐えかねて、友人伝いで看護師さん（その友人の奥さん）に”カレーがこんな症状を引き起こすことがあり得るのか”という質問をしてみました。
すると予想もしていなかった回答が。

過去の出来事も含めて、かなり事細かに説明文を書いて私の経験した情報を送信。それを読んだ限りでは…一般的にまだそんなには知られていないけど”カレーアレルギー”の可能性が非常に高いだろう…という返事。
そんなアレルギーが存在するの！？と驚かされました。
その数日後、医師の方にも話を聞く機会があったそうでわざわざ聞いてきてくれたのですが、そこでもほぼ間違いないだろうという見解だったそうなので、もはや確定なんでしょう。

カレーアレルギーは基本的にカレーに含まれるスパイスがアレルギー源となっている可能性が高いらしいです。
カレーに使われるスパイスは漢方に使われるようなものが多く、摂り方を誤ればそれなりに身体への影響はあるし、むしろ”アレルギー反応が出る人がいて当たり前”の食べ物なんだそう。

食べても症状が出なかったカレーもあったのですが、それは私の体がアレルギー反応を起こしてしまうスパイスがそのカレーには入っていなかったからだろう、という見解。
またカレーには複数のスパイスが入っていることがほとんどなので、どのスパイスがアレルギー反応を起こしてしまうのか調べるのは、時間も労力もお金もかかってしまうとのことで、あまりオススメはされませんでした。
アレルギー反応が出るスパイスが１種類とも限らないからです。

たかが吐き気…と我慢しても体のダメージは蓄積するし、食べる時は極少量にする、カレーを避ける、というのが無難だとアドバイス頂きました。
また確実に大丈夫だとわかっているカレールーを食べるのは問題ないそうなので、私が大丈夫であろうルーに限ってしまうのも１つの手段。

うろ覚えではあるものの、多分これは平気だった！という大手メーカーのカレールーがあるのは幸いですが、あの吐き気とまた戦うハメになるかもしれないと頭をよぎってしまって、たしか大丈夫だったと判っていてもなかなか挑戦しづらい部分もあります。

人によっては嘔吐や痙攣、場合によっては救急車で搬送されたり、アナフィラキシーもあり得るそうなので、バカにはできないアレルギーの１つ。
子どもの頃すでに違和感を感じ始めたのに気のせいだと思い続けて、30代半ばにしてようやく明らかになったわけですが、同じように”気のせい”と考えたり”体調が悪かったのかな”と思ってしまって気付かないままの人が多いそうです。

また、カレーは脂が多く、スパイスの刺激もあるので胃が弱い人や過敏な人でも、不快感を感じることもあるとか。
しかし私は大のチョコ好きで毎日チョコを食べているし、20代前半まではファミリーパックのチョコを１日１パック食べていたくらいでした。
チョコも脂が多い上、胃が弱い人は大量にはもちろん、毎日食べるのも厳しいらしいので、私は胃弱体質には該当しないとか。
※現在もチョコは毎日食べますが適量です。

食物アレルギーは体中のリンパ節にいるＴ細胞と呼ばれる免疫細胞が”口から取り込んだ食べ物”を敵だと認識することがきっかけで発症すると考えられています。

しかし最近の研究では肌荒れなど皮膚に炎症があると、表皮に存在する樹状細胞と呼ばれる細胞が活性化し”さわっている食べ物”を捕まえてＴ細胞に「これは敵」だと報告することがわかってきました。

自分で気付かない程度の肌荒れでも、そこに長期間食べ物を接触させ続けることは危険性があり、ふれる量が多かったり頻度が高かったりするとアレルギー反応を起こす危険性が増すと考えられています。

もしかして子どもの頃に傷口にカレーでも塗りたくったのかなぁ？
私を暗殺したい場合はカレー粉を投げつけるのが有効なようです！ただし無害なカレー粉もあるので、暗殺に使うカレー粉は慎重に選びましょう！
某大手メーカーのカレー粉を投げつけられてもダメージ０なので、その場合は猛反撃を開始します。悪しからず。

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