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浮気問題のスペシャリストによる無駄のない調査!
確実な証拠で裁判に勝つ!

暗殺されそうになった夫

当たり前のことですが、背の高さが違えば見えているものも違います。地上にいる人には100メートル先の出来事は見えませんが、10階建ての建物の屋上にいる人には見えるでしょうし、逆に地上にいるから近くのものをきちんと見ることができても、屋上からはよく見えない…なんてことも。

子どもがハイハイをしている時期は、なんでも触ってしまう、なんでも口に入れてしまうから気をつけなければなりません。
そのために、ハイハイする子どもの高さまで目線を降ろして予防策を講じる必要がありますが、いざ子ども目線に視界を変えてみると見慣れた風景も全く違って見えるもの。

コンセントが触りやすい位置に。
こんなところに頭をぶつけそうな突起物が。
上にあるアレがよく見えないから引っ張ってみたくなる。
そして埃や掃除残しがよく見える!笑
育児を経験した人にはアルアルだと思います。

それは全てに言えることであって、経営者だから見えること。中間管理職だから見えること。現場で働く社員だから見えること。
ピラミッド構造の社会でも、そうではないアットホームな小さな会社でも少なからず立ち位置から見えるものの違いがあるはず。
ピラミッド構造の社会なら下から上へと進んでいった人にとっては下の事情がよくわかるものの、いきなり真ん中や上の方から始まった人にはピラミッドの下の方の事情はよくわからないもの。

あくまで見る立ち位置が違うだけで、どっちが優れているわけでもなく、どっちが勝ち組というわけでもないのですが、それぞれの役割があってこそ…という事情を忘れてしまい、勘違いしてしまうピラミッド上部の人もちらほらいるようです。

自分で学費を稼ぐ必要もなく学生時代を過ごし、自動車などの免許取得の費用も親が出してくれるなど特に苦労なく生きてきて、学歴社会だからこそピラミッドの中層から大企業の一員になれたご主人。
収入もポジションも高いことで、自分はできる人間なんだ。凡人とは違うんだ。と勘違いしてしまい、いばり散らしていくうちに奥様や無関係な周囲の人達までいつのまにか見下し始め、浮気は当たり前にして一番身近な奥様に愛想をつかされて離婚。

そんなありがちな話でも、社会のピラミッド構造についての真面目な話でもなく、私と妻の身長差から生まれる”見えるものの違い”をちらほらと体感していくうちに、小さなことでもそんな大規模なことと同じなんだな…と思ったというだけのエピソードです。笑

身長も欧米化している現代では私は決して高身長ではありませんが、私が送った学生時代(世代的)には大きな方でした。
小学生〜高校生まで身長順に整列するたび後ろから2〜3番目と言えばなんとなく伝わるでしょう。

対して妻は今も昔も小さく、ミニマム女子。学生時代、身長順に整列すると必ず1番前か2番目…というのが当たり前だったそうで手を腰に当てるポーズではなく、前へ習えのポーズに憧れていたそうです。
超スポーツ女子で陸上部の中距離走を毎日毎日必死に練習していたから「栄養(カロリー)がそっちに消費されちゃったのかな」と保険の先生から言われたこともあったとか。

私と妻の身長差は20cm以上。
並ぶと凸凹段差激しめな上に、私は老け顔、妻は童顔のせいで”いけない関係に見える”とよくからかわれたものです。
過去ブログにもありますが、一緒にいるだけで犯罪を疑われて警察官から職務質問を受けたことさえありました。笑

そんな話は置いといて、20cm以上の身長差があると色々な面で微妙な差が生まれます。
キッチンは元々、女性が使うことを前提として高さも設計されてしまっているので、妻が調理する時は身体的な負荷は小さいのに対して、私が調理しようとすると首を折るようにほぼ真下を向きながら、前かがみな猫背な姿勢になりがち。
20cmくらいくぼんでいるシンクでの食器洗いなんて最悪で、肩こり首こりの原因です。意識して視線を時々上げたりしながらやらないと、洗い終わった頃には肩首こりこりな最悪な時間が待っています。
家の中で最も疲れるエリアはキッチンだと言い切れるほどサイズ感が合いません。

そんなキッチンで、整理整頓をしながら片付けを妻と一緒にやっていた時、よく使う調味料を使いやすいように…と調理スペースの真正面に設置。
しかしその日のうちに手前の方へと場所が修正されていたので「あの位置じゃ使いにくかった?」と聞くと、そういうわけではなく”届かない”のだと言われました。

私にとっては軽く手を伸ばせば当たり前に届く調理スペースの真正面も、妻にとっては腕を張って手を伸ばさないと届かないのです。
調理スペースにまな板があってその上に野菜などが乗っているとしたら、さらにその先の調味料に手を伸ばそうとした時、袖裏にガッツリ野菜達が当たるでしょう。
それは邪魔でならないし、魚や肉なら問題です。

また調理スペースの後ろ(反対)側には食器棚や調理器具棚などがあるのですが、茶碗やマグカップの入ってる扉を開ける時、妻にとっては背伸びするような感覚で手を伸ばします。
つまり一部の食器は妻の身長より高い位置に収納されていることになるわけです。
しかし私にとっては目線より低い、または水平位置。もちろん扉も私の顔と同じくらいの高さ。
その目線の違いから生まれる思い込みは時々、事故死しかねない事件を巻き起こします。

食器棚の足元にはいつも次亜塩素酸水(殺菌剤/除菌剤)が入っていて、希釈して除菌スプレーに継ぎ足しするために軽量カップ片手に私がモゾモゾと作業してました。
そのそばでは妻が夕飯の支度を進めています。

「ちょっとごめん。」と私の頭の上で扉を開けて茶碗などを取り出していた妻。用が済んだのか「もういいよー。」と妻は調理スペースの方へと向き直ります。
そして私は軽量カップを片手に立ち上がり、適度に薄めて除菌スプレーに補充…
するはずでしたが、立ち上がった直後にガシャン!と音を立てながら、食器棚の中が荒れるほど大きく揺れ、私の頭にはまるで天井が落ちてきたかのような衝撃が!

道場で組手をやっている時でさえ、なかなかこのダメージは受けません。
覚えている限り、新人の頃に大先輩のストレートをまともに受けた時。あるいはガードが甘くて腕ごとハイキックの餌食になった時。
それくらいしか思い当たらないくらいの経験数の少ない大大大ダメージでした。笑

視界がチカチカするし、自分がまっすぐ立てているのかも不明。とにかく頭の中に鈍い痛みが広がります。耳鳴りのようなキーンという音に、耳が詰まったようなハッキリしない聴覚。
なんだ?なにが起きたんだ?
実は妻はスパイで、背を向けてる隙にハンマーで襲いかかってきたか?
昔のコントみたいにタライが降ってきたか?
頭の中は軽いパニックです。笑

この非常事態に普段通り陽気な妻は、なぜか爆笑しながら「ごめん!大丈夫!?」と頭をさすってきます。
さては一発で仕留められなくて、あわてて毒を塗りたくってるな!?
それか日頃の恨みからわざと一発で仕留めずにパニックになってる私の”独り非常事態”を楽しんでるのか!?
そうか!!だから爆笑してるのか!!

そうです。お察しの通りです。
普段から大雑把な妻は、私の頭の上で扉を開けて食器を取り出した後、閉めずに開けたままになっていたのにもかかわらず「もういいよー。」と言ってしまったのです。
スクワットみたいな筋トレの場合ならゆっくりと立ち上がるのがセオリーですが、日常生活ではスクっと立ち上がるのが普通でしょう。
板状の扉が待ち構えるそこに、私は勢いよく頭突き。それも心の準備もない上にノーガードで思いっきりです。

扉位置は私にとっての顔の位置。つまり頂点。足元から完全に立ち上がるまで、速度は完全にMAXになるであろう位置なのです。
そりゃあもう…痛いとかそういう次元の話ではありません。

これ明らかにわざとでしょ!
トラップだよね!
100%ぶつけるってわかる位置じゃん!
やっぱり今日ここで事故死に見せかけて暗殺されるんだ…笑
どう考えてもわざととしか思えない!と妻に怒りさえ感じたのですが、ワナワナ、イライラしている中ふと気付きます。

この高さ、開けっ放しでも妻にとっては頭をかすりもしない高さ…。そういえば普段から開けっぱなしであることに気付いて私が代わりに閉めてました。
そもそも目線より高い位置にあるのだから、妻にとっては視界に入りにくいのです。
目はチカチカ、耳はキーンな状況でそんなことを考えてました。

そしてそれとほぼ同時に「ほんとごめん!これ当たるんだ!」と”絶対当たらない視界の人”だからこその意見が妻の口から。
やっぱり妻にとっては”頭は当たらない高さ”というイメージでしかなく、こういった場面に出くわして、よくよく考えてみれば身長によっては当たるのだと気付いた様子。

怒りそうになってしまったものの、妻と同じ目線で普段から暮らしていたら同じように配慮できないかもしれない…自分も同じミスやらかすかも…と思い、イライラはスーーっと消えていきます。
その時に、社会のピラミッド構造とかと同じだなぁ…と一瞬感じた…っていうだけの話でした。

陽気で明るい妻の性格は一生かけても見習いたい部分なのは間違いありませんが、それにしても格闘ゲームでいうところのピヨピヨ状態の旦那を前に何を爆笑してんだ、この野郎…とは思いました。笑

旦那さんと身長差のある奥様方へ!
食器棚やタンスなど、自分より少し高い位置にあるものを利用して暗殺を決行する時は、ピヨピヨ状態への追い討ち(とどめ)も忘れずに準備しておきましょう!
周到な準備が勝利を招きます!

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