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パッションフルーツの花
家庭菜園の中でも簡単なほうで、初心者向けと紹介されることもあるパッションフルーツ。正式にはクダモノトイケソウ(果物時計草)という名で、実が付いた苗で売られているのをよく見かけます。
英名ではpassion flower(パッションフラワー)と呼ばれるそうですが、このパッション(passion)は”情熱”ではなく”受難”を意味していて、キリスト教の表現が加わっているそうですね。
このパッションフルーツが食べてみたくて、試しに実が付いていない小苗を買ってきて植えたのは2019年の春。
しかしその年は異常すぎる長雨の梅雨(2ヶ月間ほぼ毎日雨でした)で、農家さんもガーデナーも被害甚大だった年。
パッションフルーツも例外ではなく、長雨にさらされ続けた結果、根腐れ気味に。
ようやく晴れたと思えば真夏日へと急変し、人間だけでなく植物達も大ダメージを受け、生育不良や熱中障害など多くの問題にぶつかりました。
パッションフルーツも同じで春から秋にかけてまでツルを伸ばしたのは約10cm程…その伸びた部分は早々に枯れてしまい、冬は小型ビニールハウスの中で看病しながら過ごします。
2020年春。
今年こそは!と考えていましたが、これからというタイミングで苗は枯れ始め、冬に必死に延命治療していたのが無に。
約1年頑張って枯れてしまった看病疲れに「しばらくパッションフルーツはいいや」と思っていましたが、昨年から楽しみに待っていた子ども達は「いつ実がなるの?」とキラキラした目で訴えてきます。笑
えぇ〜。もう枯れちゃったし、再挑戦する気力残ってないよ〜。と話していたのですが、春だけで何回か「あれ食べたかったなぁー」とアピールされてしまい、時期を逃す前に再挑戦を決心、小苗を再び買ってきました!笑
小苗から育てる場合、うまく育てば年内に花が咲いてフルーツの収穫もできるかもしれないものの、生育具合によっては翌年まで育てないと花もフルーツも楽しめないなんていうこともあるとか。
それだとちょっと…という人も多いから、実が付いている中型サイズの苗がよく出回るのだと花市場の方に教えてもらいました。
しかし実付きは約1,000〜1,500円で、まだまだこれから!という小苗は200〜300円くらい。
初挑戦なら前者を選んだかもしれないけど、長雨のせいで失敗してテンションだだ下がりの状況ですから、実付きを買って同じように枯れてしまったら…と想像してしまって思い切れずに小苗を買って、地道な努力を選択。笑
冬の寒さ避けのために移動させることを前提として鉢植え管理。
日当たり大好き。ツルは安定しないと花付き実付きが悪くなる種類ということなので、南側の目隠しフェンスに固定しつつくくりつけました。
水はけの良い土が好みだけど水切れは大敵なので、いつも目に入る上に、水切れに気付いても「あとで」とならない水道の脇に起きます。
ツルがある程度伸びて株が充実するまでは窒素よりの肥料でグングン育てるのがプロ流と教えてもらったので、しばらくは他より肥料回数は多めで栄養たんまりの水やり。
そして約2ヶ月後。
プラス20cmも伸びていないくらいのまだまだ小苗レベルなサイズで、花が咲いていることなんて期待すらしてない6月上旬。
庭の水道で手を洗っている時に「なんだ、あれは!?」と存在感たっぷりのトケイソウを発見!
写真では見たことありましたが生で見るのは初めて。
写真でも独特な風貌の花に「エイリアンみたい」「指近付けたらパクッと食べられちゃいそう」なんてネガティブなイメージばかりでしたが、生で見ても結構グロテスクなスタイルでしたね。笑
しかしそれよりも咲いたことの嬉しさが先立って、ひたすら写真撮影してました。
そしてこの花の雄しべから花粉を採取して、雌しべに人工受粉させるわけです。
奥の5本が雄しべで手前の3本が雌しべ。
3本の雌しべ全てに奥の雄しべから採取した花粉を綿棒や筆を使って受粉させるのですが、私はピンセットで雄しべを取って直接雌しべにスリスリして人工受粉させました。
※こちらに動画のせてます。【インスタ:https://www.instagram.com/p/CBSDpoiDUrM/?igshid=1xk6rc23oum19】
これでうまくいけば数日後には結実が確認できるので、その後2ヶ月近く経って収穫できるまでになるそうです。
パッションフルーツの花は1日花と言われ、咲いたその日しか拝めません。翌日には見ることができないとは聞いていたので、試しに翌日見てみたところ、生憎の雨だったけど確かに花は閉じて萎んでいるのが確認できました。
※受粉時の雨は致命的らしいけど、受粉翌日は大丈夫なようですね。
写真のように結実が確認できたのは受粉から3日後のこと。
写真も受粉3日後の写真で、パッと見でもわかるくらいに実がついています。これが日を追うごとに徐々に大きくなっていくわけです。
1日花ならではのメリットは受粉したのかどうかわかりやすい点。何日も咲いている花だと、その花は以前にも受粉したことがある花なのかわからなくなりがちですが、1日花であればその心配はいりません。
ただし咲いている日を見逃したら、その花は受粉するチャンスすら無いまま枯れていってしまうわけで、毎日確認するのが必須です。
ここから先は収穫できてから改めて記事にしたいと思います。
できればいくつか収穫したいものの、1輪目の花を確認してから1週間以上、2輪目を拝むことは叶わずにいるので、1つの苗でどれくらい咲くのかもいまいち掴めていません。
それも収穫の記事でご紹介致します。
育てているのは紫の実になるパッションフルーツなのか不明ですが、紫色のフルーツって(゚д゚lll)と少し引いてました。笑
妻もアニメ・ワンピースに出てくる「ゴムゴムの実」みたいで美味しそうには見えないと話してましたが、まさにそんなイメージ。
あ…そういえば前世は紫色だったのかな…??笑
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