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浮気問題のスペシャリストによる無駄のない調査!
確実な証拠で裁判に勝つ!
OLIGHT/i 5R
前回の記事で紹介したライトはどちらかというとインフラの整った環境で普段使い+防犯対策に寄ったものでした。価格以上の耐久と性能であることは間違いありません。
しかしバッテリーの互換性の問題から”防災用にも向いている”とは言い難い仕様。そういうものを探して選んだので当然なのですが、防災用としても“間違いなく頼れる“ライトは必要ですよね。
前回の記事でも触れました“ライト探しに求めた条件“はかなりワガママで、自分でも「こりゃなかなか厳しいな!」と思ったほど。それは以下の通りです。
【条件】
①丈夫さが最重要なので軍用、警察用として納入している経歴があるメーカー。
②多少雑に扱っても耐えられる程度の防水、耐衝撃性能をもつモデル。
③緊急時などに長時間点灯できるもの。
④普段使いのコストパフォーマンスを考え、バッテリー式または充電池対応のもの。なおかつ緊急時でも手に入るであろう電池が使えること。
⑤普段使いの柔らかい光量が使えて、なおかつ遠くを照らせる高い光量が出せるもの。
⑥防犯対策として目眩しに使えるストロボ(激しい点滅)機能があるもの。
⑦毎日使っても5年以上は故障しないであろう信頼性の高いもの。
⑧1〜7を満たした上で低価格。
結論は「全ての条件を満たすものは不可能」ということで、前回紹介のライトは④を犠牲にして選びました。
⑧の低価格という条件を除けば無いことはないのかもしれませんが、あまりに高額で他の防災用品に手が回らなくなっては本末転倒。今回はさらに低価格でありながら⑤⑥を省いたモデルを紹介します。
OLIGHT/i 5R
これまた前回記事同様のオーライト社製。同じクラスのライトなら他のメーカーも素晴らしいものはたくさんありましたが、価格とバッテリーの件が決め手となり最終選別を抜けました。
明るいだけのものを探すのは簡単ですが、丈夫さを求めると一気に狭き門となり、さらに充電式でありながら、いざという時はありふれた乾電池も使えるという条件を付け加えるとかなり的は狭まります。難しい選択でした。
ちなみに”ルーメン数値が高いから明るい”というわけではありません。重要なのは光の拡散度合いを調整するリフレクター。詳しくは前回の記事をご覧ください。
【光量】
high/350→150ルーメン
※自動光量ダウン
low/15ルーメン
【点灯時間】
high/10分間→170分
※自動光量ダウン
low/37時間
【最大照射距離】
64メートル
【防水機能】
IPX8(水深1メートル以上に30分間沈めながら点灯させられる)
※水深には明確な定めはないため一般的には1〜5メートルの間とされている模様。
【耐衝撃性能】
高さ1.5メートルの落下
【サイズ/重量】
95.4 × 17.8mm
60g(カーキ色は83g)
【材質】
アルミニウム合金/銅
【バッテリー】
14500充電池
又は普通単三電池
【充電時間】
未確認
このサイズで350ルーメンとは「本当に?」と疑ってしまいますが、ウェポンライトでは“省電力で高光量“は最近は当たり前。いざ試してみたら350ルーメンという表記も納得できました。
キングでもあるシュアファイアからは単四電池で300ルーメンの光量を引き出すライトも販売されているくらいなので、時代的に珍しくないようです。
ただし高光量を保ち続けることはできないみたいで、10分間は350ルーメンを保てても、その後自動的に150ルーメンまで光量ダウンする機能があります。といっても目眩し目的じゃないので150でも充分。
ちなみに300ルーメンでも目眩しとして使えるギリギリのラインなので、状況によっては350ルーメンのi5rでも護身として頼れるでしょう。ただし視界を奪うストロボ発光はできません。
ラバーのテールスイッチ。
点灯はテールスイッチで管理します。滑り止めの凹凸がついているラバー製で、わりと大きめに出っぱっているので手探りでもサッと押せるでしょう。感触もはっきりしていてフニャフニャとした感じはなく、カチッと気持ちのいいクリック感がなかなか良いです。
しっかり押し込んでカチッとやらずとも軽く押しただけで点灯させることも可能。音を出したくない場面ではかなり有効です。
どちらの場合も基本はLOW → OFF → HIGH の順で点灯。OFFの時間が1秒未満なら光量を切り替えられるようになっていて、1秒以上経過してから再度押しても光量の変化はありません。
つまりLOW → OFF →1秒以上経過して押すと再びLOWとなります。ただしHIGHは継続されないので、HIGH → OFF → 1秒未満で押してもLOWへと戻ります。HIGHは頻繁には使わないこと前提の設定のようですね(^^)
充電池に直接コードを差す仕様。
テールスイッチ付近のボディを反時計回りに回して中のバッテリーを取り出せます。バッテリーは14500バッテリーですが、充電器は不用のありがたいタイプ。バッテリーに直接USB type Cコードを差し込み充電。バッテリーの先端が赤く点灯している間は“充電中“緑で“充電完了“とわかりやすく扱えました。
warrior mini 2と違い、バッテリーを取り出す手間はありますが、最大の魅力は普通単三電池を使うこともできる点。インフラの整った普段の生活なら充電池はコスパも良く、キャンプや登山、散歩やちょっとした懐中電灯として扱いやすいですよね。
しかし大災害でも発生したら、いつも充電できる環境があるとは限りません。車のインバーターやモバイルバッテリー、ポータブル電源や太陽光発電などが使えるなら良いけど、その保証がありません。
だから普通電池、それも日本で最も普及率が高く手に入りやすい単三電池が使えるのはかなりの魅力。点灯時間だって申し分ありません。
コンパクトなヘッド。
コンパクトなヘッドに高圧ではない一般的な電池を使えるというコスパ最高のセッティング。それなのに光量が…優秀すぎる!キセノンの時代じゃありえなかったけど、このコンパクトさでも350ルーメンの光量を出せるって、かなり優秀です。
warrior mini 2のようにギザギザしたタクティカルなベゼルではありませんし、これで何か殴ろうものなら壊れそうにも思います。そもそも軽いから殴打には向いてません。それでもボディの剛性はしっかりしていますから、普通に扱っていて落とした程度では壊れないでしょう。
手のひらに収まる小型サイズ。
太さで言えば親指より細身ですし、長さも手のひらを横断させて丁度くらい。小さいから「落としても気付けなそう。」と不安に思いました。軽いから落とした時の音も大きくないでしょうし、足音に紛れて気付けないかも(^^;)
この小ささと軽さは災害用のバックパックに邪魔にならず収めることができて、メリットは多いです。ほとんど邪魔にならないライトを持ち歩きたい、でもそれなりに光量は欲しいという人にはベストな選択になりそう。
なんでブルーなの?と思っていたクリップは少し強めかな?くらいのテンションがかかっているので、キャップのツバに取り付けても簡単には落ちなさそうなくらい食いついてきます。
少しズレたりとかはあるかもしれませんが、キャンプで座りながらの軽作業とか車のボンネットを開けて作業しているとか、それくらいではまず落下など問題は起きないでしょう。
視界に入って邪魔だから上に取り付けたい派、重量バランスが悪くなるから下に取り付けたい派、その他色々とありますがi5Rのサイズ、重量ならどちらでもデメリットは少なく感じました。もちろん感じ方に個人差はありますし、キャップのデザイン(特にツバのカーブや大きさ)にもよってまちまちです。
使い道の幅が広がるから軽さも重要ですね。
これだけコンパクトでありながら、LOWとHIGHを使い分けられるのは充分なスペック。あまり350ルーメンのHIGHを使う場面はないと思いますが、15ルーメンしか使えないというライトよりは“備え“としてとても良いです。
軽さを活用して、車内ではサンバイザーに取り付けて手元での作業を照らしたり、キャンプではタープなどの生地に取り付けることもできるでしょう。
外を歩く時に上着のポケットに取り付けて前方向を常に照らし続けるように使うこともできますし、軽作業で袖口あたりに取り付けて手元を照らすのもアリです。軽いボディならではで扱い方はアイデア次第。
15m先は普通に照らせました。
写真では空が明るく見えるかもしれませんが、それは後ろの工場が煌々と光ってるからで、撮影場所自体は目の前のベンチも見えないくらい真っ暗な場所。
下の写真では後ろには明るい建物が無いのでわかりやすく真っ暗に写ってますが、どちらも同じ場所で、同じだけ真っ暗。前回の記事を見ていただければわかりますが、下の写真はグラウンドを挟んだ31m先にあるベンチに向けて照射しています。
i5rでは、さすがに届きませんでしたが、絞りが強ければ間違いなく照らせたでしょう。どちらかというと拡散させて周囲を照らすようなリフレクターみたいですね。
31m先のベンチまでは照らせず。
価格も4,000円以内と低価格。どうやら未使用の中古も2,000円ちょっとで出回っている様子です。
ホームセンターでは1,000円くらいで“ある程度使えるもの“が手に入ります。しかし災害時などでは、修理やメンテナンスが困難でも、故障せずに使い続けられるという点が重要。
ライトに4,000円なんてかけられない!と考える方も多いとは思いますが、いざという時「ちゃんとしたのを買っておけば良かった。」と嘆いても、その時には手に入らないかもしれません。少し高めだと感じても、それは“故障しにくい保証みたいなもの“とら考えたら投資できるものではありませんか?
普段使いのみだとしても長持ちするなら充分すぎるほど価値はあります。色々と試して“安物買いの銭失い“を実感した結果、再びミルスペックやそれに近いスペックを求めるようになりました(^^)ただ頼れるものを求めた結果です。
まさかの5年保証付き!
同じメーカーのものを揃えることになりましたが、どちらも5年保証付きというのはかなりの魅力でしょう。それぞれ性格の異なるモデルを入手、紹介しましたが、まだまだ他にもたくさんのモデルを世に送り出しているメーカーです。自分の目的に合ったモデルを探してみると良いと思います。かなりコスパが優秀なオーライト、恐るべし!
「この人、ライトマニアなのかな?」と思った方がいるのなら、それは間違いです。ライトマニアの方なら、さらにハイスペックなものを突き詰めるでしょうし、1万円ちょいのライト(前回紹介のライト)にこんなに悩んだりしないでしょう。笑
ちなみに弊社のエース調査員山﨑(ザキさん)はちょっとライトマニア。金字塔的存在のシュアファイアはもちろん、あれこれ買い揃えて試してみてはニヤニヤしていましたよ(^^)笑
面白いことにそれだけ優秀なライトを集めても、出番はなかなかありません。探偵のくせに高光量で何かを照らすわけありませんから、低光度のバレにくい光を使うほうが圧倒的に使う頻度が高いのが現実。
怪しい光事件。
以前、対象者の車両にGPSを設置する際に、忍者研修生(新人調査員)を連れて行った忍者AとBがいました。ライトを忘れた忍者Aに研修生は「いいのありますよ!」と自分のライトを差し出し、Aは“新人がちゃんと道具を準備していたこと“に感心したそう。
Bは見張り役、Aは研修生と車の下へ。そして取り付けの実技指導を始める際、研修生の持ってきていたライトを点灯させたのです。
すると「車が浮く気がする!」くらいの眩い光が車の足元全体からダダ漏れ。もはや車の足元(地面)だけが光っているかのようなタイムスリッパー的な雰囲気抜群だったそうです。下に潜っていた2人は真っ白な光に包まれてしまったんだとか。
忍者Aの証言「一瞬トラップかと焦りました。対象もやり手で待ち伏せされたのかと…。真っ白な世界の中で新人くんをどついてやりました。」
忍者Bの証言「宇宙人にさらわれるんだって思いました。UFOに拾われる時とか、宇宙人の登場する時ってやたら光々しくて光に包まれるっていうじゃないですか!あー…人体実験される…って腹くくりましたよ。」
現実は対象者にバレたり、あるいはご近所さんに見られて対象者に報告されややこしくなったり、または通報されたり、とにかく面倒なことになります(^^;)
道具を準備しておく姿勢は良かったけど、選び方を間違えた新人による事件を思い出しました。忍者たるものライトの光量には気をつけましょう。笑
※何事もなく無事に取り付けを終えました。
次回更新日:11月12日
【アイビー探偵】
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