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EDCパック
みなさんは毎日、何を持ち歩いていますか?学生ならノートは必須でしょうし、営業職なら名刺。女性なら化粧道具や女性用品など、人によって様々な「必須アイテム」があります。探偵にとってはカメラがそれにあたるでしょう。
毎日持ち歩くものってそう大きな変化はないのが普通だと思います。一部アイテムを入れ替えたりすることがあっても、基本的には毎日ほとんど同じ物を持ち歩いているはず。
“人による必須アイテム“をコンパクトにまとめ、必ず持ち歩くものだけをまとめて1つのパックにする。それをアメリカでは「EDC」と呼ぶそうです。Every Day Carryの略で、翻訳するなら“毎日持ち歩く“ですね。
EDCパック、EDCポーチなどと呼ばれますが“必要最低限“にこだわる人や“仕事道具のみ“をまとめる人、アウトドアツールやバイク用ツールを準備する人など、様々ある様子。それぞれの事情に応じて中身が違うのですが、その中の1つに“緊急用“のEDCパックを携帯する人も少なくありません。
そう。ビビりな私が毎日携帯しているEDCパックはまさに“緊急用EDC”なんです。仕事中、お出かけ中などに、大災害によって孤立してもなんとかなるように…”街でも森でもなんとか耐え忍べるよう備えている“中身。
my緊急用EDCパック。
そもそもこれは、サバイバル教習で半月ほど山に閉じ込められた時に教わったこと。あらゆる“最悪の状況“を想定して、あらゆる準備をしておくことが重要だという教え。
人の多い街中で?こんなに色々と物にあふれる現代で?それって森の中の話じゃねーか!と思ったアナタ。それが世に言う“平和ボケ“というやつですよ!笑
冗談はさておき…と言いたいところですが、これは冗談ではありません。街中だろうと、物に恵まれた現代であろうと、いつどんな事態に見舞われるのかなんて誰にもわかりません。日本とよく似て、穏やかに過ごしていたウクライナ。突然、水も食料も手に入らずに大変な想いをしているのが何より解りやすい事例でしょう。
突然、iPadやカメラ、現金でさえ不要になり、むしろ持ち物としては邪魔になる瞬間が訪れることは充分にありえるのです。南海トラフ地震や富士山の噴火。北の朝によるミサイル、チナの国による侵略。それらが明日始まっても何も不思議ではありませんよね。
備えあれば憂いなし。
だからこそビビりな私は備えています。知識が無ければ活用できなさそう…と話していた友人もいましたが、そんなに考えなくてもあるだけで充分!無かったら何もできないかもしれないけど、あれば何かしら役に立つはずですから。
友人、お客さん、営業先などでたまたまEDCポーチの話になり、興味津々に中身を聞かれることが何度かあったので、これは記事にできるかもと今回はブログ記事にしました。人によっては参考にしてもらえるかもしれないので、ザッと中身を紹介します(^^)
my EDCの中身。
まず間違いなく必要になるこのアイテム。ソーヤーミニというコンパクトな濾過浄水器。汚い水をちゃんと濾過して飲み水に変えてくれる頼もしいアイテムです。水たまりでも川の水でも、とにかく水さえ確保できれば飲み水に変えてくれる命綱。
そして同じくらい必要になる「火」を確保するためのファイアスターター(火打ち石)も必須アイテム。ライターで良くない?と思ったのなら大間違いです。ライターは水に濡れれば使えませんし、燃料が切れても使えません。ガチンコ山籠もりで実験してみれば簡単にわかります。どんな状況でも火を確保するためにはオールドテクノロジーのファイアスターターが最強なのです。
そして火付きを楽にするためのライターオイルも念のため用意。早く火を起こさなきゃいけない場合に備え、夜や暗がりでは必要になるライトも準備。これら4つ揃えても1万円以下で済みますからオススメ。
非常食。
2種類の非常食。ナッツ類は少量で高いカロリーも確保できる植物性タンパク質。腹持ちも良く食物繊維も摂取できる優秀な非常食なので、有事の際には心強い食料です。
ジャーキーは口の中でずっと噛んでいられるので満腹中枢を刺激してくれるし、カロリーも高くて栄養豊富な動物性タンパク質。古代では狩人がスナイパーの如く身を潜めて獲物を待ち続ける時、これを噛んで栄養補給していたのだとか。
どちらもカロリーと腹持ちは申し分なく、時間をかけて少しずつ消費できる腐りにくい食料。万が一の時に開封してからもしばらく食べられます。2つともサバイバル教習でゴリ押しされた非常食。
気温の低い季節なら、カロリーも糖分も摂れるチョコも良いですよ。全く動かずに救出を待つのならチョコ1欠片で3〜5日を過ごせると教わりました。
治療アイテム。
この中で誰でも知っている治療用アイテムは絆創膏くらいかもしれません。女性用ナプキンはなぜ?と思うのも無理ないのですが、日本製ナプキンは吸水性にも優れ、実は“止血剤“として使える万能パット。
日本では滅多に“撃たれる、刺される“など起きないとは思いますが、それらの外傷では日本製タンポンを傷口に押し込んで応急処置することもあるくらい、made in JAPANの生理用品は優秀。
コンドームは密閉させることのできるゴム製品。例えば腕をざっくり切ってしまって出血している時などは、コンドームを腕にかぶせてしまえばそれだけで止血してくれます。他にも水汲み用の袋としても使えたり、用途はアイデア次第。
マスキングテープも治療用としても充分使えるもの。傷口をテープで巻いてしまっても良いし、止血剤を固定するために使うこともできるので、かなり万能。ビニールテープやガムテープなどもあれば完璧!
無いと困るもの。
ナイフは言わずとも“無ければ困る“とわかりますよね。可能ならビクトリノクスのツールナイフを携帯したい。ですがナイフ部分の刃渡りが銃刀法に抵触してしまいますから持ち歩けません。そして法律に”抵触しにくい超小型”のダマスカス鋼ナイフを入れています。
普段使いのバッグの中に、さらにEDCパック…その奥に銃刀法には抵触しないナイフ…なので、警察官による職務質問時(探偵あるある)も問題ありません。もちろん悪意があればNGですが、その場合は“すぐに取り出せる場所“にあるでしょうから、そのあたりは警察官の方々もわかっている様子。「緊急時かアウトドアな場面で初めて取り出すんです。」と説明すれば、いつも納得してもらえます。
もう1つの“ウィンドウクラッシャー“はその名の通り、ガラスを割るためのアイテム。
サバイバル教習の際、教官は「ガラスは素手では割れにくいし、割らないほうがいい。」と話し、そのあたりの石や物を使うのも「飛散するからやめたほうがいい。」と教えてくれました。ウィンドウクラッシャーを使えば、ちょっとクィッと押し込むだけできれいに割れてくれるので、安全性も高いのです。
人を救出する際や脱出時はもちろん、無人の建物に不法侵入してまで避難しなければならない。そんな様々な場面でガラスをきれいに割るアイテムは重要になってくるでしょう。
折り畳みコップなど。
おまけアイテムですが、かなり楽に着火できる固形燃焼剤(メタノール)や火吹き棒。清潔を保てない状況だからこそ食べ物に直接手で触れたくない私は、写真には写ってませんが、アルミ箸や折り畳みフォークも一応入れてます。
濾過装置から直接飲むのも避けたいので折り畳みコップ。小型スプレーで次亜塩素酸水やアルコールなどの除菌剤。普段使いのバッグにアルコールシートもあるので、ここらへんは潔癖気味ならではの備え。笑
本来なら削るべきところですが、ただでさえ厳しい環境でお腹をくだすようなことがあったら地獄絵図。なによりお腹くだして普段より水分を補給しなきゃいけないなんて本末転倒!被災時アルアルらしいのでEDCに入れてます(^^;)
映画「サバイバルファミリー」
太陽フレアによる世界的大災害に見舞われて、電気の使えない生活を余儀なくされたことを題材にしたコメディー映画「サバイバルファミリー」は11歳の長男のお気に入り。コメディーなのでゆるい被災生活ですが、それでも備えを意識させられるでしょう。
映画では電化製品全てが機能せず、車もバイクも動かないし時計すら動かない。まるで原始時代の生活に近付く大災害でした。そこまではないでしょ!と考えがちですが、実は本当に起こりかねない災害で、直近だと2012年にそうなりそうだと警戒されていたのです。
太陽フレアもバカにできない
総務省からも発表されているように、太陽フレアも重要視され、世界的にも警戒されている自然災害の1つ。次は2025年7月頃に大規模なフレアが予想されています。電子機器が火花を散らして炎上してしまうほどの影響力さえもつフレア。
南海トラフや首都直下型。富士山噴火、大規模フレア。テロや侵略戦争、どんなことだって「起きない」とは言えません。「今日じゃない」とも言い切れません。できれば何も無く過ごしていたい。だけど万が一時に有利に生き残るためには「備え」が必要不可欠。
ソーヤーミニの使い方や実力を検証。安いくせに高性能な携帯型濾過装置。
防災対策に使えるアウトドアギアなどの紹介。サバイバルシリーズの一覧。
次回更新日:7月29日
【アイビー探偵】
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