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廃れない回転式拳銃
日本の警察官が使っているような回転式拳銃がオシャレでカッコいいと思いませんか?いわゆる「リボルバー」というタイプの拳銃です。
子どもの頃から今まで、あのタイプがカッコいいと思うのは同じですが「万が一、拳銃で戦うことになったら?」と想像するたび“リボルバーは選ばない“という結論に至ります。
それは、弾がたくさん入る上に安定して連続撃ちができるオートマチックがある中、わざわざクラシックなメカニズムをもつリボルバーを選ぶメリットがわからないから。だって明らかに不利な戦いとなるでしょ?
オートマチック・ピストル
映画で激しい撃ち合いになった時、主人公はほぼ必ずこういったオートマチック(以降、オートマ)を使っていますよね。
旧世代の銃や、大口径(大きい弾)のもの、小型な銃では10発以下しか入らないこともあるようですが、一般的には15発前後入るのがオートマのメリット。しかも弾切れしたって、マガジン(弾倉)と呼ばれる弾が入ったケースを入れ替えれば、またすぐに撃ててしまいます。
さらに引き金のリーチの短さや、握る高さからも、次を撃つまでが早い上に、反動制御を含めたコントロールもしやすいそう。メリットめちゃくちゃ多いやん!
M360 SAKURA
日本警察のリボルバー「サクラ」のように5発程度しか入らないのがリボルバーのイメージ 。しかしこれは小型化して携帯性を重視したためで、一般的には6発がオーソドックス。
引き金のリーチは基本長め。いちいちハンマー(撃鉄)と呼ばれるパーツを操作すれば、リーチを短く引き金を引けるそうですが、オートマのように毎回とはいきません。これは撃つ瞬間のブレに深く関わることなので、命中率が下がってしまうデメリットがあります。
弾の補充はシリンダーという樽型の部分を出して、空になった薬莢を捨ててから、新しい弾を装填するしかありません。オートマチックのように自動で空薬莢を捨ててくれないんですね。
オートマチックのデメリット
一見するとオートマにデメリットは無さそうに見えます。ですが自動拳銃というだけあって、機械的なトラブルも少なくないようです。
例えば撃っている最中に、空薬莢の排出がうまくいかずにストップしてしまう。弾がうまく装填されずに詰まってしまう。など様々。プロほど少ないけど、撃ち慣れていない人ほどそういったトラブルが起きやすいみたいですね。
そしてそれらのトラブルは瞬時にクリアできることもあれば、時間がかかることもあり、最悪の場合は故障につながるケースも。そう…トラブルの際は、わりと大きな問題を抱えるというのがオートマのデメリット。
パーツ数が多いほど構造は複雑になるので、砂や土汚れに弱いというデメリットが大きいようです。泥漬けするとほぼ全てのオートマが動かなくなるというのは、銃として致命的な欠点。
リボルバーのメリットとは?
対してリボルバーは昔ながらのシンプル構造。パーツ数が少ないからこそ汚れに強く、丈夫で長持ち。車や家電などと全く同じ理屈です。落とした銃を拾って、そのまま撃てるというのは頼りがいのある存在。
さらにシリンダー(弾が入ってる樽型の部分)は肉厚。つまり強度面においてはオートマより遥かに信頼度が高いのだとか。そういう事情から、マグナム弾などの強力な弾薬を使う場合はリボルバータイプを基礎に開発されるケースが多く、パワーのある弾を使うモデルはリボルバーが多い印象。
※もちろん通常弾仕様もたくさんあります。リボルバーだから全てマグナム弾というわけではありません。
さらにさらに機械的なトラブルも少ないのも特徴。不発などのトラブルでも、そのまま引き金を引けば次弾を撃てるというメリットは大きいようです。そもそも弾詰まりが起きない構造なのは強みですね。
現代におけるリボルバーの用途は?
つまり「確実性」を優先するならリボルバーは圧倒的にメリットだらけ。猟師は強力なライフルやショットガンの装備がメイン。しかしバックアップには高確率でマグナム弾を装填したリボルバーを携帯しているのは、野生の獣相手に「確実に発射」できて、「確実にダウン」させるため他なりません。
また、セルフディフェンス(自己防衛)用ではマグナム弾が撃てるリボルバーを選択する人も多いのが現実だそう。たくさん撃つわけじゃない。1発で確実にダウンさせられる弾を使いたい。管理が楽なほうが良い。など理由は様々。
装填が不利という話も、射手によっては不利にならないこともあるようです。例えば超かっこいい「次元 大介」とか、大人になって魅力がわかってきた「冴羽 獠」など、彼らは装填(弾の入れ替え)が超早い!はずさないからこそのリボルバー愛用者で有名ですね(^^)笑
携帯性でも実はメリットだらけ。
疑問を払拭すべく、あらゆる角度からの検証と情報収集をしました。そして予想外だったのは“リボルバーのほうが隠し持ちやすい“というメリットがあること。樽型で横幅が大きいぶん、隠し持ちにくいのでは?と思っていたものの、よくよく話を聞くとそんなことはありません。
曲線が多く、自然に収まること。さらに持ち手部分がカーブを描くため、シャツの下に入れても“膨らみがなくなる“こと。そもそも樽型の部分以外は細身。つまり「護身用としてバレないように携帯するならOK!」という海外の法律事情にはピッタリというわけですね!
オートマでは握る位置の上はハンマーなどのパーツがあります。形状的に服の下に隠したって、どうしても”モコッと何かある感”が出ました。試させてもらって気付くこともあるもんです。こんなの隠せないじゃん!っていう気付きは衝撃でしたよ(^^;)
しかも実際には“脅せれば充分“という護身用だから、撃つことは二の次。さらに「別に当たらなくても良い」というのが本音らしいです。トラブルが少なく、初心者でも扱いやすいというのもメリット。
確実に発砲できて、ひるませることができて、マナーとして隠し持つ。総合的にリボルバーがベストだと行き着くのだそう。いやぁ、奥深い!
多弾数で8発。
車もオートマが標準の世界となりましたが、トラックや重機などは未だに用途が使い分けられるマニュアル式が大半。同じようにリボルバー式の需要は今もあるようでした。
通常弾で10発近く撃ってもダウンしない薬物乱用者も、357マグナム弾1発でダウンさせられる…なんて理由から、現代でもリボルバー式を正式採用する公的機関も少なくありません。特に麻薬捜査官などに好まれるようですね。
※マグナム弾と呼ばれる強装弾にも種類があり、357と呼ばれる弾薬が対人では適切。41口径では対獣が妥当とされ、44以上では完全に獣用になります。
写真のような8連式も存在。通常、リボルバーで7〜8発も装填できるものは”多弾数”と言われるようですが、オートマの多弾数は20発とからしいので、ここは惨敗!笑
S.A.A. 45 classic model
一発必中、一撃必殺なイメージは、遠距離狙撃のスナイパーにも似たかっこよさを感じます(^^)レトロでクラシックなものが好きな私的には「やっぱりリボルバーかっけぇ〜!」と思ったマニアックなお話でした。
ちなみに“女子力高そうな見た目なのに中身は男前“の妻も、子どもの頃からリボルバー式の銃が好きだったそう。刀や銃など男の子のおもちゃを欲しがるのは三姉妹の中で妻だけで、お母さんもちょっと戸惑ってたみたいですね(^^;)笑
銃社会じゃない日本だから、あまり必要性のない記事かもしれません。だけどずっと気になっていた「リボルバーの存在意義」について調べてみました。思っていたより奥深くて、見る目が変わりましたよ(^^)
コレクターの皆様、今回も撮影協力ありがとうございました。きれい好き精神、かなり抑え気味に撮影したのでご安心ください!笑
減音装置の仕組みが気になって仕方ない!そんな眠れぬ夜から脱するために調べたサプレッサーのお話です(^^) こちらではきれい好き精神を抑えられず、叱られました。笑
次回更新日:8月26日
【アイビー探偵】
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