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自然濾過水の作り方
◉本日の隠しアイビースタンプ6つ
★マークの写真内に「アイビー探偵」の文字が隠されています。探してみよう!
これまで防災用品やアウトドアグッズの“濾過ボトル“は紹介してきましたが、それらのアイテムが無い場合の濾過には触れませんでした。
活性炭や砂などを使った濾過装置の作り方もありますが、検索すればたくさん出てくるので今回はスルーします。様々な方法があるので、そのうち作り方も紹介するかもしれません。
そういったものを準備していない。または装備していない時に被災や遭難した。そんな時でも水を確保する方法にスポットします。
まずは川を探す。
ため池や湖でも可能ではありますが、濾過装置がないこと前提なので、ベースがきれいな水であることが好ましいです。
水は動かない所より、常に動くところの方が鮮度が保たれるもの。タンクに入れた水も、動かない場所に置くと短期間しか保存できません。しかし車や船など、常にゆらゆら動かされる場所だと2〜3倍に保存期間が伸びるのです。
同じく、湯船に溜めた貯水も、定期的にかき混ぜておけば保存期間を伸ばせるため、その仕組みは覚えておいてください。
もちろん熱をもつ場所だったり、細菌の混入具合など、条件によっては水の腐敗は進みやすくなります。本来なら水自体は腐らないけど、結局は菌が入り込んで飲み水としては使えなくなってしまうものなんです(^^;)
だから「常に流れている川」を探すことが1つの条件。もちろん汚い川より、できるだけきれいな川を探しましょうね!
川の上流をチェック。★
次に川の上流500mをチェックします。確保する水も流れてきているものですから、上流に水を汚すものが無いのかどうかを確認。これは必須作業!
川は自然界のものですから、上流で動物の死骸が無いか。動物がよく排泄するエリアが無いか。人間が何か水を汚す行動をしていることもあります。
山籠りのサバイバル訓練では「ここきれいだな。」という河原を見つけたら、そのまま500m以上川に沿って降りました。チェックしながら川沿いを降りれば「上流500mは問題なし」と判断できるわけです。
川から1〜2m離れた位置に穴を掘る。★
川から1〜2m離れた所に穴を掘ってみると、そこには川の水がにじみ出てきます。川遊びの時に近くを掘ってたら、そこに水溜まりができたことありませんか?まさにアレです。
この水が飲み水となる命綱。川から掘った穴まで1〜2mの間には砂などが敷き詰められていますから、水が自然ろ過される仕組み。
人工的な濾過装置を作る際も同じように砂や活性炭を敷き詰めるので、地面の下は条件がほぼ同じなのです。これは自然界を活用した、自然の濾過装置。湧水なんかと全く同じ原理ですね!
濁りが落ち着くまで放置。★
穴を掘った直後はもちろん水は濁っていますから、ただの泥水。水溜まりの中に砂などが舞っている状態ですから仕方ありません。
この濁りが落ち着くまで数時間放置してみましょう。すると舞っていた砂などが、穴の底に沈殿して、上っ面はきれいな透き通った水になるのです(^^)
ただし、この水もあくまでゴミ汚れや不純物の濾過されたに過ぎません。細菌やウイルスの類までブロックできるわけではないので、このまま飲むのはNG。
水を搾り取る。
この際、器などですくい取ると1回でまた濁ってしまいます。水が揺れることによって沈殿してたものが再び舞ってしまうから避けられません。
そこで、さらなる濾過を含めて「布に水を染み込ませて絞る」という採取方法を使ってください。きれいな布やガーゼなどを用意できればそれがベストですが、無ければシャツなどを活用しましょう。
器に移す時、さらに布などで濾してあげるとさらに濾過を重ねることができるので、より安心。濾過のタイミングは多いに越したことはないのです!
煮沸する。★
水の中に残る細菌やウイルスを死滅させるため、ぐつぐつ煮込んでくださいね!環境次第ではできない場合もあるでしょうけど、できる場合は必ず煮沸[読:しゃふつ]。
常識ですが、お腹を壊して下痢や嘔吐をしてしまうと、余計に水分を摂取しなければいけません。水に困ってる時に、普段より多く摂取しなくちゃいけなくなるのは非常に深刻な問題ですよね。
だからこそ必ず煮沸して、安全性を高めてから口にしてください。ちなみに沸騰状態が数十秒では「熱湯消毒」となり、10分以上で初めて「煮沸消毒」となります。
熱湯では不十分なので、必ず煮沸してください。それでも100%の殺菌にはなりませんが、かなり安全な水となります。次亜塩素酸水を数滴入れられれば、さらに安心ですが、そこまで求めなくても大丈夫(^^)b
※普段から口にする水道水は低濃度の次亜塩素酸水が含まれるため、安全性が高い。
冷ますなら川の水を活用。★
冷却は川の水を活用すれば早いです。もちろん気をつけて熱冷まししないと、器の中に川の水が混入してしまいますから、やり直しになりますよ!笑
時間かけても大丈夫なら、置いておけば良いのだけれど、風が吹いてる時や虫がたくさん飛んでる時は嫌ですね(^^;) ここまできれいにしたのに、何か入った!って時は、普段よりイラッとします。笑
知ってるだけや記憶してるだけでは、工程を忘れてしまう可能性があります。なので、なんでもない時に一度、この濾過水を試してみてください。1回経験しておけば忘れにくいし、いざという時に困りません(^^)
折り畳みスコップがあれば色々便利。★
折り畳みスコップは備えておくと色々と便利。今回のような水の確保でも便利ですが、排便時に穴を掘ってからという方法でも使えます。山道や砂利で車がスタックした時も活用できるし、意外と便利なものなんですよ。
そして、こちらが使うもの一式です。これをセットで備えておけば、いざという時に困りません。
・コンロセット
・ガーゼ or 布
・加熱もできる器
最低でもこの3点があれば、水の確保はどうにかなります。
家族を守るため、自分が生き残るため、念のため覚えておいてくださいね。インフラが整ってるうちは無関係な知識ですが、いざという時に命綱となるでしょう。
次回更新日:9月15日
【アイビー探偵】
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