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飲み物の賞味期限
◉本日の隠しアイビースタンプ3つ
★マークの写真内に「アイビー探偵」の文字が隠されています。探してみよう!
前回「ペットボトル水の期限」について触れました。そこで、今後はペットボトルのお茶やジュースについてはどうなのかをお話しします。
ケース買いしたけど、期限が切れてしまったお茶やジュースってありますよね。長期間の保存がきくのだから少しくらい過ぎたところで問題ないと考える人も多いでしょう。
賞味期限を設定するための計算式をみてもそれは理解できます。しかし、どこまで過ぎたらダメなのか?それは案外知られていないことでしょう。
☆ペットボトルのジュースは腐る?
前回の記事とかぶるところではありますが、物が腐る時、何が原因となるのか?これが理解できると、おのずと答えは出るので、ややこしいこと抜きで簡潔にお話しします。
水と同じで、飲み物が腐る時は”有機物”と”微生物”が必要となります。
お茶やジュースには有機物が含まれていますが、ペットボトルに詰める時は殺菌処理によって微生物はゼロとなります。
つまりペットボトル内は、腐敗する原因が揃っておらず、後から微生物が混入しない限りは腐りません。
ほんの少しでもボトルが破損したり、開封したりすれば、そこから微生物が入りますが、未開封であればそうそう入り込めないということですね。
つまり「賞味期限を過ぎてしまっても腐らない」ということです。
☆味は変わる?
しかし、腐らないのに、なぜ味が落ちるのかが気になりますよね。完全に密閉されていて変化が起きないというわりに、賞味期限切れでは味が落ちるのは確か。
これも前回の「水」とかぶる内容なのですが、ペットボトルの特性上、気体は透過してしまいます。
要するに微生物は入れないけど、酸素は入れるということになりますから「酸化」は避けられません。
お茶は黒っぽくなって、ジュースも色味が変わり、どれも味や風味は落ちてしまいますから美味しくはなくなります。しかし害を受けることはなく飲むことはできます。
また、炭酸(二酸化炭素)も同じく徐々に透過して抜けてしまうため、シュワシュワも期限が過ぎると維持できません。
だから酸化しやすいビールなどは、気体が透過しずらい”缶やビン”を使っているのです。
☆におい移りは本当にある?
しばらくホコリっぽい倉庫に放置されていた飲み物を飲むと、ホコリっぽいニオイがしている気がすることありませんか?
あるいは強い香りがある場所に置かれていた飲み物から、その香りがする気がしちゃうなんてことも。
よく「においが移った」なんて表現しますが、そんなこと起きるのでしょうか?
実はこれ、気のせいではなく実際にニオイが移ってしまうものなんです。ガソリンなどと一緒に水を保管すると、ガソリンを飲んでる気分が味わえる”ガソリン風味ウォーター”が作れますよ!笑
そのためペットボトルの保管は必ず、においが強い場所は避けましょう。または長期保存用などの厚みがあるペットボトル飲料で対応してください。
基本的に全部大丈夫。
前回の水の記事とも合わせてまとめると、長期保存で賞味期限が過ぎたものでも「未開封」であれば飲めます。
ただしペットボトルの特性上、気体が透過するために蒸発して中身が減ってしまうことや、反対に酸素が入ってきて酸化は起こります。
また、中身が減ってベコベコに変形しすぎると、そこから穴が空いたりして微生物が入り込む可能性が高くなりますので、注意が必要。
これらの知識を今後の防災、減災にも役立ててもらえれば幸いです。
ちなみに車内のように灼熱になる場所だったとしても同じで、微生物さえ入り込まなければ飲めますよ(^^)
ただし環境により期限は早まりますので、そこだけご留意ください。
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次回更新日:3月22日
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