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かすかな情報戦

探偵といったら情報戦にも強くなければなりませんが、それは普段の生活においてはOFFになってしまうなんていう探偵も少なくありません。私はどちらかと言うとプライベートでもアンテナを張っているタイプなので、かすかな情報も見逃さない、聞き逃さないといった感じです。これはプロ根性とか勉強のためとかかっこいいものではなく、単純にビビりな性格だから!笑

最近「災害」に対する意識を刺激するかのような減災情報が増えている気がしませんか?国は防災マニュアル、特に「富士山の噴火被害想定/ハザードマップ」を見直し更新しました。定期的に更新しなければならないのは当然のことだけれど、全国的に各地域でも防災マニュアルの更新を一気に進めていたことに少し違和感を感じたのは私だけではないはず。

普段は年に1〜2回程度しか見かけない防災意識を刺激させる番組や報道が、昨年から今年にかけてずいぶんよく見るようになって「なんで最近は噴火ネタ多いんだろう」と思ってた矢先、国や自治体でマニュアル更新ですから個人的には違和感しか感じません。※基本的に録画でしかテレビ鑑賞しないのでテレビを観る量が増えたからでは?などの理由は当てはまりません。

私にとっては子どもの頃から日常的だったキャンプについても同じ。キャンプがコロナ騒動の少し前から流行りだし、その火付けとなるような番組や雑誌、SNSが目立ってました。程なくしてコロナ騒動、自然と自粛モードへと移行して、非接触で楽しめるキャンプブームがいよいよ再燃これってたまたまなの?と思うくらい絶妙なタイミングで流行り出し流れに乗っていたようにも感じます。バカバカしいしたまたまかもしれませんが。笑

噴火災害のハザードマップ

↑火山灰の降灰予測マップ。

嘘か本当か「災害を予測できても国は発表しない」という話も耳にしたことがあります。その理由は買い占めやパニックを避けるためだったり想定事には素直に従わない人が多いからとのことですが、これには「そんなわけないじゃん!」と鼻で笑う人が多いのが現実。国はちゃんと公表する、または災害は予測できないこと、という考え方がほとんどのようです。

この話に「そんなわけないじゃん。」「バカバカしい。」と思う人が多いのが何よりの根拠となるでしょう。そうかもしれないと考える人が大半なら、公表することで劇的に意識を高めたりできるかもしれないけど、実際には「これから災害が起きるかもしれません。」と国から発表されたとして「そうなんだ。」と思うだけで、特に何も変化のない日常を送る人がほとんどだろうと簡単に予測できてしまいます。それで事が起きた時に「なんでもっと強く忠告してくれなかったんだ!?」みたいな空気感になるくらいなら、いっそ何も言わないほうが懸命。

何も言わない代わりに公表はせずに備えさせるという方法で個々に任せる他ありませんから、メディアなどの特集番組によって無意識的に注意力を促そうとしてくれているのかもしれません。徐々に減災意識を持たせるよう、メディアを活用して小出しにしつつ「気をつけよう!」とか「うちの防災用品どうだったかな?」と見直すきっかけを与えるように仕向けてくれているのかも?ただの噂か本当のことなのか判りませんが、そんな裏話もあるんです。

とある国の国防情報局の退役スタッフが海外の雑誌インタビューで「メディアや世間の動きを少しだけ見る角度を変えると、これから何を気をつけるべきなのかが見えてくる。」と話し、一躍注目を浴びたことがありました。

ジェイソンボーンのパンフ

↑ゾンビ級タフガイで有名なボーンさんと同じ情報局スタッフ。

具体例としてどこかの国の大地震や竜巻被害を挙げ、災害日からさかのぼること1年間のテレビ、新聞、雑誌などのメディア、一般店舗の在庫や品切れ商品の比率を資料と共に公表していたことがあります。それは非常に勉強になり面白かった内容で、変化をなんとなく感じ取ったお店は無意識のうちに缶詰めやドライフードなど保存のきく食べ物を、ホームセンターなどでも防災用品に関連するものを普段より多く陳列。店の関係者が危険を察知したから、備えなきゃいけないと思った、指示があった、などの明確な意図は無かったというのだから驚きです。

その意識を刺激したと思われるメディアは何かを知っているのか、あるいは知らずに特集したのか災害の話をよく取り上げていたことが資料データ上でも確実に記録されており、その不思議な動きは軽微なものも含めると数年前から徐々に始まっていたのだとか。そして本当に大災害が起きたというもの。

これには人間の生存本能が第六感で感じ取った結果だという意見もあるようで、興味深くありえる話ではあるものの、それよりは国が予測して備える方向に意図して誘導したと考えるほうがどちらかといえば自然。

これらをいち早く察知して、事前に備えを強化しておいた人はダメージも少なかったし、生存率も当然のことながら高くなるという生存術、情報収集術としてインタビューに応じていた某局元職員。これは災害に限らず、株価や物流、流行りなど全てにおいて共通してることで、コツさえつかめば前もって察知することは可能だと回答していました。

映画じゃないんだから前兆読み取るとかバカバカしいと考える人も多いみたいですが、それはむしろ自然な考え方でしょう。感じ方が別れ、どう行動するかが変わってこそ全体のバランスが保てるというもの。みんな同じ考え方、同じことをすると偏りが強くなり多様性に欠け自滅してしまう規模は違えど会社や学校と同じですね!

最近の日本では明らかに、そして地味に増えた富士山の情報がメディアで繰り返しアピールされているように見えます。今年は噴火災害自体が世界でも活発だと言われているため、それによる警戒心もあるでしょう。そうなれば当然、日本の象徴「富士山」の噴火は可能性として無視できません。

しかし活火山だと解ってから十数年も経ってるのになんで今富士山ばかり取り上げるの?何年もそんな情報見てなかった気がするけど?と妙に思っていますが「それは気のせいじゃないかな?」と言われてしまえばそれまでといった程度。

私の周辺でも「前々からそんな話あるよね。」「まぁ昔から言われてるしね。」としか感じてない人が大半で、私や友人がやたら心配性なだけなんだなと気付かされます。笑

白い富士山

平穏*)そうだ!気のせいだ!

だけど私にとって重要なのは、考えすぎだとしてもかもしれないと防災用品を見直すきっかけになったこと。そして無知であるなりに火山灰の影響噴火災害の対応を再確認するきっかけもできました。さらに言えば、いつか必ず噴火する富士山のハザードマップを今年も念入りにチェック!怪しいと思わなければ私個人の知識をここまで更新できていなかったはずですから、結果的には良かったと言えます。

妻と改めて防災用品のことや、災害時の行動について話し合ったところ「これ足りないかもね!」とアイテムを追加しておくきっかけもできて、この1〜2年は対策品のリスト化や整頓に忙しい日が増えました(^^;) 災害対策用のガソリン携行缶も定期的に入れ替えてるけど、今年も「そろそろやっておくか!」と重い腰をあげたばかり。防災用品の入れ替えって面倒くさいんですよねー。笑

ガソリンは半年に1回入れ替えるのが望ましいです。どんなに放置しても1年に1回は入れ替えるようにしてください。

ガソリン携行缶

ガソリンの予備は大切。

全ては家族を守るため。私ひとりなら絶対こんなにあれこれ準備なんかしてなかったはずですし、そもそも結婚して自分の家族ができる前はこんな自分になることも想像すらできてませんでした。すごいなぁ十数年で人の感性って色々変わるもんなんだなぁ。独身の時は子どもとの接し方が解らなくてシンプルに子どもが嫌いだったし、それを必死に守ろうとするようになるなんて(^^;)

問題発言はさておき、みなさんは防災用品、何を備えてますか?缶詰めは代表的なアイテムですし、水やお茶も大体の人は備えていることでしょう。停電に備えてロウソクやライトなども準備してある家庭は多いと思いますが、意外とすっぽ抜けてしまいがちなのはトイレ事情なんだそうですよ。

トイレが流せないなんてことになって大変だったという意見を被災経験者から聞いたことがあり、潔癖気味の私には耐えられそうにないとヒヤリ、慌ててトイレ凝固剤を調達したこともありました(^^;) 溜まり続ける便のせいでひどい悪臭が漂い続け、そんな家にずーっと引きこもらないといけないなんてストレスいっぱいの被災中には地獄のような絵面ですよね(゚дlll

トイレ凝固剤2

忘れがちだけど忘れてはいけない。

衛生面が悪くて被災中に食中毒や胃腸炎などの病気にかかる人も多いそうです。ただでさえしんどい時に、そんな辛い病気にかかったら本当にトラウマになるレベル。PTSD(心的外傷後ストレス障害)まっしぐらですね(^^;) 少なくとも子ども達にそんな思いはさせたくないと誰もが思うでしょうから、消毒剤や殺菌剤、お手拭きなどの備えも意外と大切なんですね。

次にやりがちなのは缶詰めメニューの偏り。サバ缶にサバ缶、さんま缶にサバ缶、サバ味噌缶もあるよー!って動物性タンパク質しか摂れないやん!!というパターン。ビタミン豊富で甘味も感じられるフルーツや、食物繊維のためのコーンやマッシュルームなどは意外とストックしていなくて、被災してから食事が偏り、ひたすらサバ缶ばっかりだし便秘になるし、精神的影響も含めて地獄絵図だったなんてこともアルアルらしいですよ。

寺島家ではフルーツ缶の他に生蜂蜜や黒糖、氷砂糖、十六穀米や二十穀米などの穀物類、きのこご飯の素や筍飯の素なども保管して備えていますが、実際に被災したわけではないのでこれがどこまで効果を発揮してくれるのか未知数です。女性なら中に入れるくらいのりんご箱DIYした缶詰めBOXに保存食全般を入れて普段使い。食べては買い足してと自然サイクルするように使ってます。

ハリッサ鯖缶

ハリッサ鯖缶。カレーアレルギーのくせに好物!笑

過去のブログ記事「生物兵器カレー」

南海トラフを始めとする多くの地震が今後にも控えているとされ、300年沈黙している富士山の噴火も時間の問題と言われてます。噴火は地震によって誘発される確率が高まるというのだから、大地震による大ダメージを受けているところに噴火災害なんて最悪のシナリオだって充分ありえる地震大国日本。

有事の際に慌てて準備しても後の祭り。当然欲しいものは手に入らず、運良く手に入るとしても超高額なんてことさえあるかもしれません。それより何より家族を守らなくてはもっと準備しておけばと後悔するよりは「やれるだけのことはやった」と言える状況のほうが良いと考えるタイプだから準備しているだけ(^^;)

噴火亀

こんなことになってから

噴火亀の顔

こんな顔になっても時すでに遅し!!

ちなみに噴火災害による被害をざっくり挙げると、富士山まで直線で111km離れているこの場所(埼玉県行田市)でさえ火山灰の影響により太陽光が届かず、電気や水道はもちろんスマホやテレビなどのインフラはストップ、交通機関は麻痺(車を動かせない可能性あり)、呼吸器系を始めとする体調不良、etc。防塵マスクやゴーグルは必須となるでしょうとの予測がされてます。

しばらく外を歩けないかもしれないし、自衛隊も含めて救援側も近寄ることができないから、被災者は孤立するというシミュレーションばかり。家電製品は故障してしまう可能性すらあると言いますし、農作物は以降数年育てられなくなり飢餓が生じる可能性もあるとか。ここ300年は大規模な噴火災害を経験した人がいない上、300年前とは違う近代アイテムばかりの現代では対応できない問題が山積みで「手も足も出ない」かもしれない。最悪の災害となる可能性が忠告され続けています。

もちろん何も無く過ごせれば万々歳です(^^)用意してあるものも無駄になるわけじゃなく、今後の備えとして保管し、定期的に入れ替え作業をするだけで安心感と有事の際の支えとなってくれるでしょう。

子どもの頃から祖母には富士山を含むたくさんの山で泊まりがけ登山を毎月のようにやってブッシュクラフトを仕込んでもらい、親にはバイク競技の練習がてら毎週土日にキャンプをしてアウトドアテクニックを仕込んでもらい、大人になってからは好奇心からサバイバル合宿や7日間サバイバルトライアルへの参加もしたことがありましたが、それらが役立つ日が来るのか来ないのかも全く不明。さらに災害時にそれらの経験が役立つのかさえ判りません。

その知識や経験、さらにキャンプギアやサバイバルギアなどの道具があるのは幸い。そのどれも無い、災害対策もしてない、というパターンよりは圧倒的にストレスを小さくできるはずですし、最悪の場合は生死をわける差になるでしょうから、これらのことを無駄と思ったことはありません(^^)

富士山と山中湖

この景色が見納めになる日が来ないことを祈ります。

念のための準備を再確認してみてはいかがですか?まだ何も備えてないという方は今からでも少しずつでも揃えていくのはどうでしょう?参考になるかは判りませんが、これまでの関連記事をまとめておきますので、ご興味あれば是非とも読んでみてください(^^)

噴火災害時に必要となるであろう物も一部リストアップして記載しておきますので、こちらも活用してもらえる機会があれば幸いです(^^) 男性が準備する場合は女性とは目線が違うため、目隠しシートや専用品など女性への配慮がすっぽ抜けがちなので要注意ですよ!

 

【噴火災害の防災/減災用品】

・防塵ゴーグル

・防塵マスク

・長靴

・レインポンチョ、レインコート

・スマホ防水カバー(防塵に使用)

・養生テープ(窓枠など通気口を塞ぐため)

・ビタミンDサプリメント(日照不足に)

・メガネ(コンタクトレンズ不可)

 

【通常の防災/減災用品】

保存食(缶詰、穀物類、乾麺、ドライフード、即席味噌汁、ようかん、蜂蜜など)/水/ロウソク/ライター/ライターガスやオイル/ライト類/乾電池/現金と財布/タオル(圧縮タオル)/軍手/ビニール手袋/ティッシュ/トイレットペーパー/トイレ凝固剤/簡易トイレ便座/プライベート簡易テント(屋外の簡易トイレやシャワー、着替えなどに使用)/園芸水やり用のペットボトルシャワーなど(シャワーやビデ代わり)/せっけん/歯ブラシ等/体拭きシート/水タンク(折り畳み複数推奨)/ガソリン携行缶/ガスコンロ/CBガス缶(多めが望ましい)/コップや皿(アルミや紙でも)/箸やスプーンなど/サランラップ(皿を汚さないように使用)/アルミホイル(調理効率化に)/ハンゴウ(調理は最悪これだけでも可能)/可能ならアウトドア用鍋セットなど/着火剤/マッチ/ナイフ/食器洗い洗剤とスポンジ/洗濯用洗剤(小型の粉タイプ)/折り畳みバケツ/着替えや下着/常備薬/サプリメント(ビタミン系や乳酸菌系)/女性用品/幼児がいればオムツなど/お手拭きシートや除菌剤/保温シート/安全靴/付近のハザードマップ/他、各家庭の事情に合わせ追加

徒歩避難を想定してバックパック(リュックサック)に重要品を、車避難できる場合用に箱ごと積めるように重要度をクラス分けしてまとめる。

車中泊やテント泊の想定も必要。

女性用品を含め、着替えやトイレの女性への配慮(目隠しシェードなど)。

時期によってはシュラフ(寝袋)や一部の防災用品を車に常備。

コンタクトレンズ常用の人も被災時はメガネにしましょう。

 

【過去の関連ブログ記事】

survival(アルコールバーナー)

survival(飯盒)

survival(火打ち石)

survival(ワイヤーソー)

survival(ダッチオーブン)

survival⑥(ナイフ)

survival⑦(浄水ボトル)

survival⑧(ガスバーナー)

ポータブル電源

懐中電灯

 

 

 

次回更新日:8月6日

 

 

 

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